マナー日記*美しき女子高生 | 最強の面談術☆入沢紀子の【ふむふむ日記】

最強の面談術☆入沢紀子の【ふむふむ日記】

コーチ、人材育成コンサルタントの入沢紀子が日々の暮らしや面談、研修で出会った【聴いて幸せにする、聴いて幸せになる】エピソードを綴ります。聴くことは心を抱き締めること。人はみんな素晴らしい!

頻繁に書きたいマナー日記。

なのに、とっても久しぶり。


つい先日のお話を。


その日、私と娘は映画「ボルト」を見るために、家から自転車で出かけました。

およそ30分のサイクリング。

娘と時折おしゃべりしながら、一列になって走ります。

都心部に入るとぐんと人が多くなるので、注意が必要注意


そこに、高校生の大軍団が歩道一杯に広がって歩いていました。

それは一学年全部というような大集団です。

私と娘は自転車か降りて、集団の中を押して歩き始めました。

私はあまり迷惑だとも思わずに、「どこの高校かなあ。いいな~青春だわね~」と

目を細めておりましたニコニコ

すると後ろの方から「自転車の人が通れないよ~!左によ寄って~!」

大きな声で女の子が声をかけてくれるのです。

「なんとできた生徒さんでしょう」と、感心していたら・・・・


がしゃがしゃがしゃ~んドンッ


娘が高校生集団の端で自転車を押して歩いていたら、

自分の自転車を、駐輪している自転車に引っかけて何台も倒してしまったのです。


慌てて自転車を停めて、倒れた自転車を起こす娘。


高校生集団は、横目に見ながら通り過ぎて行きます。

あらあらと思い、私も自転車を起こしにいくと・・・


後ろの方から来た集団の中の女の子数人が「大丈夫ですか?」と、

すぐに手伝ってくれました。

「ちょっと!私たちのせいで自転車倒れちゃったんだから、手を貸して!」

ショートカットの女の子が周りの友達を呼んでいます。

私が「ありがとうございます。助かります。」と言うと、

女の子達は困ったように笑って、「いえ、私たちが広がって歩いていたから悪いんです。

かえってすみませんでした。」と言うのですビックリマーク

私はもう、うっとりですラブラブ

こんな素敵な高校生がいるのねっ!


最近の子どもたちは、モノの前後関係を理解できないと聞いたことがあります。

例えば、友達が嫌なことを言ってきた=嫌なヤツ。

と、直線的な理解しかできないということ。

本来ある程度の年齢になったら、

友達が嫌なことを言ってきた=自分が何かやったのかな?機嫌が悪いのか?

何か辛いことがあったのか?・・・というように前後関係を考えられるはずなのです。


でもこの女子高生の振るまい・言動は素晴らしく、感動しました。

娘が自転車を倒してしまったのは、広がって歩いていた「うちの学校の生徒のせい」

「同級生の責任だから、放っては置けない」

出来事や物事の前後関係を把握できる力があるんですね。


そして「やっぱり」と思ったのは、手伝ってくれた女の子達は全員美しかったことラブラブ

凛とした目元。

自然な笑顔。

おしゃべりしていたときの言葉遣いとは明らかに違うきちんとした敬語。

誰かの評価を期待した振る舞いではなく、心から「自分たちのせい」と感じて

行動に移す勇気。

顔かたちを一層美しくするのは、やっぱり心なんだな、と実感しました。

そして類は友を呼ぶ。

一緒に歩いていた女の子達全員が一斉に「大丈夫ですか」と、同じ行動に出ました。


思わず「どこの学校か、お母さん・お父さんはどんな人?好きな本は何?」などと

あれこれ聞きたい衝動に駆られました。

こんな素敵な女の子が育った環境を、つくづく知りたいなあ・・・と。


さて、こんな出来事に出会った娘・ナッツ。

「私もあんな風に勇気を出して、知らない人を助けられるようになりたい。」

「きれいだったし、格好良かった!高校生ってすごい!」と大興奮。


こうしてマナーの連鎖は広がるんですね。

ナッツの育ちにとって、この夏の一番の収穫でした合格

美しい高校生のみなさん、本当にありがとうございました!