「松山千春 『今を生きたい』に思うこと~松山千春 全作品解説324~」S3121
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◇更新履歴
V1.0:2015.7.16初稿
V1.1:2018.09.06 最新エディタにて作成、旧ブログと差し替え
V1.2:2018.09.10 文章と歌詞を追記
V1.3:2019.11.02 所有CD画像を掲載
V1.5:2024.01.22 オフシャル動画のリンク及び追記
■「今を生きたい」編曲者:飛澤宏元
1996年4月20日発売の39枚目のシングル「君を忘れない」のカップリング
◆所有CD画像
・CDシングル
◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--
◆2024.1.22 夢野旅人
2024年1月22日放送の「松山千春のON THE RADIO」
今週も能登半島地震や、自民党の裏金問題、腐敗した政治について触れて、番組のラストに「祈るような気持ちで」と、「今を生きたい」がかかりました。
---
今、曲を頑張って作ってます。
ホントに降ってわいたような、う~ん曲ばかりなんですけど、ちゃんと仕上げて、コンサートではしっかり歌えるように準備しておきたいと思います。
こうして、今回も最後まで聴いていただいて、ありがとうございます。
まあ、季節は厳しいですけど、是非、体調に気をつけられ、お互い健康でいましょう。
松山千春、今回、最後の曲は、もうホントに祈りを込めてだな、松山千春「今を生きたい」
◆2018.9.10 夢野旅人
2018年9月9日放送の「松山千春のON THE RADIO」
冒頭の約20分間、6日発生した「平成30年北海道胆振東部地震」についてコメントがありました。
結びとして、
------
松山千春は元気よく、こうやってラジオやってられますので、どうぞ皆さん。
全国の皆さんですね。
北海道。
今頑張っているところをご記憶下さい。
松山千春「今を生きたい」。
------
と言ってこの曲がかかりました。
震災後のラジオで千春がどんな曲を流すか興味がありました。
「今を生きたい」は予想できなかったのですが、コメントともに腑に落ちました。
・歌詞
涙が頬をひとつこぼれて
どうしてこんなに哀しいんだろう
つぶやく度に心が少し
優しくなれると思えるといい
こんな時代と 空をあおげば
白く浮かんだ 雲は流れる
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
口唇強く 強くかんでも
どうしてこんなに淋しいんだろう
つぶやく度に心が少し
強くなれると思えるといい
こんな時代と 空をあおげば
やけにまぶしい 燃える太陽
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
◆2015.7.16 夢野旅人
松山千春のファンにとって聖地。
それは千春が生まれ育った足寄町。
そしてSTVホールも感慨深いが、初めて有料ワンマンコンサートを開いた北海道厚生年金会館(現・ニトリ文化ホール 2018年9月閉館)。
北海道厚生年金会館。
消防法の関係なのだろう。
現在は、立ち見は販売されていない。
が、昔は当日券の立ち見が販売されていた。
同館で初めて立ち見でみたのが93年秋の渡辺美里のライブだった。
二階席の中央の最後列(8列目)の後ろのエリアが、立ち見のスペースだった。
あまり知られていないが、松山千春も公演でも96年までは当日券の立ち見が出ていたと記憶する。
土地柄なのだろうか。
その当時。千春に限らず、チケットレスで会館まで訪れる人は少なく楽に入れた。
2.300名のキャパシティーたが他の会館とくらべ2階席が高く、ステージから遠い。
96年秋、「全国100番勝負!」の最終日。
自席は二階席の中央最後列に近かった。
後ろに、一人だけ、男性客が立ち見でいた。
関係者ではないと思う。
おそらく立ち見客だろう。
ずっと立ってみていれば係りに注意されるはずであろうから。
アンコールでの弾き語り。
静まった客席。
千春が「今を生きたい」を歌いだしたとき。
それまで、冷静に見つめていた立ち見客が、「うおー」と歓声を上げた。
この曲に反応するのかと、やけに印象に残っています。
前置きが長くなりましたが、「今を生きたい」。
初演は、「全国100番勝負!」の前半スタート当初での弾き語りイレギュラー。
で、後半もイレギュラーでの弾き語り。
98年春。
フルバンドでのイレギュラー。
レギュラーで歌われなかったのですが、2009年秋の「起承転結」。
シングルコレクションアルバム『起承転結』からの選曲を意識したためか本編の2曲目で初めてレギュラーで歌われた。
CDではじめてきたいとき。
この曲がもつグルーブ感が、「砂の上」に似ていた。
千春のヴォーカルも、バンドの演奏に疾走感があった。
アッパーなナンバーで久しぶりに感動したものでした。
しかし、2009年のライブできいたとき。
月日の変化を恨めしく思ったものでした。
声の音域が低下するよりも、アッパーなナンバーにおける疾走感、リズム感の低下のほうが自分にとって痛い。
そんなことを、仲間に話してた。
そしたら一人がこの唄は、「なんか、どっかから借りてきたような言葉、歌詞で好きになれない」という。
なんですと!?
~どうしてこんなに哀しいんだろう
つぶやく度に心が少し 優しく なれると思えるといい~
人は、負けることによって優しくなれる。
~過去や未来 に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい~
昨日、明日よりも、今、この時を生きてくれ。
~こんな時代と 空をあおげば
やけに まぶしい 燃える太陽~
こんな時代に生まれたから、こんな時代を生きる。
それらの歌詞・フレーズは松山千春しか綴らない、綴れない唄でしょう。
特に~こんな時代に~といういうフレーズ。
同じ時期。
一年間で「こんな時代に」と「時代」でも使われている。
「東京」、「都会」、「情景」 と同様である。
つくづく千春は、胸の内を素直に歌詞に、同じフレーズてあろうが、いとわず、はばからず綴る。
それを、どうジャッジするかは聴き手の自由である。
ただその分。
その時代に千春が何を考え、何を、誰を見つめていたのかは、わかりやすく浮き彫りになっている。
俺の歌は、デビュー曲の「旅立ち」から順にきいてくれれば、俺が何を考え、どんな女といつ付き合い、いつ別れたかがわかる。
そう千春が云うとおり、一曲の完成度よりも、
彼の人生を、一生かけて、付き合い、愉しむことができるのであれば、
それも松山千春の唄の面白さのひとつとなるのであろう。
そんなことを「今を生きたい」を聴きながら思ったわけです。
◆歌詞及びオフィシャル動画・音源
涙が頬をひとつこぼれて
どうしてこんなに哀しいんだろう
つぶやく度に心が少し
優しくなれると思えるといい
こんな時代と 空をあおげば
白く浮かんだ 雲は流れる
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
口唇強く 強くかんでも
どうしてこんなに淋しいんだろう
つぶやく度に心が少し
強くなれると思えるといい
こんな時代と 空をあおげば
やけにまぶしい 燃える太陽
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
過去や未来に 生きることより
二度と帰らぬ 今を生きたい
◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説8~1996-1999
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