音の実験 | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

先週、「マンションの音」についての実験の様子を書くと言いながら、失念していたことに気づきました。

我が家の真上にお住まいの方は、費用をかけて分厚いカーペットを部屋中に敷き詰めて下さっています。
ランチにお邪魔させて頂いた際に、
「もう、廊下だけでもカーペットを外されてはいかがですか?」
とお話したのですが、
「いえ、敷いておいた方が、子供たちに注意する回数も減るから、私自身も楽なので」
我が家へのお気遣いいっぱいのお応えを頂き・・・
それでも、音が聞こえていないか心配だ・・・と言われたのです。

そこで、「実験してみましょう!」
お子さんたちが学校から帰って来た後、実験は開始されました。
LINEで「今から廊下を走らせます。スタンプ一つを送信したら走らせます」
「了解です では、廊下の真下に立ちますね」
スタンプが来て、上階の奥様は「既読」を確認してからお子さんたちを走らせてくださいました。

・・・・聞こえないのです。意識しても、聞こえない。
「次は、ドスドスと踏み込みを強くして走らせます」と、レベルを変えても実験しました。
このレベルだと、真下で意識をしていると聞こえました。
しかし、それは、日常、我が家が「上階からの音」として聞いているコツコツとした音ではありません。
日頃、「走ってはダメ」と、恐らく厳しく躾けられたお子さんは、その実験の際、久々に自分のおうちの廊下を走ったことに興奮してしまったようで、最後にこけてしまったそうです。
その「ドスン」という音は聞こえました
その後、ウォークインクローゼットの引き戸やキッチンの引出を強く開け閉めしてみたりしてくださいました(キッチンの引出、オートクローズじゃないので・・・)。

真上の方のご協力で、我が家も、どの程度までなら、階下の人に聞こえていないか?が参考になりました。
そして、我が家に聞こえている「子供の走る音」は、真上ではないことが立証できたのです。

我が家は、幸いにも真上の住人さんがとっても良いご家族だったので実験までして頂いたわけですが、新築マンションの場合、上の住人さんを選べるわけではありません。
(中古マンションなら、見学の際に様子が少しは分かるかもしれません)

モデルルームでの「大丈夫ですよ。いまどきのマンションですから」
という言葉は鵜呑みにしない方が良いと思います。確かに研究は重ねられて、二重床も考えだされたわけです。
でも、新築マンションの営業マンは、今、まさに説明している物件に実際に住んだことはないし、分譲後は、その営業マンが、担当したお客さんに「音がひどいわ」と直接に声を聴くことは、少ないと思います。
先日の営業マンのように「共同住宅ではある程度、避けられない」と考えていた方が、お互いに「ある程度は仕方ない~」とも思えるし、「我が家も気をつけなきゃ」と思えるかもしれません。