前回の続き。
その知人の方は、私の叔母に
「死ぬときは、みんな一人ですわ~」
と話していたそうです。
ずっと一人暮らしをしている叔母に対する心遣いもあったかもしれません。
ただ、
「子供たちのことを思うと孤独死だけは避けたい」
と思っておられたようです。
「孤独死」・・・ひねくれ者の私は、「死ぬときは、みんな一人、みんな孤独な死じゃないの~」
と思っているところがありますが、(こう強がらずには、一人っ子は生きていけないところがあるのかもしれません。強がりかも?)たぶん、多くの人が思う「避けたい孤独死」というのは、死後、すぐに誰からも発見されないということを避けたい・・・ということだと思います。
叔母に
「なんで、もう一日、早くに電話をかけてやらなかったんよ~」
と言いましたが、普段は、あまり電話を好む方ではなかったようですし、叔母としてもお子さんがいらっしゃるので、安否確認的な電話はしていなかったようです。
たまたま推定死亡日に、胸騒ぎがして電話したそうなんです。
そして、お隣さんの一人暮らしの方とも声を掛け合おうという約束をしていると話していたそうなんですが、この方の場合、日頃は元気で旅行などに出かけていたとしたら、お隣さんも3、4日のことなら、気づかないかもしれません。
新聞が溜まっていたかもしれませんが、日頃から留守止めをする習慣がなかったとしたら、新聞屋さんも気にしなかったのかも・・・。
この方、マンションに引っ越すことを検討したこともあったようです。
もし、サービス付高齢者住宅のようなところに入っていたら、どこかで異変に気づいてもらえたかも知れません。
あるいは、引っ越さずとも、メールが使えたのなら、お子さんの誰かが一日に一回はメールするという習慣にしておくとか、見守りポットとか、見守りカメラなどのグッズを使うなど事前に防ぐ方法はあったかなと思います。
本当は具合が悪くなったときに、救急車を呼んであげられる状況があるのが一番だと思います。
でも、人間、まさかの突然で亡くなることもあるでしょう。
そうであるならば、上記のようなちょっとした対策をしていれば、せめてこの方の希望していた「孤独死」は避けれたか、もうちょっと早い段階で発見されたのではないでしょうか。
今年の夏、9月だったそうです・・・。
もうすっかり寒くなりましたが、ものすごい暑さでしたよね・・・。
次回に続きます。