産後3ヶ月で15年ぶりにバレエを再開したぽっちゃり主婦です
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生演奏のオーケストラですでに興奮していた私は
幕が上がった瞬間気絶しそうなくらい気分が高揚しました。
コールドのダンサーですら一人一人ハイレベルすぎる。
さすがパリオペラ座ですね。
コールドで全員がグランジュッテする場面があったのですが、
全員ジャンプがダイナミックすぎる。
みんな180°以上脚が開いており、思いっきり高くジャンプしている感じ。
それでいてピッタリ揃っている。
どうしてそんなことができるのか不思議に思います。
そして待ちに待ったジゼルの登場。
登場した瞬間、待ってました!とばかりに拍手しそうになったのですが
周りで拍手している人がいなかったので自粛。
自分がテンション高すぎて周りの観客とは明らかに温度差が違う感じです。
パリの皆さんは「いつも通りだわ」という慣れた様子でドライな雰囲気ですね〜。
ジゼルの表情が分かるくらい良い席。
オペラグラスは不要でした。
たぶん遠くの席であっても、オペラグラス持参でがっつり観ている人はいないでしょう。
それほど皆さん慣れた雰囲気。
舞台装置は奥行きがあるようにみえるよう工夫され、ハリボテ感が全然ない。
踊りを観ながら、たまに舞台外の装飾に視線をうつすと
「あ〜パリオペラ座でバレエを観ているんだ、私」
とひとり酔いしれてしまう。
それくらい特別な空間でした。
五感をフルに使って、バレエ鑑賞に集中。
幕が上がった時の舞台の香り
重厚なオーケストラの音楽
つま先まで美しく洗練されたダンサーたち
普段の生活で、こんな集中する時間を過ごすことがあるだろうか。
スマホの影響で注意力が散乱
3秒に一回ある子どもの「見て見て〜」攻撃
やってもやっても終わらない家事
周りに迷惑かけていないか気になりすぎる子連れ外出
目の前のことに集中して没頭するという経験が私にとってどんなにありがたい時間か…。
多分私は子育てに疲れすぎていたんだ。
でも、このジゼルの公演で
初めて子どもが産まれてから今までの4年間の大変だった日々が
浄化されていくような気分になりました。
↓カーテンコールは撮影OKでした。
パリオペラ座のチケットが取れなくて泣いた夜
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「パリオペラ座のバレエが観れなくても、私の人生の幸せ度は変わらない。」
と、自分に言い聞かせて、諦めるよう頑張ったけど
いや、
人生の幸せ度変わったわ。
それは、バレエの公演が観れたことが幸せっていうのもあるんだけど
それ以上に
私はバレエが好きなんだということを、改めて感じたこと。
人生のうちに、こんなに好きだと思えるものに出会えた。ということが
幸せなんだと気づいた。
小さい頃にバレエに熱中した経験があり
大人になってもまたバレエができるということが
最高に幸せです。
そのことを思い出せただけで
パリオペラ座の舞台は素晴らしい時間となりました。