高齢者の「孤独」や「寂しさ」につけ込まれるトラブル・・・。
孤独や寂しさの「埋め合わせ」と「そこに付け込まれる」のは、紙一重ではないか?とも思います。
以前、私も、マンションの換気フィルターの訪問販売に見事、「管理会社の関係者」と勘違いして、相手してしまったのですが、高齢者になると、もっと違う手口みたいです。
一人暮らしのおばあちゃんに、とにかく「よく思われる」ようにする・・・。
しかも、この手口、どうもオレオレ詐欺と共通点があるな~と感じるのですが、「おばあちゃん」に対して「息子のような男性」が多いようです。
最初は、おばあちゃんも警戒して、「そんなもん、要らん」と断った。
しかし、そのうち、物を売るというより、時々、やって来ては話相手になってくれるので、ちょっとしたものを買うことになった。
たとえば、布団までは買えないけど、枕くらいだったら買ってやろうかな~と。
そのうち、「肩こりがひどいときには、こっちの枕の方がより快適になる」など、枕も増え・・・。
布団一式買ったあと、今度は、
「いや~、息子さん夫婦が帰省された際にも快適な布団を~」
とまた布団一式・・・。
さらに
「今、ちょっと営業成績が悪くて・・・」と言われて、息子のように思えて、要らないものと分かっていながらも不要な枕まで買ってしまった・・・ということを聞いたことがあります。
それでも、おばあちゃんは、「話相手」になってくれるので、「ちょっとおかしいな」と気づいても買い物をやめなかったそうです。
これ、行政書士の仲間の先生で、近い経験をされて注意したことがあるそうです。
遺言書の相談のために何度か足を運んでいるうちに、報酬以外に「お小遣い」を渡そうとし始めたとか・・・。
その先生、「おばあちゃん!世の中には、悪い人もいるんだから、ちょっとよくしてもらったとか話を聞いてもらったからって、お金を渡したりしたらダメですよ!」
と断ったそうです。
トラブルの多い販売形式のものでは、SF(催眠)商法も結構、おばちゃん心、おばあちゃん心をくすぐる商法だと思います。
「友達と行ってみよう!」
「家にいてても、一人だから行ってみよう!」
というおばちゃん心・・・。
次回はSF商法について紹介します。