ポゴレリッチ | ピアノ脱力フィンガートレーナー  水谷 ちかこ

ピアノ脱力フィンガートレーナー  水谷 ちかこ

力を抜いて楽にピアノを弾くお手伝いをしています!

いよいよ今年もあと3日ですね。
 
街はお正月の準備で賑わっています。
 
 
 
私も、昨日で仕事は終了し
 
夜は気の置ける仲間たちが家に集まっての忘年会でした。
 
 
 
 
毎年、寒空の中を狭い我が家に集まってくれて
1年のでき事を振り返ってワイワイガヤガヤと楽しい時間を過ごせるのは
幸せだし ありがたいなぁ〜と
みんなが帰る後ろ姿を見ながらつくづく思いました。。
 
 
おまけに
そのために
早めに大掃除もして家も片付いて
 
年末に人が家に集まるのは、いいこと尽くしです(笑)
 
 
 
 
 
 
さてさて
 
 
もう、だいぶ前のことになってしまったのですが(汗)
 
 
12月10日サントリーホールで
イーヴォ・ポゴレリッチ氏のリサイタルに行ってまいりました。
 
 
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これまた、わたくし初視聴
 
ご都合悪い方からチケットを譲り受けましてん。。
 
 
 
ポゴレリッチといえば
 
イケメン
母親ぐらい違う先生と結婚した人
天才で、ちょっと変わった弾き方をする人
 
 
と、
まぁ、私の前知識は
こんなもん(笑)
 
 
 
私のイメージは
 
この時から止まってたみたい。。。
 
 
それが。。
 
いまは
 
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考えてみれば、ほとんど同世代
 
この方がお年を取られたのは、我が身をみれば当然の事(爆)
 
 
 
 
 
私にしては珍しく
開場時間とともに
ホールの中に足を踏み入れると
 
舞台の上で、サンタさんみたいな毛糸の帽子をかぶって
パーカーを着ている方が、ポロンポロンとピアノを弾いていました。。
 
 
なんと
本人!!
 
響きを確認しているのか、時折、観客席の方を
ぐるっと見渡すように視線を送ります。
 
 
 
そして
本番
 
 
 
ちゃんと着替えてタキシード姿で
ゆっくりと出ていらっしゃいましたが
 
 
 
手には楽譜
 
 
 
 
それを両手で後ろに持って
90度のお辞儀
 
 
 
 
そして
今から弾く曲の楽譜を譜面台に置いて
それ以外をバサッとピアノの左側に落としました。。
 
 
 
 
 
最初はショパンのバラード2番
 
 
最初の同音2音は、優しく美しい音
 
 
 
 
まぁ、なんと自由な・・・・
なんと繊細な・・・・
 
 
 
 
 
 
白いキャンバスに
 
今日はこんな気分なんだよ、僕は。。。
 
 
と、一筆書きのように描き始めたかのような
 
 
 
 
そして、私たちは
 
一体どんな絵になるんだろうと
ワクワクして見ている
 
 
 
 
 
そんな感覚に襲われました。
 
 
 
 
 
 
続いてショパン スケルツォ3番
シューマン ウィーンの謝肉祭の道化
 
後半
モーツァルト 幻想曲 K.475
ラフマニノフ ピアノソナタ2番
 
 
 
どれもこれも
知っている曲ばかり
 
 
でも
どれもこれも
 
 
 
全く初めて聴く曲でした。
 
 
 
型破りといえばそれまでだけれど
 
 
私はこう思います
私はこう考えます
私はこう感じます
 
ここの裏側には、こんな素敵なメロディーが潜んでますよ
ここのこの音が私は一番好きです。。
 
 
そして、それを決して聴衆に押し付けるのでなく
 
 
 
あくまでも僕の意見だけどね。。
 
 
っていう謙虚さも見られ
 
 
 
気がつくと彼の描いた絵に
いつのまにか自分が溶け込んでいるのです。
 
 
 
この方は
もしかしたら
 
 
 
 
明日は
同じ曲を今日とは全く違うように弾くのではないかしらん。。。
 
 
 
 
彼の中に決まった方程式などないのだと
 
そんな気がします。
 
 
自分と魂が一体になって
成せるがままに音を出す。。。
 
 
 
 
我々とはまったく異次元の世界観
 
 
 
 
ショパンはこうあるべき
モーツアルトはこういう音
 
とか
確かに理論もあって
我々は、それを勉強すべきだし、
それを習得するのは一生かかってもできないような果てしないものだけれど
 
 
 
 
 
自分の感性は、自分だけのもの
 
 
 
 
 
完璧な完成品を目指して頑張る人と
 
色々な角度を持ってオリジナルな作品を目指す人もいる。
 
 
それに良いも悪いもないし
 
正解も不正解もない
 
 
 
 
 
 
問題は
 
 
 
 
 
 
自分がどうしたいか。。。
 
 
 
 
 
だけですよね。
 
 
 
それには
 
 
 
 
確固たる自分と
他人を気にしない勇気と
自分を信じる気持ち
 
 
 
で、貫き通すこと
 
 
 
が必要なのかもしれません。。
 
 
 
 
それと
 
 
 
周りの理解
 
 
 
 
彼が母のような先生と結婚したことも
その奥さんが亡くなられてしばらく療養していたことも
 
 
演奏を聴いてその一片がわかったような気がします。
 
 
 
 
我ら凡人は
凡人ならではの悩みは尽きませんが
 
 
 
 
 
天才は天才で
苦しいことが多いんでしょうね。。
 
 
 
 
 
 
そんな天才も
すべての曲を楽譜を見て弾いていたので
 
 
私の最近のスローガン
『50過ぎたら、楽譜を見ようよ!』
 
を勇気付けられました(笑)
 
 
 
 
それにしても
今年は
 
いわゆる大家の演奏会に
たくさん行かせていただきました。
 
 
しかもほとんど代理(笑)
 
 
本当にラッキーでした。。
 
 
来年もまた
色々なコンサートに行きたいです。。
楽しみ!
 
 
今日も最後まで
ありがとうございました。
 

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