「松山千春 『情景』に思うこと~松山千春 全作品解説221~V1.1」S2848/R

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.2.26 初稿
V1.1:2015.2.27 文章を是正


■ 「情景」 編曲者:瀬尾一三
1992年9月1日リリースのアルバム『挫折』の5曲目/全11曲。


◆レコーディングミュージシャン (楽曲個別ではなくアルバム『挫折』のクレジット)
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:

06. パーカッション:

◆2015.2.26 夢野旅人

1992年。

コロムビア移籍後、初のアルバム『挫折』に収録されている「情景」。

あくまでも自身の嗜好で並べた松山千春プライベートランキング523曲 。 

今年の一月時点で第8位。

 

上位7曲が、ニューズとアルファレコード時代の曲。

 

ゆえに自分にとって、コロムビアでリリースした楽曲の中で珠玉のベストソングとなる。

 

美しいメロディー。

 

無駄のない歌詞でありながらドラマティックで情景が浮かぶ。

どちらかというと、キャッチーな仕上がりなのに飽きがこない。

そして、なによりライブで、どこの場所に位置しても映える曲である。

 

当然、リリース時のツアーで歌うものと思っていたらメニューから外れていた。

 

それより何より、自分が知る限り、現在まで一度もフルコーラスどころか、ワンコーラスでも歌われていない。

 

唯一、ワンフレーズ口ずさんだのは、1992年秋の旭川でのアンコール。

 

客席からのリクエストで、冒頭の~もっと もっと~のみ歌った。


いい曲なのに、ライブ映えするのに何故、歌わないのだろう。

自分のみならず、古くから毎回、コンサートに足を運んでいるファン(特に男性)の言葉をよく耳にする。

 

アルバム『挫折』がリリースされた当時、音楽雑誌のレビューにおいても「情景」は高評価だった。

 

富澤一誠がDJを担当していたラジオ「JAPANESE DREAM」(NACK5)。

彼も、アルバム『挫折』の収録曲の中で「情景」が秀作だと述べた。


すると千春は、「お前、暗いね。あんな暗い曲が好きなの」と片付けた。

 

~アスファルトたたきつけ かけぬけてゆく雨 
突然のこの雨は 都会の涙だと 
つぶやいたお前の目に 涙があふれてた 
濡れた手でかき上げた 長い髪の雫 ~ 

 


と、歌う「情景」。

 

翌年、発表された「都会(まち)」。

~突然に降りだした この雨は 
涙だね この都会も 淋しいんだね 
つぶやく お前が とても とても 愛しい~ 
~濡れた手で長い髪 かきあげて~

 

 

ほぼ同じシチュエーションの歌詞の内容なのに、

 

「情景」は暗いと云われ一度もライブで披露されることなく、「都会」は好んで歌われた。

 

1992年は、自律神経失調症を患い病室での生活を強いられている。

 

ゆえに、その時期につくられた曲には、憂鬱な印象が本人にあるのだろう。


もしくは、「情景」は自身では納得のいかない出来で、新たに書き直したのが「都会」なのだろうか。


はたまた、これといって理由などないのだろうか。


こればっかりは本人のみ知るところ。


「風よ人よ」「時代をこえて」「私の明日には」 等にもいえることだけど、

本人が歌いたい曲と、聴き手が、(最大公約数的に)聴きたい曲が噛み合わない代表曲のひとつだと思うのです。


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