第3回香港国際ピアノ・コンペ*マスタークラス*モーツァルト「ソナタ」K.279 | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

荒井千裕*音の綴り-graffman

大変遅くなりましたが、昨秋開催された
第3回香港国際ピアノ・コンペティションの
審査員によるマスタークラス、ゲイリー・グラフマン氏の
マスタークラス記です。



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モーツァルト作曲「ピアノ・ソナタ」K.279

受講生は中学生くらいの女の子。

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ペダルは音価分。
荒井千裕*音の綴り-1110301

それより長くしない事。



ここの左手は、「和音」ではなく声」

荒井千裕*音の綴り-1110302

声部は動いているんだよ。

「どしふぁみ」と「そそそど」。

この二声のバランスが大事。ただの和音ではない。
考えなしに打鍵しないこと。

非常に注意を払って、音楽的に!



ここの右手の装飾音は
荒井千裕*音の綴り-1110303

手首を柔軟に使って。




荒井千裕*音の綴り-1110304
左手の二音スラーは、一音目で手を落し、
二音目であげる。

Down & Off, Down & Off....

この時、音価は正しく!
きっちり正しい音価でオフにする事。



ここの右手、
荒井千裕*音の綴り-1110305

同音連打は、音と音の間がどんどん膨らんで行くように、
次の音へ、そして更に次の音へと向かって行く。




荒井千裕*音の綴り-1110306
左手の8分音符フレーズ、ラインを歌う事。

「ソ」打鍵で落ちないように。





※ この講義は2011年10月30日に行われたものです。