イケメンです。
しかし、毎日毎日雨が降りますね。
イケメン、すっかり「水も滴るいい男」モードです。
さて下の写真は、よれよれの手のひらサイズのノート。
これは、ボクが日本料理の修業時代にいつも持っていた物です。
板前の白衣の内側には小さい胸ポケットがあって、そこに忍ばせていたのですね。
仕事中は、水やら汗でベトベト。
すっかりぼろぼろになっていますが、今でもとりあえず読めた。
思う所があり、先日久しぶりに全部見返してみたのですねぇ。
数十冊もありましたよ。
先輩が言ったことを書き留める。
仕事中に気付いたポイントを記録する。
だしや調味料の割合をメモしておく。
買い物や予定の防備録にする。
親方の盛りつけ方を絵に残しておく。
「仕事は盗んで覚えろ」なんて時代です。
例えば、自動車学校の教習のように、丁寧に段取り良く教えてくれる人なんていないもの。
ましてや、スマートフォンやPCもありません。
ノートにペンで書き留めるって、とても大切な事だったのですね。
ミミズのような走り書きを読み返してみる。
ああ、そういえばあんな事があったなと思い出す。
何もできないくせに、必死にもがいていたんだなぁと。
時は変わって、今の時代はなんでも資格ビジネスが花盛り。
本部が用意した教材を使って、最短距離で知識や技術を学ぶ事ができる。
教え方も、システムとして体系化すれば、誰がやっても再現性が高いですよね。
また、資格を取った後も母体の団体が価値を保証してくれる。
誰かが自分を認め続けてくれるという安心感。
もっとも、直接新規の仕事や収入に繋がるかは、また別の苦労があるんだけどね。
ボクは、資格取得が良いとか悪いとかいう事を言いたいのではありません。
それから比べると、職人の下積みの世界は、なんと生産性の悪いことか。
でもね、なにかと遠回りの多い下積みを経験することは、実はとても大切だと思うのです。
「なぜかって?」
下積みは、技術以外である「人格そのもの」を作るから。
ボクがよく言う「料理とは人間性である」という言葉は、まさにコレだと思う。じっと耐えられる人は、他人の痛みや悩みが理解できるんだなぁ。
例えば、技術力ばかり追いかけている人の作る料理。
見た目は、やはりピカイチなんです。
でもね、食べても味は平均点くらい。
心に残るような、美味しい物って作れないんだよね。
お客さまの為の料理ではなく、自己表現の為だけの料理になっていたりするから。
結果を急ぎすぎるあまり、自分の事しか見えなくなっちゃう。
話しを戻します。
今では普通にできる、魚の三枚おろし。
ところが当時、一番の下っ端が魚一匹をおろさせてもらえることは皆無です。
じゃぁ、どうやって覚えるかというと…
まずは鍋洗いなど、自分の仕事を完璧に終わらせる。
で、仲良くしてくれる先輩の所へ行って、水洗い(鱗かきや内臓除去)を毎日しつこく手伝う。
その数ヶ月後、休憩時間にやっと一匹の魚のおろし方を教えてもらえたりするのです。
それはそれは感動して、教えてもらった後は、先のノートに細かく手順を書き込んでいたんだなぁ。新しい事を覚える嬉しさは、何にも勝る物なんですよね。
要領の悪いボクは、あれこれ学ぶのに時間がかかってしまった結果、とても大きな事実を知りました。
それは、
「仕事や情報は、自分から取りに行かないと向こうからはやってこない。」ということ。
先の件でいうと、
誰かが魚のおろし方を教えてくれるのを待つのではなく、
自分から教えてくださいって言わないと、
誰も教えてくれないんだよ、と。
封建的な日本料理の世界ですが、言われたことだけをやるのではない。
うまく周りとバランスを取りながら、自分の意志も伝えていかなきゃいけないんだな。
回り道しないと、きっとそれに気がつかなかった。
分かった今は、その時間は決してムダではなかったと言えるのです。
目の前が八方ふさがりでどうしようもない時。
それはきっと、今の自分に必要だからそうなっているのだと思う。
長い下積み生活。
でも目の前が開けたとき、一気にジャンプできるとボクは確信しています。
だから、仕事は面白いのだ♪
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