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えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「放課後の時間割」

岡田 淳
偕成社


小学校で図工の先生をしている「ぼく」のところに
人間の言葉を話す「学校ネズミ」が現れる。
この学校のいろんな教室に住みつきおはなしをする学校ネズミが語る
物語の短編集のようになっています。


どの物語も素敵ですが、「手の中のもの、なあんだ?」と
「すると、雪がふりだした」が私は特にお気に入りです。
そして、長い休みに入ると図書室の天井裏でするお話会。
私もぜひ参加してみたいと思っちゃいました。

著者自身も図工の先生だったこと、
このお話は給食の時間の放送でしていたお話だったことなどの
エピソードもさらにいろいろと想像がかき立てられます。
楽しい小学校だったんだろうな。と。


「二分間の冒険」も読みましたが、私はこちらのほうがより好みかも。
とにかく小さいものが好きなんだな、わたし。


「ユウキ」
 
伊藤 遊 作
上出 慎也 画
福音館書店

主人公のケイタはサッカーが大好きな少年。
彼が通う小学校は転勤族が多く、ケイタのまわりにはいつも「ユウキ」という
名前の転校生がやってきては離れていく。
4番目の「ユウキ」は長い髪の女の子だった。
占いやおまじないが得意という不思議少女「ユウキ」が来たことをきっかけに
友だちとの出会いと別れを繰り返してきたケイタたちに様々な思いがあふれだす。


自分は転校したことがないから転校生ってどこかあこがれがあったけど、
この歳の子たちには結構つらいことなんだなぁって当たり前の感想ですいません・・・。
新しい友だちを作っていくことも、仲良くなった友だちと離れることも。
ほとんどが親の転勤などの理由なんだろうけど、
ケイタは仲良くなった友だちと、サッカーを一緒にやってきた友だちと
離れることをずっと受け入れられずにいた。
どちらもつらいんだろう。
だが、逆に言えばそのぐらい大切な友だちができるっていいですよね。
私は転校こそしてないけど、高校から引っ越しをし始めて
引っ越し回数二桁なので小学校からの友人はほぼ音信不通です。

子ども時代の思い出を共有でいているバカを言い合える友人。
人生の宝物ですよね。
わたしにとっては姉がそうなるのかもしれません。

この作者は「鬼の橋」の伊藤遊さん。
またちがった作風でしたが、少年の成長物語ってところは共通点かな。


「だれも知らない小さな国」

佐藤さとる 作
村上 勉 絵
講談社

店長の家庭文庫から児童文学をかり始めてはや1年。
今までは選本をお任せしていましたが、今回初めて
自分からリクエストしてみました。
この本はずっと読みたいと思っていた中の1冊。

大好きな漫画家の一人、高野文子さんの「東京コロボックル」。
「るきさん」「奥村さんのお茄子」とならんで好きな作品ですが
その元になった本だと何かで読んだことがあります。
さらに、結構な人が好きな本の一つに上げていること、
私も小人が大好きだということで読む前からかなり期待大でした。

そして、期待を裏切らないおもしろさでした。
数時間で読み切ってしまいました。
この世界観すごく好きです。
おばあさんがしていたこぼしさま(コロボックル)の昔のいたずらの話し
とか、カエルのかぶりものをしている風貌とか。たまらんです。
コロボックルが住む小山も美しい自然のまま残してあげたいなぁと
今読んでもすごくいい。
いい物語は読み継がれていくものなんですよね。
私も子どもがいたらこの小人の世界のワクワク感を共有して楽しみたいなぁと
思った1冊でした。