介護施設での実習一日目 | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

今日は「さんとぴあ榛原」という介護施設で朝、8時半から実習に行かせてもらいました。
朝のミーティングからお世話になり、配置して頂いたのは、いきなり認知症専門のフロアでした。
当初、予定のフロアがインフルエンザ患者が何人か出てしまい、変更になったそうです。
正直、いきなり!!と思いましたが、スタッフの方がとても丁寧に教えてくれ、何より認知症の入居者さんがとても優しく私に接してくれました。

認知症の方は、日中は、各部屋でなるべく過ごさせず、みんなを広い食事フロアーのところで過ごすように工夫されていました。
個室などにいる方が危ないのと、認知症になった方がこの施設のフロアーで過ごすことで刺激になり、かなり回復される方がいるそうです。

さて、私は介護の専門的なお手伝いは出来ないのでお掃除を全室させて頂いたあとは、フロアーにいる皆さんと一人ずつお話することになりました。
皆さんが相手にしてくれるか、話が通じるか心配でしたが、こちらも後見の関係で自分で何冊か本を読んで行っています。
最低限、目線を同じにして、名前を聞いて名前で呼ぶこと、明るく話すこと、同じことを何度も言ってきてもそれが一番、頭に残っていることだからしっかり聞いてあげなきゃいけないこと、などド素人なりに考え、困ったときは好きな食べ物を聞いてみようと心得て行きました。

皆さん、名前をきちんと教えてくれましたし、昔のことや得意だった料理、好きな食べ物などを色々、話してくださいました。一人ずつ話していると、先に話をした人が「木戸さん、また話してよ」と言ってくれたりして認知症がある程度、進んだ方でも名前を覚えて呼んでくれたりします。
2時くらいになると、ようやく私も「お腹を空かせてしまう(食べたことを忘れてしまう)」入居者さんに話をしながら、食べ物を探すのを阻止したりしていました。
私は、明日は別のフロアーに行かせて頂くことになっているのですが、今日、何人もの人に「明日も来てくれるの?」と言われたので少しでも顔を出したいと、 責任者の方に申し出をして帰ってきました。
たとえ、明日、私が誰か忘れていたとしても。今日の時点では、「また明日も話をしたいな」と思ってくれた入居者さんを大切にしたいです。
明日に続きます。