ピアノを弾くための体勢作り | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

おはようございます。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕です。

・ピアノを弾くための体勢・環境作りを考えてみよう!

香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-1310201

「もうちょっとピアノに向き合う時間を確保したい/しなきゃ!」

と思っている方は少なくないと思います。


では、どうやったら確保できるでしょう?

思うだけでは、無理です。
日常の雑務に押し流されて

「あ~、また今日も(まともに)ピアノ弾けなかったよ・・・」

「あ~、また言い訳しちゃう自分がイヤだよ・・・」

という事になります。


言い訳をするのは、自分でもイヤですよね?
ここは是非とも、言い訳をしないですむように、

「言い訳しない自分を作ろう!」


そのためにはどうしたらいいんだろう!?


ピアノに向き合う事は多分、あなたにとっては とても大事な事だと思います。
ピアノは特別の存在だと思います。


なのに、いろんな事に押し流されてピアノの蓋を開けられない日があったり、開けられても時間がほんの数分であったり・・・


私が主婦となって子供を持ってから、そんな日々の連続でした。
ある日、それを打破するべく決心した事があります。


それは!

「家事を午前9時までに全て終える!」

という事でした。
それは今も続いています。


朝9時までには、家族の朝ご飯の後片付けも家の掃除も洗濯も、全て終えてしまう。

あ、買い出しに至ってはローカルのスーパーや街市は朝早くからやっているので、通常は問題ないんです。
でも、日系スーパーやデパートに買い出しに行くとなると朝10時開店が殆どですのでちょっと無理です。
(でも私はそういう所には月に2~3回しか行かないのです。)


朝9時までに全ての家事を終える!

と決めて実行できると、その後にコーヒー・ブレイクをとったとしても、朝9時半からピアノに向かえます。

(私は朝食の仕度の際に、夕飯の下ごしらえも出来る限りしてしまいます。
 家事が大嫌いなので、なるべく時間をかけずにやってしまいたいのです。

 ↑多分、夜遅くまでレッスンをしているピアノの先生方は、こんな感じですよね?)


これは私の生活リズムです。

日中、勤務されている方と、主婦の方ではまた生活リズムが変わってきます。
お子さんがいらっしゃる方かどうかでも。

もちろん、男性もそうですね。


人それぞれに生活リズムは異なります。

ですから、皆さんそれぞれが、ご自分の生活リズムを今一度、見直してみては如何でしょうか?


そうしたらきっと、「時間の隙間」を見つけられると思います。
まとまった1時間じゃなくてもいいでしょ?

5分、10分あれば、できる練習がありますよね。
片手だけ1フレーズさらうとか。

ピアノがそこになくても、例えば職場での休憩時間など、楽譜を開いて見る/読むとか。

自分の練習を録音してそれを聴くとか。
(客観的に自分の良い所も、マズイ点もわかりますよね。
 そうしたら次の練習につなげられます。)





そして、もう一つ。


ピアノを弾き続けるために必要な事。

力作り」
です。

アスリートではないので、ストイックなまでに運動する必要はない。

でも、ピアノの練習/演奏には持久力と集中力、そして最低限の体力が必要です。

持久力は集中力にも通じますし、また、体力とも直結します。

また、体力作りをする事も集中力がなければ続けられませんね。


30代の頃の私は

「ピアノの練習をする事が私の体力作り」

と思っていました。
実際、それで十分でした。


しかし、40を超えたら、それではダメになりました。

一日中、ただ練習をしているだけの毎日を送っていると、まず、ヒザが悲鳴をあげるようになりました。

階段を下りると・・・痛い!
坂道を降りると・・・痛い!

ピアノって、座り続けているので、下半身の体力は衰えが激しいです。

そこで私が始めたのは、毎日の「ヒザの屈伸運動」とウォーキングでした。
(大股でガシガシ歩く!)


上半身(特に肩周り)の強化&維持には水泳が適しています。
呼吸法を学ぶ上でも水泳はとても良いです。

でも、水泳っていつでもできるものではありませんよね。

香港ではアパートにプールがある所も多いです。
うちのアパートにもプールはありますが、泳げるのは5月~10月いっぱい。


今は私はやっていませんが、ヨガや太極拳、バレエなども良いですね。
何しろ、呼吸法も一緒に身につけられますから。


皆さんも、ご自身でできる事を何か一つやってみてください。


暑さ寒さに左右されない時期ならば、バスや電車に乗る際、降りる駅(停留所)を一つ前にして、ちょっと歩くという、小さな事でも変わってくると思います。



第一の基本は、「無理はしない!」です。

でも、「やれる事」と「やれる時間」を見出す事だと思います。



欲張ってしまうと三日坊主で終わってしまいますから♪


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お読み下さり、ありがとうございました。

             荒井千裕