「こうありたいな」と思ったことがあります。
大先輩の先生から証人の1人になってほしいと言われた事案でしたので、遺言書の内容は当日まで私は知りませんでした。
先輩の先生が何度も、何度も足を運ばれて公正証書遺言の原案を作成されたようでした。
この方の遺言の内容で、理想的だな~と思ったのは、以前にも少し書いた「不動産問題」が発生しない内容だったからです。
この方は、現在は施設に入所されており、そこが終の棲家のようでした。
どうやら、何年か前に亡くなられたご主人と過ごされたと思われるご自宅であったマンションは、施設に入所されてから売却なさったようです。
そして、遺言書には「どこそこのマンション売却金○○○○万円は子Aに相続させる。売却金については××銀行に預け済み。△△銀行の預金は全額子Bに相続させる。」
というようなニュアンスになっていました。
この方は、分譲方式の施設に入所されていないので、「不動産」問題は起こらないと予想されます。
所有していた不動産は売却してしまって、その代金だけが××銀行に入金されているようで、将来の相続人にとっては、分かりやすいだろうな~と思います。
何より、不動産を共有するとか、欲しい、要らない、の問題にもなりません。
遺言書を作成された方は、公証人の先生が読み上げ、確認なさった後も、子供間の若干の金額の差などに、最後まで悩まれていたようではありました。
でも、私は、不動産が残らないのは理想的だな~と思いました。
後見や老後についての勉強していると、自宅を売却して、その資金で、サービス付高齢者住宅や施設に移り住むという方が増えているようです。
(遺言書を作成された方は、売却金を施設費用のためには充てていませんでしたが。)
私も、老後、主人が亡くなったら、自分がある程度、しっかりしているうちに住居について考えなければならない~と改めて思いました。
将来、私と同居している相続人でもなければ、不動産をもらうより預貯金が少しでもあった方が手続きも楽そうですし、喜ばれそうです
しかし・・・実家のように、売れる見込みのない土地や建物に住んでいる場合は、そう簡単にはいかないという現実があります。この処理、私に最終的に回ってくるのでしょう・・・