近年ドバイや大阪杯への前哨戦として好メンバーが名を連ねる中山記念。過去10年ではヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ネオリアリズム、ウインブライトが中山記念制覇後に海外GⅠを制している。その他ダービー馬ドゥラメンテの名もあり、名馬の春の始動戦としても適しているレースと言える。
2000年代の個性溢れるGⅡ大将たちに比べると2010年代は勝ち馬の質もぐっと上がり、上記のような勝ち馬の出現によりスーパーGⅡと呼ばれる所以である。そして展開によって逃げ切りも追い込みも決まるトリッキーなコースとしても穴党には人気のコースである。さらに週末の天候によっては良馬場想定時よりも予想がガラッと変わりそうなだけに、当日の馬場状態にも注目したい。
そんな中山記念だが、今年はGⅠ馬の出走はなく例年に比べると寂しいメンバー構成となっている。
人気が予想されるのはヒシイグアス。前走中山金杯で条件戦からの連勝で重賞初制覇。厳しいマークを受けながらも勝ち切った。斬れる脚も持ち合わせており、東京向きかと思われたが前走では能力の高さを感じさせ、ハーツクライ産駒だけに、ジャスタウェイやリスグラシューのように古馬になっての飛躍が期待される。ここも楽に通過するようなら上のクラスでも。
尾花栗毛が美しいバビット。昨年は連勝で臨んだ菊花賞で人気となるも惨敗。有馬記念も含めて距離が長かった印象。ハイレベルな有馬記念でも楽に先手を取れるスピードはこのコースではかなりのアドバンテージとなり、開幕週だけにラジオNIKKEI賞のような圧勝の可能性も大である。
秘めた実力は非凡なものがあるクラージュゲリエ。クラシックは人気薄ながら善戦、長期休養明けの昨年秋は叩いて良化し重賞でも馬券圏内となった。相手ながらに走るタイプだが、今回はルメールに乗り替わりとなり久々の重賞制覇を狙う。
最後に今回が最後の重賞機会となる蛯名騎手。武豊と同様に一時代を築いた名ジョッキーの引退は非常に寂しいものである。エルコンドルパサー、エアジハード、アパパネなど距離・性別問わず名馬の主戦として活躍。今回の出走馬の中ではバビットの父ナカヤマフェスタやウインイクシードの父マンハッタンカフェでの騎乗が懐かしい。
今回騎乗するゴーフォザサミットは初GⅠ制覇となったバブルガムフェローの藤沢調教師。人気はないが見せ場を作り出してくれることだろう。
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