2020年2月21日(金)『Storytellers』ご来場感謝します。 | 浦邉 力のブログ

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ライブで歌を歌うシンガー、特に自作自演で弾き語りで歌うシンガーは、歌の内容が実話で、歌の主人公は本人だと思われがちだ。確かに日記みたいな歌を歌う人たちも多いけど、俺、別に放火魔じゃないし、ファミコンやったことも無いし、ワンルームマンションに住んだことないし、彗星が地球に落ちてきた世界滅亡に立ち会ってないしね()。どちらかというと、フィクションにリアリティーを持たせることが大事だと思っているのですよ。そして、それが腕の見せ所だったりするのです。実話と勘違いされるのは、ドラマで悪役を演じてるバイプレイヤーが実際に怖い人なんじゃないか?と思われているみたいな感覚で…例えば昔なら富士真奈美みたいな(古っ!)…ソングライター冥利につきるということかもね。

そんなフィクションにリアリティーを持たせることが上手い3人のシンガーソングライターたちが集まったのが『Storytellers』だと思っています。他の2人には聴いてないけど、主宰者としては、そう思っています。

 

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さてさて、主宰者としては、実はライブハウスイベントは自分のワンマン以外初企画でもあり、コロナウィルス騒ぎもあり、客足が心配だったけど、10年ぶりくらいに来てくれた友だちや、ぶらりライブハウス巡りをしている男性やら(しかも2人も!)、歌うたい仲間やら、市民運動仲間やらも観に来てくれて、会場はイイ感じで満員になり、ホッとした。

今回、白鳥麻子も、松浦健太もいつも以上に緊張してる感があった。でも、実は主宰者である自分が一番緊張してたんじゃないかな?(笑)2人とも良いステージやってくれました。

 

 

 

 

まず一番手をお願いしたのは〝白鳥麻子〟!“しらとり”じゃなくて“しろとり”と読むのだ。これ本名ですからね。良い名前だ。彼女にあったのは、もう1年半くらい前で、やはり今回の会場である荻窪Doctor’s BARだ。初めて会った時からストーリーテラーの才能も、歌い手としての才能も、パフォーマーとしての才能も感じてました。代表曲である「No パンティー Day」のポップな歌も「ベッドサイドストーリー」だったり「ヤミトモ」のようなダークな歌も、リアルな描写力と、メッセージ性がちゃんとある。最近では「ココロノカゼ」や「セイカツスイジュン」など具体的な社会問題のタイトルの歌もある。サービス精神旺盛でお調子者なパフォーマンスが出来る女芸人的な人でもある。笑いと、メッセージをちゃんと入れられるのは、3人の共通点かもね。

 

 

 

 

2番手は〝松浦健太〟!初めて会ったのは、もう15年くらい前、当時は20歳になったばかりじゃなかったかな?高円寺ALONEでの対バンで、初めから生意気な感じでやってました。(笑)バーボン飲んで、タバコも吸ってたよ。それから長い付き合いで、2011年の原発事故で立ち上がった反原発運動にも、お互い真っ先に行ったんだよね。それからはライブハウスだけでなく、路上でも結構会ってます。元々、社会的なメッセージに興味があり、クレバーなヤツなので、茶化し方も上手いよね。最近は市民運動に参加する中で学んだことと、ライブ初期からあったユーモアセンスのあるパフォーマンスが良い感じで融合して、とても貫禄のあるアーティストになってるし、若いアーティストたちからも慕われている。初期からのファンとして、友人としてうれしいです。テーマパーク3部作ウケて良かったね(笑)。

 

 

 

 

さあ、そしてトリをやらせたもらったのが俺です。今回、選曲は初めにイメージしてたモノから二転三転あり、やはりコロナウィルス感染のこともあったので、一曲目は阪神大震災や、オウム真理教事件などがあった当時に描いた「ニュータウンの隣で」を演った。コロナだけじゃなく、今、日本の社会がとても酷いことになっていて、新宿で首つり自殺をはかってる人を多くの人がスマホを構えて撮影したり、狂っていると思うんだよね。もちろん政治はおかしすぎるし、どうすんだよと。そして「小っぽけな石」は青春っぽい曲ということでいれてみた。「カッコーの巣の上で」は自分のストーリーテラーとしての技術がこれで完成したと思ってる作品。「俺たちに明日はない」はサビの♪激しく生き急ぐ♪の“激しく”がずっと忘れて出てこなかった。いつも歌ってて口癖のような歌なんだけど、そういうモノほど歌詞忘れしてしまうんだよな。(苦笑)「旅の歌」では昨年亡くなったThe Bad Generationのメンバーだったダミアンに触れて、あいつがライブの時、忘れてたコーラスを黄泉の国から戻ってもらってやり直してもらうことにしたが、みんなの耳には聴こえたかな?(笑)「野球場」はヒット曲を作るつもりで描いた歌で、多くの人にウケるだろうと、インスパイアされた映画はもちろん『フィールド・オブ・ドリームス』。自分でいうのはなんだけど、それこそノンフィクションに実話を取り入れるのが上手いのです。実話がどの部分であるのかは教えないけどね。「ビューティフルデー」は女性の立場で歌うという新境地。ストーリーテラーとして今一番歌いたい歌だ。そして最後に演ったのが「太陽はいらない」。「カッコーの巣の上で」と、この歌は初めからセットリストに入れると決めていた。この歌を歌うことで、この企画自体の締めになると思って。

 

俺のセトリです。

アンコールをもらったので、俺だけじゃなく、松浦健太、白鳥麻子にも1曲づつ歌ってもらうことにした。俺は「タルタルコッペ」、松浦健太は案の定「そこの穴じゃない」、白鳥麻子は俺のリクエストで「スーパー・チュッチュッタイム」。最後まで盛り上がって、お客さんにも楽しんでもらえて、ホッとしました。

 

 

(撮影:橋本さん)

目撃したお客さんたちには、是非とも、この白鳥麻子と、松浦健太を口コミで広めていって欲しいと願います。ライブハウスシーンを盛り上げてって欲しいと思います。そして、それぞれのQRコードでフォローしてみて下さい。