食パンとSF商法 | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

トラブルの多い販売方法として「SF(催眠)商法」というのがあります。
空き店舗やビルの一室に人を集めて、生活必需品など身近なものを無料とか激安の値段で販売して、客を集め、「健康にいいもの」とか「とっても安い」など、会場の人たちの意欲を高め、最終的には高価な商品を購入させる・・・というような商法です。

実は、私も西宮に住んでいたとき、そんな商法とは知らずに旦那と行ったことがあります
ある日、チラシが入ってきました。
どうやら、空き店舗になっていたところに「新しいお店」が入ったみたい
オープン記念なのか、
「1日目 10時 国産○○小麦使用 食パン1斤 10円」
「1日目 13時 国産○○飼料で育てた 玉子1パック 10円」
みたいな感じ・・・。
当時、専業主婦だったので、安いな~ととても魅力的。
一人一個と書いてあるので、休日だった主人と一緒に出掛けました。

さて、店舗に行くと、「店舗」というより会場。
会場の前には商品が並べられており、横の方には布団なども置かれ、椅子がたくさん並べられていて、すでにたくさんの主婦の人、高齢者の男性が座っていました。
時間になると、食パンがとても体によい安心なもの・・・というような説明があり、
「欲しい人~??」
と言って、「ハイハイハイ」と手を挙げていきます。
チラシに載っていなかったサラダ油などもタダ同然のような値段。
「ハイハイハイ」・・・。
かなりの会場の盛り上がりがあり、最後になぜか体によい布団の説明が・・・。
勢いに乗ってか、体によい布団だと聞いて本当に欲しいと思ったのは分かりませんが、何人かの方は
「ハイハイ」と手を挙げていました。

不思議なお店だな~と思っていると、その店舗は3週間ほどでなくなっていました
早々に商売がうまく行かなくて撤退したんだ~なんて思っていましたが、一定期間で姿を消すのもどうやらSF商法にはよくあることのようだと後で知りました。

私もそうでしたが、この商法は、生活必需品を安価な価格で手に入るというチラシを見た主婦や高齢者の心をくすぐりますね それも、健康によいもの・・・とか説明を受けるとますます。

この商法は特定商取引法で規制されており、クーリングオフできますので、高価なものまで買ってしまって後悔した人はクーリングオフを検討してみてくださいね。