今日は余分な水分が体にどんな影響を与えているかお伝えしますね。
「水」の巡りが身体全体で滞ると水滞になってきます。
「水」は血液以外の身体の水分のことです。
汗や唾液、涙などの分泌液、胃液などの消化液、尿などの排泄液などの水分です。
どんな症状になるかというと
☆水滞(水毒)による症状
「水」の巡りが身体全体で滞ると、頭痛や頭重感、めまい、
頻尿・膀胱炎、手足の冷え・むくみや重だるさなど。
とくに脾胃はもっとも「湿邪」におかされやすく、
ここに「水」が滞った場合には、胃もたれや食欲不振、
吐き気、下痢などの消化器症状があります。
(漢方で消化器を脾胃と呼びます。
解剖学的な意味とは違い、消化管の消化吸収機能を生理的にとらえています)
消化の力が弱まると、疲れやすくなったり身体がだるくなったりします。
胸のあたりで滞っている場合は、水様鼻汁や痰、咳、喘鳴など。
また、関節に「水」が滞り、関節の痛みやこわばりなどがみられる場合もあります。
☆漢方薬で整えるには
水滞(水毒)を改善する作用のことを利水作用といいます。
利水作用のある生薬を含む漢方薬では、
利尿や発汗を促したり、温めて代謝機能を改善したり、
胃にたまった水を腸に送りやすくしたりして、体内に停滞している水を取り除きます。
代表的な生薬としては「沢瀉」「茯苓」「朮」「猪苓」など。
このうち「朮」や「茯苓」には胃腸をととのえる作用。
このほか、「半夏」「陳皮」なども胃にたまった「水」を腸へ送る作用。
対応方法
適度に身体を動かすことが大事です。
お風呂につかって身体を温めましょう。
水分を一度にたくさんとらず、少量ずつこまめに摂りましょう。
水をためる原因となる、甘い食べ物や脂っこい食べ物はとりすぎないように気をつけましょう。
余分な水分を除いてくれる食べ物(一部)
はと麦、とうもろこし、とうがん、小豆、枝豆