『Storytellers』主宰者による物語歌に思うこと | 浦邉 力のブログ

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す洋楽を聴いて、レコード、CDなどの歌詞カードの和訳を読む。日本と違い、海外ではEXILEみたいな上っ面のドラマのようなラブソングではなく、リアルな日常に基づいた歌がある。

そこには、テレビを観るだけでは、知ることの出来ない物語、ニュースにならないストリートのニュースが描かれていたりもするんだ。そして、ストーリーテラーと呼ばれる歌うたいたちがいる。

その代表格であるのが、日本のロックシーンにも大きな影響を与えたのがブルース・スプリングスティーンだ。俺や尾崎豊の先生だ。ストリートロックから始まり、大人といわれる30代に近づくと労働者の生活を歌い、社会的、政治的なことについても言及した歌うたいとなり、アメリカでパール・ジャムやREMらと『Vote for CHANGE』という市民への投票行動を促すロックツアーも開催し、オバマ大統領の選挙応援でも有名になった。

彼の何が凄いかというと、物語の描写力と、ストーリーの巧みさ、そして物語の背景にさりげなく社会を描くところだったりする。

彼がストーリーテラーとしての腕を確立したという「The River」の和訳の動画があった。

 

平成になり、ストーリーものの歌自体がだんだん流行らなくなってきましたが、ストーリーといえば、日本でも昔はそういう歌が売れたのです。例えば、ちあきなおみの名曲「喝采」。

 

‘80年代までは日本の歌謡曲も、松本隆、阿久悠などのストーリーが描ける作詞家がいましたが、’90年代末から2000年代はライブハウスでも、お客さんがストーリーについていけずに、パフォーマンスにインパクトあるアーティストや、オルタナティブなアーティストしか聴いてもらえなくなった気がする。

それからだいぶ経った2年くらい前にSpotifyで大森靖子を聴いていたら、そのおすすめラジオでかかってきたのが、あいみょんの「ふたりの世界」。♪まだ眠たくないのセックス…♪のフレーズにようやく普通に普通の女の子が歌える時代が来た!と思いました。ライオンの赤ちゃんは富士サファリパークかな?

 

「生きていたんだな」という女子高生の飛び降り自殺をテーマにした歌でメジャーデビューした、言葉も面白く、描写力の素晴らしいアーティスティックな作品を作る女の子だと思ったけど、まさか紅白に出るとは思ってなかったです。思うに、あいみょんブームというのは、バブルが弾け、1990年代末、2000年代初頭から、社会も行き詰まり、リアルなストーリーよりも、刹那的な、その場、その場の快楽にみんな惹かれてきたのかもしれないが、2011年の311の震災、原発事故から、今の政治不信の流れが、もう一度、新しい物語として社会を作り直すことを求めているのかもしれないと思うのです。

今回、出演する白鳥麻子、松浦健太も王道のストーリーテラーとしての腕を持ち、言葉の面白さ、テーマの面白さで勝負出来るソングライターです。

是非、楽しみに来て下さい。

 

 

221日(金)

浦邉力presentsスリーマンライブ

Storytellers (ストーリーテラーズ)』

荻窪Doctor's BAR

出演:白鳥麻子、松浦健太、浦邉力

東京都杉並区上荻 1-16-10 ローレルビル4F

http://www.kouenji-reef.com/

チケット¥20001D(500)

open-startまで 3ドリンク¥1000チケット販売

19:00オーブン 19:30 スタート

 

【タイムテーブル】

19:3520:15 白鳥麻子

20:2021:00 松浦健太

21:0521:45 浦邉

 

ポップセンスと、独自の言葉のセンスを兼ね備える3人のシンガーソングライターによる短編オムニバスストーリー!

あいみょんがブレイクし、ストーリーテラーとしての歌うたい、言葉の面白い歌が求められていくと思います。

平成元年生まれの白鳥麻子(しろとりあさこ)、20歳歳下の松浦健太、そして平成元年からライブを続ける浦邉力。

 

なぜ、このメンバーがメジャーでないのか?というくらいのポップさで、社会的なことも混ぜて、オーディエンスの脳内でロードショーします。