東山登山 | 小林千穂の「山でわくわく」

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山岳ライター小林千穂のブログです
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八丈富士に登ったあと
まだまだたっぷり時間があったので
ハシゴ登山をすることにしました。

行ったのは島の南側にある三原山です。

八丈島は、
島の北西側に八丈富士があり
南東側に三原山があって
この2山の裾野がくっつく感じの
ひょうたん型をしています。

八丈富士は、地元では西山、
三原山は東山と呼んでいます。


だから国土地理院の地形図も
西山(八丈富士)、東山(三原山)と
表記されているんですね。



三原山の登山口は
無線中継所があるところ。


そこからは八丈富士がよく見えます。



登山道はやはり階段でした。



シダやササが茂る道を登っていきます。

暖かくて、湿っていて
いかにもマムシが出そう。

でも島の方のお話では
1950年ごろからネズミ対策として
イタチが放たれたのですが
ネズミのほか、マムシも食べて
数がかなり減ったそうです。



道脇にナルコユリが咲きかけている…
としゃがんで見たら


伊豆諸島固有種の
ハチジョウチドリを見つけました。

花も緑色で目立たないけれど
ランの仲間でかわいい形の花です。

そういえば、
八丈富士の火口付近でも見かけました。

ちょうど今、
花を見られるタイミングだったんですね。



尾根に出ると三原山がよく見えます。

電波塔が立っているところが山頂です。


八丈島は風が強いことで有名ですが
特に山の上は風が吹き抜けてさわやか。



尾根から島の南側を見たところ。

八丈富士が活発に活動していたのは
数万年前と比較的近い時代なのですが
三原山はそれより古く
数十万年ぐらい前だと言われています。

活動期間も長く、
何度も噴火を繰り返したため
複雑な地形になったんですって。


尾根上を歩いて
三原山山頂に着きました。

ここも南東側の景色がよかったです。



山頂の一角には
電波塔の施設がありますが

人が少なくて
尾根歩きの楽しい山でした。