四則演算に数値を放り込むと計算されて結果が出ます。
例えば、

1+2=3

という風になります。
これは+という演算子に数値がぶつかった場合、お互
いを足し合わせるという処置が行われ、この場合3と
いう数値が出力されると考えられます。
1~9までの数値は演算子にぶつかると処置が行われ
処置した結果が出力されます。

ここでゼロは演算子が作用しない数値と考えてみます。
従ってゼロの演算は出力がありません。出力の無い状
態をゼロと呼んでいるとすると、ここの所はゼロとい
うことになります。ゼロが出力されたのではなく出力
されない状態、即ちゼロだということです。

1×0=0 … 1・0  … 式①
2×0=0 … 2・0  … 式②

式①と式②はどちらも演算をしないので出力が無い状
態のゼロとなりますが、式①と式②は演算を行ってい
ないので1・0と2・0と言う風に中身は異なってい
るということです。
こうしてみると私たちが扱う数値は出力されたものと
考えることが出来ます。

1+2+0=3 … 式③
1+2=3   … 式④

ゼロは演算子が作用しない数値なのでここをスキップ
して式③は式④と同じになります。

次に割り算について考えてみます。

0÷1=0 … 0/1 … 式⑤
0÷2=0 … 0/2 … 式⑥

式①と式②と同じように考えます。出力が無いのでど
ちらもゼロですが中身は異なります。

ゼロは演算子が作用しない数値ということは、こんな
ことも可能となります。

1÷0=0 … 1/0 … 式⑦

という風にゼロによる割り算が出来てしまうことにな
りました。出力の無い状態、即ちゼロとなりますが、
中身は演算しないのでそれぞれ異なります。

  1.数値は出力されたもの
  2.数値は演算子とぶつかると処理される
  3.ゼロは演算子が作用しない数値
  4.ゼロとは出力が無い状態

1~4を定義するとゼロによる除算が可能となり、結果
はゼロとなりました。

lim(1/x)=∞
x→0

上式は1÷xのxを極限までゼロに近付けると無限大と
なることを現わしています。
ところがx=0となった途端無限大がゼロになってしま
うということになります。無限大の向こうはゼロだとい
うことになります。

ゼロ浪漫ではゼロは満ち足りているが故に過不足なく静
止していて、外の刺激に対して全く反応しない状態と記
しました。ゼロは全てであるということです。そして静
止している。これは宇宙の2重構造を示唆しています。
宇宙は全てという静止した世界であり、無限(小大)と
いう動的世界であります。数値のゼロは前者を指し、1
~9は後者に属します。
無限小と無限大の向こう側は全てという静止した世界に
なりますが、そこに辿り着くことはありません。
私たちは1~9の動的世界に属していて、ゼロを通して
全てという静止した世界を垣間見ている、ということに
なります。