昨年の10月の講演会だったので、だいぶ日が経ってしまいましたが、
資料を見ながら思い出しながらまとめてみまふ。
余談ですが、私の子どもの頃の思い出の絵本3冊。
「かいじゅうたちのいるところ」
「すてきな3にんぐみ」
「くまのコールテンくん」
の著者がみんなアメリカの出身だったり、移住してたりと
アメリカの絵本作家さんでした。びっくり
吉田先生のアメリカの絵本のお話しは
モーリス・センダック
マーガレット・ワイズ・ブラウン
マーシャ・ブラウン
の3人の作家さんについてでした。
今回はセンダックについて。
センダックはコルデコット、ポター、ニコルソンなど多くの画家や作家の影響を受けたと本人が語っています。
そんな模倣と敬意を表すために作った本がいくつかあります。
なかでも、「かいじゅうたちのいることろ」は明らかにニコルソンの「ふたごのかいぞく」から影響を受けているそうです。
私は今回の講演会で初めて知った「ふたごのかいぞく」 かいぞくの風貌とこの絵本のかわいらしさにひかれて買ってしまいました。 復刊ドットコムで絵本としてはちょっと高めでしたが 吉田先生の解説付きなの私的にはとっても満足♪
そして、「ちいさなえほんばこ」の「ピエールとライオン」の
ピエールは両親の注意にことごとく
I don't care.と反抗し、
「ふたごのかいぞく」のかいぞくは世話をやいたり色々教えてくれるメリーに They didn't care.
そして「かいじゅうたちのいるところ」のマックスも He didn't care.の状態から物語がスタートしているそうです。 吉田先生いわく、物語の始まりは The night で One night ではないので、 「ある夜」ではなく、「その夜」だとおっしゃっていました。 マックスがなにか悪さなりいたずらなりをした夜ということらしいです。
でも、3作ともそこを通り抜けてハッピーエンドなんですね。 センダックは浄化と希望というメッセージを本を通して子どもたちにおくっています。
吉田先生が参加された1985年のイギリスでのセミナー 「センダックの世界」で、もしセンダックの作品の中からベストワンを選ぶとしたらというディスカッションがされ「ロージーちゃんのひみつ」が選ばれたそうです。
想像力豊かな少女ロージーと子どもたちが遊びほうける ユーモアにとんだ作品。 私はまだちゃんと読んだことはないので読んでみようと思います。
あと、「まどのそとのそのまたむこう」 もほしいなぁとおもったら重版未定でした。残念。
最後に「わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス」
これまで子どもの内面に関心を集中してきたセンダックは この作品で新たに現代社会の中における子どもの危機的な状況に注目しています。
姉が結末に対して、子どもたちが古巣に戻っただけでは何の解決にもならないと非難したところ、センダックは自分は手品を演じているのではない。現実はそんなに突如にバラ色に変わらない。しかし、物語ではあんなに邪険だったジャックとガイが優しく浅黒い肌の少年を抱きしめている。彼らの世界は幸せな状態に一変したのだ。物語はハッピーエンドである。といったそうです。
センダックの一貫した姿勢に感服です。 やはり子ども心がっちりつかむ作家さんだけのことはあります。 さてさて、次回はマーガレット・ワイズ・ブラウンとマーシャ・ブラウンです。