医師の処方箋 | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

今日は、私にとってはちょっとOFFの日でした
いや、1か月に一度、奈良の「竹川内科クリニック」にお世話になっているので、その診察に行き、
そのあと、江坂に戻ってきてから夕方「スピードネイル」というネイルサロンに行きました

竹川内科クリニックは、もともとは12年ほど前に発症した自律神経失調症の治療のために
まだ竹川先生が奈良医大で心療内科医をされていた時からのお付き合いです。
12年前、仕事の忙しさやら転勤などやら、ストレスが重なり、疼痛障害になった私はまず、ぴたりと合う薬に出会うまでに3年ほどかかりました。
一番合ったのは、向精神薬ではなく、繊維筋痛症に効くという「ノイロトロピン」という薬でした。

今は随分、よくなってノイロトロピンという薬さえ減らしています。
今となっては、慢性胃炎が主訴です。
なので、先生も体調は聞いてくれますが、私がバリバリに心が疲れていたときのような会話はあまりない。

「腕の痛みはあんまり大したことがないのですけど、めちゃ忙しくて・・・。」
「あなた、忙しい方がいつも元気だからな~。でも無理しちゃいかんよ」
「ええ、でも今、無理しないと。行政書士事務所を開業しまして・・・」
「え~ ついに開業
「はい・・・あ、名刺渡しておきます。お知り合いで医療法人を設立する方がいらしゃったら、
ご紹介を」
とちょっと営業。
うしろにいた奈良医大を卒業された見習い先生まで名刺を覗き込んでいました

っていうか、この患者・・・なんやねん!って感じかもしれません。
しかし、竹川先生は、この会話で私が「元気」であるか「元気ではないか」を判断しているのです。
元気そうに話しても、調子の悪いときはバレバレです。
それに、患者さんに関しても結構、区別なされています。
「励ましていいタイプ」と「励ましてはいけないタイプ」
うつ病患者には「頑張れというな」とよく本には書いてありますが、私は「うつ」に近い状態であったときも、「頑張らなくていい」とは、あまり仰いませんでした。

結婚を機に早めに仕事を辞めることを話した12年前、一番、ひどい状態の私に
「あなたは、きっと仕事を辞めたら、しばらくしたらひどくなる恐れがあるよ。なにか見つけなきゃいけない。何かせずには居られないタイプだから」
まさに一時はそのとおりになりました

医者も、士業も同じだと思います。
「一般的に言われていること」「本やマニュアルに書かれていること」
その通りにやっても、それがその人の本当の助けになるかどうか、分からない。
そして、医者や士業の発する言葉、処理(治療)の仕方がその人の生活や一生を左右する。
どれだけ、私は、行政書士として、お客様一人ひとりに、オリジナルの処方箋を出すことができるようになるだろう・・・と考えさせられた一日でした。

最後に
「医療法人設立」だけじゃなくて「後見・遺言・相続」も営業しておけば良かったかな~」