直角三角形の斜辺をc、その他の2辺をそれぞれa、bとすると、

    c^2 = a^2 + b^2

が成立します。これを三平方の定理といいます。
さて、いまこの式全体を目にしていますが実際にこの式を使う
(体験する)ときは、順を追って計算していくことになります。

仮にa = 3 、 b = 2 としてみましょう。

まず a^2 (aの二乗)を計算します。

    a^2 = 9

次に、

    b^2 = 4

従って、

    c^2 = 9 + 4
            = 13

となります。このように私たちは順を追ってこの数式を計算し
ます。そして更に、

    c = √13 (c > 0)
      ≒ 3.6056

を得ます。このことは次のように言い換えることも出来ます。

a、b、c の定数の内2つが決まればその瞬間に3つ目は決まっ
ているということです。計算しようがしまいが、式と計算結果
は既に存在しています。
数式を計算するということは、そこに存在しているモノは何か
を私たちが確認している作業ということになります。

この世界は様々な数式に満ちていて、数式を解くという形でそ
の存在を私たちは確認しているのです。私たちは数式を解くま
ではその存在を確認できていませんが、この世界には式と計算
結果は既に存在しています。私たちは数式を解かない限りその
存在を認識しません。それで別に不都合はありません。

ゼロ浪漫では宇宙の2重構造を推論しました。満ち足りて静止
している世界と、無限小から無限大までの動的世界の2つです。
ゼロは前者を指し、1~9は後者に属します。
完全が形を現すためには、私たちの住む世界(とゼロ浪漫では
言いました)のように動的でなければなりません。そこは選択
的体験の世界であり選択的創造の世界です。