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えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「フランバーズ屋敷の人びと1、2」
K.M.ベイトン 作
掛川恭子 訳
岩波少年文庫




孤児のクリスチナは親戚のフランバーズ屋敷に引き取られる。一家は馬に乗り、猟犬で狩猟をすることをに情熱を燃やしていた。次第にクリスチナも狩猟の魅力にとりつかれていく。しかし、ラッセル家の次男ウィリアムだけは狩猟生活になじめず、飛行機に乗ることを夢見ていた。
20世紀はじめのイギリスを舞台に、馬から飛行機、自動車へと激動する時代を描いた4部作全5巻の大作。

今回はそのうちの2巻をかりて読んだ。
貸してくださったとき、「続きがきになるわよー。」と言われたがその通りだった。
はじめこそ、あまり身近でない狩猟というものになかなかなじまず
進まずにいたが、やはり、中盤から物語に引き込まれた。
狩猟(馬)と飛行機の対比やフランバーズ屋敷とダーモット邸(ウィリアムが飛行術を教わっていたお宅)の違いなど、
古き良きものと、新しく魅力的なものの間で揺れる主人公の心がおもしろい。
いままでの価値観がガラッと変わるような衝撃。いいよねー。

私としては、使用人ディックが気になる所だが、
あと、3冊もつづきがあるとな。
最近なかなか本を読む時間がうまく取れず、こまりんごです。
「ヒーローのふたつの世界」
 
マーガレット・マーヒー 作
清水真砂子 訳 
岩波書店

主人公はヒーローという名の少女。
母親が有名な教育学者で姉や兄は子どもの頃、神童と世間から注目を集めた
エリート家族を持ち、自らは一切言葉を発さなくなってしまい
沈黙の中へ閉じこもってしまう。
そんな中、木立の中に建つクレデンス家のお屋敷と関わるようになり…


思春期の少女の家族との関わりや葛藤、
自分の存在意義に思い悩んだりときっと誰もが通る悶々とした時期。
だとおもうんだけど、みんながみんなそうではないのかな?
自分の中ではこの年頃のときの気持ちとかすごく共感できることが多かった。
私もあまり人に言葉をうまく発せられない子だったからだろうか。


ちょっと重いテーマではあると思うけど、
引き込まれて読み切ってしまった。
特に、グリム童話の話しがからんでくるあたりとかすごくおもしろい。

ずっと忘れてたけど、小さい頃母親に読んでもらったグリムの青髭
久しぶりに思い出したけど、一番ぞっとしたお話だったなぁ。と。
おはなしって忘れてても、きっかけさえあれば
ふっと出てくるんだね。おもしろい。

「飛ぶ教室」

エーリヒ・ケストナー 作
池田 香代子 訳

岩波少年文庫


タイトルが印象的でずっと読みたいなぁと思っていた一冊。
ドイツの高等中学校(小学校5年生くらいから中、高校生くらいまで)で
寄宿舎に身を寄せる子どもたちの友情のお話。
この学校は男子校なので物語にはほぼ女子は出てきません。
何かと実業学校生と対立する子どもたち。
対決では子どもたち、それぞれのキャラクターと役割があって、
いろんな子がいて、そのいろんなことをお互いに認め合って
成長していくんだよなぁと、フムフム読みました。
ちなみにタイトルはお話の中に出てくるクリスマスに上演する劇のタイトル。


このお話を読みながら、若いうちに歳の近い子たちとの共同生活って
人を成長させるのにすごく良いよなぁと思いました。
私にとっては大学時代の実習であったり(これは短期間だけど)、
初めて働いたところでの寮生活であったりですが。
生活スタイルも考え方も全く違う他人が一緒に生活するって
ぜったいどこかでぶつかったりするんだけど、
そのぶつかるってことが今思えばいい経験だし、
日本語で言えば、「同じ釜の飯を食う」なのよね。
仲間意識ができてくる。
そして、離れてわかる家族の大切さ。身にしみるよねー。
なんて懐かしく思いながら読みました。

ケストナーの作品まだまだ読むのあるなぁ。