2021年1月1日EVO永眠 | 波乱万丈ダウンアンダー編

波乱万丈ダウンアンダー編

18歳で渡豪
13年住んだオーストラリアを離れ英国で優遊2年半過ごし
またオーストラリアへ戻ってきました。
宜しくお願いします

おはようございます


ブログを通して色んな人にも愛してもらったEVO君が1月1日に永眠しました。
まだ9歳3ヶ月でした。


血漿治療を行い次の日、EVO君の容態は更に悪くなっていました。
昨日までは立ち上がれていたのにもう立ち上がれない。
そんなEVOに数時間付き添い
何も食べていなかったのでご飯を食べて
家で小太郎君を寝かせていると病院から電話があり
尿も出なくなって今晩は越せないと思うと言われました。


私は獣医です。


本当は最初の腎臓値を見た時から経験からダメなやつだと分かっていた。
犬の腎臓は猫に比べて余りにも寛容じゃない。
でもEVO君があまりにも元気に治療に答えてくれたので
もしかしてを期待してしまっていました。


そこからEVO君を迎えに行き
私が家でこねくり回している間に
小太郎君を太郎がゴールドコーストまで預けに行き
戻ってきた太郎を待って家で安楽死させました。


正直、待っている2時間半の間でどんどん調子が悪くなり
意識レベルもほぼ昏睡状態だったので何もしなくても恐らく息を引き取ったと思うのですが
最後の方は息をするのも苦しそうだったので安楽死で良かったと思います。


家に連れて帰ってきて2時間半EVOを一人で静かに抱き続ける事ができたのは良かった。
泣いたり、EVOに話しかけたり、ぼーっと空を見たり。
穏やかな時間を過ごせたのが印象的でした。


私とEVOだけの時間って正直ほとんどなかったなー。


抱っこされるのも、撫でられるのもあまり好きではなかったEVO君
抱きしめると深い深いため息をつくんですよ。


愛されたいけど愛され方がよく分からないと言った感じ。
そばに居たい。けど近すぎるのはイヤ。
そんな感じの子でした。


だからこの数日間お見舞いでずーっと抱っこしたり
連れて帰ってきて抱っこしたり静かに話しかけたり
一生分の時間を過ごせたように感じました。


8年半前、私の病院に両股関節が外れた状態で来た10ヶ月のEVO君
私は診察担当じゃなかったのですが
その子どうするのー?と聞いたら「安楽死」と言われてびっくり。


「うちで引き取る」と言うと担当の獣医に辞めときなってと言われたんでした。


レントゲンを見ると確かに高度な手術が必要なレベル


「うちで引き取る」


引き取った後太郎に電話したら怒られたんでした(笑


こんなに早くお別れが来るなんて思ってなかった。
心の中は自責の念でいっぱい。
あの時助けて8年も楽しい時を過ごせたんだから!と言い訳していますが


多分違う。


8年も幸せにしてもらったのは私の方。
それなのに体調の変化にすぐ気づいてあげられなかったのが獣医として、飼い主として、幸せにしてもらった側として至らなかった。


EVO君は胃腸の弱い子なので食べなかったり下痢したりは結構しょっちゅうだったので
小さなサインを見逃していました。


ごめんね。EVO君。至らなくて。


でも今は私の感情よりEVOの生きた時間を祝おうと思います。



本当に大好きだったよ。
あなたの居ないこれからの生活を考えると寂しくて悲しくてしょうがないけど
一緒に過ごした時間は本当に楽しかったよね。


またね。EVO君