梅雨入りしてから、本当にすっきりしない毎日が続いています。
ところで、少し前の日経新聞の「春秋」という欄で(朝日新聞なら、有名な「天声人語」にあたる部分の記事です)、小説家の井上ひさし氏の言葉が引用されていました。
「苦しみや悲しみは人間が生まれ持っている。でも、笑は人の内側にはないものなので、人が外と関わって作らないと生まれない」
井上ひさしさんは、そのように言われていたそうです。
日経新聞の記者の方がそれを引用した続きに書かれていた記事は、あまり記憶にしていないのですが、なんだか記事の冒頭に出てきた言葉は、なるほどな~と思ってしまい、書き留めておきました。
確かに、たった一人、自分だけでは「笑」は経験しないかな~と。
一日、誰とも接することなく、テレビを見て初めて、笑ったとしても、人間の誰かがテレビの向こうで私を笑わせてくれているわけですし。
子供だったころも、親、友達、先生と交流が増えるにつれて、笑の数もたくさん与えらえてきたような気がします。
そして私も、だれかに笑いを与えることもあったかとも思います。
苦しみや悲しみは歳を重ねるごとに増えるような気がします。
ある意味、長生きした分、自分の人生の中の「歴史」としてやむ得ないことだとも感じます。
加えて、自分の健康上だったり、親しい人が周りにいなくなって、笑を求めて外に関わる機会も減る可能性は高いかと思います。
う~ん・・・。
できるだけ、母や叔母に電話をしてやったり・・・とは思うものの、それだけでは老いや病に対する苦しみ、不安、悲しみを癒されないかも?
市のレクリエーションや市民講座などにでも参加させるようにして、少しでも「外」から笑ももらってきてもらうようにせねば~!と思ったりしています。