グル ナーナクのお寺でお参りしている時、ドネーションをするために、そっと目の前にあるボックスへお札を入れようとしたら、メッセージが降りて来ました。

「直接、渡しなさい。」

指示された値段のインドルピーを言われた通りに、食事の支度をされていたインド人の女性に手渡しました。

彼女は嬉しそうに一緒に写真を撮ろうと言いながら抱きついてきました。



世界でたった1つのグル ナーナクの像です。


16世紀頃のお話です。

カトマンズにマラー王という方がいました。

彼は精神病で苦しんでおり、 彼の兄弟は彼の振る舞いに我慢できず、彼をインドに追放したのです。


聖なる都市ベナラスをさまよいながら歩き回った彼は、聖なるグル・ナーナクに出会い、苦しみを癒すように頼みました。


王が何度もグル・ナーナクの元へ出向き懇願されたので、グル・ナーナクは、王の健康が回復して王国に戻れるための助言をされました。


グル・ナーナクは王よりも一足早くカトマンズに向かい、川のそばの丘にある木の下で瞑想をしました。


 マラー王はすぐに彼を訪ね、宮殿に住んで欲しいと懇願しましたが、グル・ナーナクは、この穏やかな場所には自分が望んでいたものがあると、そうすることを拒否したのです。


そこで、マラー王はこの場所にグル・ナーナクのための寺院を建て、また自身のために小さな神社も建て、頻繁に瞑想にやって来れるようにしたのです。


マラー王が他界した時、彼の最後の願いに従って、彼の遺灰の一部は神社に埋葬されました。


その場所が今回訪れた、グル・ナーナクの寺院です。


そして、この木がグル・ナーナクが瞑想をしていた木です。





この寺院を建設された時は、なんと200エーカもありました。

東京ディズニーランドが126エーカなので、凄い広さですびっくり

王が亡くなり時代が移り変わるに従って、政府が敷地を侵略するようなりました。

病院や学校を建設してり、個人の敷地にしたり、シーク寺院は破滅に追い込まれたのです。

現在の敷地は4エーカぐらいです。



その敷地もネパール政府から奪われようとしている状況です。

私に何かできないものか…っと、ネットを検索していると、3年前に、この場所を訪れたシーク教徒であるドバイの富豪が新しいグルワラを建設しようと考えているそうです。

しかし、ここにはヒンドュー教の神様も祀っているので、もしシーク教の神殿になれば、これらの神様をどうするかという問題があるそうです。

本来、グル・ナーナクは宗教の戦いでの悲しさを失くすために、どの宗教に属していても訪れることが出来るようにシーク教というものを設立しました。


以前のブログでグル・ナーナクの伝統に触れました。
グル・ナーナクについては、また詳しく書いていきます。

グルナーナクの伝統的な教えが日本へ」



グル・ナーナクが世界中に広めた教えの灯火がこのネパールでも消えることなく栄えますように…


ネパールのグル・ナーナク神社の皆さま
ありがとうございました。