「アニメ×食」メニュープロデュース

コラボカフェ専門フードコーディネーターの郡司ちほです食パン

 

 

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今まで都内のコラボカフェの感想レポートを書いてきましたが、

もう少しコラボカフェの裏側もお伝えしていこうかなと思い

定期的にコラム的なものを書いていこうと思いますウインク

 

早速ですが、本日のテーマは

「コラボメニューはなぜ高いのか」

 

コラボカフェのメニューに対して、

「高い・まずい・ひどい」というトリプルコンボで

マイナスイメージをもたれている方も多いと思いますアセアセ

 

私も色々なコラボカフェに行かせていただきますが、

え、、、これでこの値段・・・!?って思うことは正直あります。

 

どんなにエンタメ性が高いカフェといっても、

やはり飲食店ビジネスですから、

ある程度の利益は必要なわけで・・・

 

高い!!ぼったくり!!と思っても、

意外とコラボカフェは儲かっていないのですショボーン

 

 

では、コラボカフェの売価について具体的に考えていきたいと思います。

 

例えば、いつも1000円で提供しているカレーがあるとします。

これに大きめのプリントもなかをトッピングし、ノベルティ(コースター)をつけて

コラボメニューとして販売する場合、売価はいくらくらいになると思いますか?

 

まず、プリントもなか。

もなかは大きさなどにもよりますが、横幅10㎝くらいの大きめのものであれば

原価で100円くらいかかることもあります。

 

飲食店の場合、メニューの原価率はおおよそ25~30%くらいが一般的。

1000円のカレーなら、原価は250円~300円。

仮に25%として250円の原価だったところに、もなかの原価100円が乗ると、原価は350円。

原価率25%のままで提供しようとすると、もなかをつけただけで売価を1400円にしなければいけません。

 

 

さらにノベルティ。

これも素材や製造数(印刷物の場合、製造数によってだいぶ価格が変わります)によっても変わりますし、

ランダムなのか、お客様が絵柄を選べるのか、

銀袋などに入れてお渡しするのか、などの条件でも変わってくるのですが、

今回はランダムでのお渡しで、原価を1枚50円としておきましょう。

 

ノベルティは販促費として、原価に含めず、

原価100%で売価に乗せたとしても、ここまでで1450円のカレーになりますね。

(カレーの原価1400円+コースター代50円)

 

また、コラボカフェを利用したことがある方はご存知だと思いますが、

コラボカフェはタペストリーやテーブルマットなどの装飾がされています。

これらの装飾代もかかりますし、

装飾やグッズに使用するキャラクターもオリジナルで描き下ろしてもらうと、1体いくら(〇〇万など)というお金もかかります。

店内で流れているBGMも、コラボのものであればJASRACに使用料を支払う必要があります。

(申請せずに流すと商業利用なので著作権違反になりますあせる

 

 

これらの経費は、グッズ販売すればグッズ側でも回収はできますが、

コラボカフェを運営するのに、意外とお金がかかっていることがおわかりいただけるかと思います。

仮にこれらの経費分を1メニューで100円ずつ回収しようとすると、カレーの売価は1550円になります。

 

 

最後に忘れていけないのは、権利元へのロイヤリティです。

ロイヤリティとは著作権の権利使用料で、

1コラボいくらという場合もありますし、メニューやグッズの売上(もしくは製造数)に対して支払うこともありますし、

その両方という場合もあります。

今回は、仮にメニューの売上に対し、10%のロイヤリティをお支払いすると仮定すると、1550円÷0.9≒1722円

 

ということで、通常ならカレー1000円のところ、コラボメニューとして提供しようとすると1720円くらい。

およそ売価は1.7倍くらいになりました。

パッと見、ぼったくりに見えても売価が上がった分は経費であって、利益ではないのです笑い泣き

 

ただ、コラボカフェは広告費があまりかからない

(有名な作品であれば、高額な宣伝費をかけなくても集客が見込めます)などのメリットもありますし、

複数店舗での展開なら、かかる費用も抑えられますので、

市場価格の1.5倍くらいのメニュー価格は許容範囲かなぁと個人的には思います。

 

今回は「通常販売している原価25%のカレーがある」というところから

原価を逆算しましたが、売価のつけかたには色々な手法がありますので、

あくまでもわかりやすくするための一例ではありますが。。。

 

コラボカフェのメニュー売価について、参考になれば嬉しいですウインク

 

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コラボカフェ専門フードコーディネーター 郡司ちほ

 

コラボカフェのメニュー開発歴7年、

トータル2000を超えるコラボメニューを考案。

年間約80店舗、200以上のコラボメニューを食べ歩く。

 

コラボカフェのアドバイザーやメニュー開発代行、コラム執筆など

「コラボカフェは日本の食文化!」をモットーに活動中。

 

お仕事のご依頼についてはホームページをご確認ください

 

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