長電話 | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

世の中、携帯が普及し、メールが中心となった今、どれだけの人が電話で会話をしているのでしょうか?

結婚前の彼氏さん、彼女さんなどは今はスカイプなどで画像とともにお喋りが弾むんでいるのかもしれません。
今は、彼氏さんが突然、海外赴任になっても電話代をあまり気にせずに会話できるようになったかと思います。
あるいは、幼い子と妻を残して、単身赴任している男性なんかも電話をしているかもしれません。

が、一般的にはメールが多くなったのではないでしょうか?
私と65歳の母、74歳の大阪の叔母とはメールが中心です。
お互いに「話した方が早い」というときは電話をしますが、長年、働いている母は
「平日の夜は疲れているだろうし、明日また仕事があるから・・・」
「週末は旦那さんとゆっくり過ごしたいだろうから、邪魔はしない」
という心配りができます。
だから、緊急でないときは普段はメールです
大阪の叔母も滅多なことでは電話はしてこず、
「今、電話していいですか?」
とメールを打ってから電話がきます。

さて、実家の叔母です。
こちらは、携帯電話を所持していますが、メールは出来ない
出来ないのではなく、おそらく覚える気がないし、必要性もあまり感じていない。
しかし、電話はしてこない。
実家の叔母は働いたことがないので、働いている人の気持ちをあまり理解できないのですが、母が一緒に住んでいるため、
「働いている人にあんまり電話しちゃいかん」
と何となく配慮してくれています。
だから、こちらが時間の取れたときに「えい!や~!」で電話をしています。
思いきらないといけません、なにせ一回電話したら、余裕で30分は越えますから。
たまにこちらが掛けて「風呂の湯を留めないとアカンからもう切るわ~」と10分くらいで終わると、なんとなくホットしている自分と、せっかく時間を割いて思い切って電話してやったのに!と
ちょっと残念にも思います。
でも、まあ安否確認はできた・・・ということで。

問題は、義母です・・・。
結婚して以来、専業主婦。義父も、旦那の話によるとめちゃくちゃ残業があったようでもありません。
もちろん、私の実家の叔母と同じでメールはできない。
私の実家の母、叔母、大阪の叔母より電話がかかってきます。
しかも長い・・・。
そうそうにはかかってこないので遠慮はしてくれているのだろうと思うのですが、長い・・・。
要件だけなら5分で済むと思うのですが、まあ、このあたりは、私の身内3人と同じです。

昨日は久々に、こちらから「どうしているのだろう」と電話をしたのですが1時間40分。
昨日、こちらから十分、話したと思っていたら、今日は風呂に入っている間に電話があり、掛けなおしたら40分
今日は用事があってのことでしたが、風呂から上った時間は22時半を過ぎていたので、急いで掛けたら、40分の間にすっかり湯冷めしてしまい、寒う~・・・
実家の身内たちなら、「もう寝るから!」とブチッとある程度で切れるのですが、そうもいかないのが嫁と姑です。
しかも、親子ではないですから、話もある程度は合わせてうなずいていますが、よく分からない
4人の老女たちは、電話での要件は5分で済むというのが共通点です。
しかし、私の身内3人は、「電話は、ついついお喋りしてしまって相手の時間を奪ってしまう」ということに気づいていることです。

成年後見を専門とする私が老女たちを批判するのは、いけないと思うのですが、もう少しだけ現役で働いている人の「時間」に配慮してくれたら・・・もし10分で済むなら、用がなくてもこちらからもっと頻繁に安否確認の電話ができるかもしれない・・・と思います。

当事務所でも成年後見を契約された方には、安否確認サービスを無料で月に一度は行うようにし、有料ではありますが、それ以上の回数についても行っています。
ご子息の負担が少しでも減るように、また「他人」であるからこそ契約者様もある程度は「配慮」があります。また、こちらも40分、お話したとしても「時間を取られた」とはなりません。
お仕事ですから・・・。
しかし、一番、いいのは、やはりご子息やお友達とお話しすることでしょう。
ちょっとだけ、相手の時間に配慮できたなら、電話も互いにもっと楽しいものになるのでは?と思うは私だけでしょうか?