仙台で最も有名な温泉街と言うと現在は秋保温泉にその座を奪われてしまっていますが、元々は作並温泉の方が栄えていました。
その中でも鷹泉閣 岩松旅館は作並温泉の元祖であり、開湯は1796年ということで200年以上の歴史があります。
昔は旅館や企業の保養所がありましたが、現在は岩松旅館を含めて4軒のみとなっています。
旅館となっていますが、店構えはホテルと変わらないくらい立派です。
アクセスとしては仙山線の作並駅が最寄りとなりますが、3kmほど離れているので無料の送迎バスを活用しましょう。
駐車場は道路を挟んで向かい側にあり、目の前は国道48号線であることから交通量も多く、通行には十分注意が必要です。
この駐車場は市営バス停留所も兼ねており、終点でもあります。
作並温泉元湯~仙台駅前間の840系統は全区間乗り通すと1,130円、所要時間も1時間と路線バスとしてはかなり長い路線です。
チェックインをするとフロントの反対側にラウンジがあり、お菓子とソフトドリンクが置いてありました。
部屋は和室。
かと思いきや小さな和室にベッドが置いてあり、和洋室となっています。
掛け軸や壺があるなどこの辺りが『旅館』って感じがします。
ベッドルームは結構ベッドでぎゅうぎゅうですが寝れば気になりません。
寝ると完全にテレビが見えなくなってしまうのがちょっと気になりましたが、広さは十分です。
岩松旅館HPより
岩松旅館と言えば、元湯ということもあり温泉が一番の魅力です。
源泉かけ流しかつ加水していないので大浴場【不二の湯】は人があまり入っていない時間帯にいくと男性の私からしても熱めでした。
湯船からは常にお湯が溢れているくらい湯量が多く、浴場の床が床暖房のように暖かかったです。
岩松旅館HPより
有名な露天風呂は非常に大きな天然岩風呂で、浴槽がいくつにも分かれています。
大浴場ほど熱くはなく、温度差が若干あるので、自分にあった温度を探すと良いでしょう。
旅館は広瀬川沿いにあり、崖の上に建っているような形になるのですが、岩風呂は川のすぐ隣にあることから長い階段を降りていくとたどり着きます。
川のせせらぎを聞きながらのんびりできます。
と前座はここまで(?)、本題はここから。
実はこの露天風呂ですが、男性専用ではなく、この令和の時代に珍しい混浴となっています。
混浴についてあまり情報が無かったので実際に行ってみた感想を話したいと思います。
男性は混浴と聞くとちょっとニヤけてしまうかもしれませんが、女性が入ってくることはまず無いです。
一応、男女で脱衣所が分かれていますが、タオルの着用が認められておらず、温泉も透明かつ入浴する場所が分けられている訳でもないため、混浴の中でも非常にハードルが高い分類に入ると思います。
実質的に男性用と言っても良いと思いますが、勇気のある女性が入ってくる可能性も否定は出来ないので女性と鉢合わせしたくないという男性の人は避けた方が良いでしょう。
酸ヶ湯温泉はお湯の色が乳白色だし浴槽も区域を分けられているので多少は女性がいます。
なお、酸ヶ湯温泉は利用者の年齢が比較的高めだと言っておきます。
せっかく有名な岩風呂に入りたいのに、恥ずかしくて入れないと思う女性の方もいらっしゃると思いますが、安心してください。
女性専用時間が19時半~21時と早朝5時半~7時にきちんと設定されているのでそれを狙ってください。
入口で職員が立っているので男性が入ってくることはありません。
年に数回ですが、レディースDayが設定されているので自分の好きな時間帯に入りたいと思う女性はそこを狙うのが良いと思います。
ぶっちゃけ、女性が入ってくるのを待ってると思われる若い男性はいました。
その時は岩の上で休んでいた可能性はありますが、それにしては私が入ってから出ていくまで30分はずっとそのままだったので長すぎます。
貴重な情報になれば良いです。
一般的なホテルの温泉は源泉の量が少なくて加水しているせいなのかぬる目のことが多いですが、熱い温泉や源泉掛け流しの『ザ・温泉』を味わいたいのであれば、岩松旅館は間違いない温泉旅館です。