週末パスとは
週末パスは南東北(宮城・山形・福島)と関東・甲信越のJR東日本に加えて、14の鉄道会社が乗り放題になる切符です。
有効期間は土・日の2日間、料金は大人8,880円(小児2,600円)となります(2024年現在)。
私はこの週末パスの愛用者なのですが、理由は簡単です。
仙台から東京を往復するだけで元が取れるからです。
そのお得な理由を説明していきます。
ぜひ参考にしてください。
仙台と東京を往復するだけで元が取れる理由
週末パスはエリア内が乗り放題になると申し上げましたが、特急券を購入することで新幹線・特急にも乗ることが出来ます。
はやぶさ指定席で仙台と東京を往復した場合(通常期)、
22,820円(特急料金6,050円×2+運賃5,360円×2)
となります。
週末パスを利用した場合、
20,760円(特急料金5,940円×2+8,880円)
となります。
前述した通り、往復するだけで元が取れてしまいます。
通常料金以外からの考察
この計算から
『びゅうダイナミックレールパックで宿泊付きプランを予約した方が安い』
『えきねっとのトクだ値を予約した方が安い』
と気付いた方は鋭いです。
確かにダイナミックレールパックをはじめとした旅行商品の場合、新幹線+ホテルで東京に土曜泊だとしても2.5万円くらいのプランもあるかもしれません。
トクだ値14の場合だと東京~仙台7,610円という設定もあります。
私も必ず週末パスを使うという訳ではなく、こちらも使い分けているのですが、週末パスには以下のメリットがあります。
- はやぶさ号に乗れる
- エリア内のJRが乗り放題なので余計な出費が発生しない
- 発売数が限定されていない
はやぶさ号に乗れる
えきねっとHPより
トクだ値は東京~仙台間の場合、やまびこ号のみの設定となります。
はやぶさ号には乗れません。
旅行商品の場合、列車が限定され、やまびこ号にしか乗れない場合も多いです。
商品の価格帯やシーズンによってははやぶさ号に乗れる商品もありますが、追加料金が掛かるため、お得感が一気に薄れます。
日本旅行だと片道1,600円、JTBだと1,400円の追加料金が掛かります。
値段設定が最も安いと思われるJR東日本のダイナミックレールパッケージは驚きの3,400円と設定こそありますが、お得感は完全に無くなるでしょう。
東京~仙台間の場合、はやぶさ号を利用すれば1時間半、やまびこ号は2時間、その差は30分とそれなりの差があります。
個人的には30分の違いは大きいので、はやぶさ号に乗りたいです。
エリア内のJRが乗り放題なので余計な出費が発生しない
旅行でも仕事でも新幹線で東京へ到着して、乗り換えが発生すると思います。
新宿へは中央線、渋谷へは山手線、ディズニーランドの最寄りである舞浜へは京葉線、他にも横浜や鎌倉など少し足を伸ばすこともあるかもしれません。
また、ホテルへ移動する場合にも追加で料金が掛かってきます。
計画の立て方が大事になってくると思いますが、週末パスはJRが乗り放題なのでお財布的に優しいです。
これを見越して東京都内ではなく、都心から少し離れたところに宿泊先を選ぶと節約することが出来ます。
例えば、蒲田や川崎、横浜など京浜東北線や東海道線の沿線周辺も選択肢に入ると思います。
先日、伊豆急行に乗ったのですが、これも週末パスならば乗り放題となります。
JR以外にも富士急行や北越急行、しなの鉄道など地方の私鉄も乗り放題となるものが多いです。
発売数が限定されていない
これはトクだ値の話になるのですが、トクだ値って何席分が発売されていると思いますか?
完全に個人的な感覚なのですが、1列車あたり5席以下だと思います。
5席も売っていればまだ良い方で、下手すれば1席とか2席とかの可能性もあります。
もっと酷い情報を言ってしまうと発売開始の1ヶ月前の10時に予約をしようと何度もチャレンジしていますが、既に満席となっていることもありますし、事前予約をして座席を確保したことは一度もありません。
これってどういう仕組みなんでしょう…?
グリーン車用や新幹線以外となると難易度が下がるのですが、10時ではなく12時にもう一度見てみたり、翌日にもう1度見てみたりして、偶然確保できたこともあって、とにかく発売数も発売日も気まぐれなのがトクだ値です。
このように振り回されまくるので、トクだ値はオススメしにくいです。
週末パスならば、特急券を購入するだけなので、計画的に準備が出来ます。
運行初日だったり座席数が少なかったりしない限り、新幹線であればチケットは取れると思います。
週末パスの注意点
私が強く勧める週末パスですが、唯一の注意点があります。
発売日が前日までという点です。
購入し忘れないように金曜日までには絶対に買っておきましょう。
また追加料金を払って新幹線に乗る場合、必ず紙で特急券を発券する必要があります。
(改札には週末パスと特急券の2枚を入れます)
そのため、eチケット(チケットレス)に比べてJREポイントの付与率が低いです。
なお、在来線特急はチケットレス対応の列車であれば、発券する必要はありません。
もちろん土日限定のきっぷなので平日はもちろん、GWや年末年始に出かけるときには別の方法を考えましょう。
まとめ
注意点にさえ気をつければ、かなりコスパの高いきっぷです。
様々なシーンで使えると思います。
- 南東北から関東へ住むご家族へ会いに行く
- 首都圏から仙台へ牛タンを食べに来て、松島観光する
- 新型E8系で山形へ行って、蕎麦や温泉を楽しむ
旅行商品やトクだ値も以下の場合であれば選択肢に入ってきます
- やまびこ号で十分、そこまで急いでいない
- 新幹線以外にJRの路線に乗ることが少ない
- JR以外の路線に乗ることが多い
- トクだ値の予約が取れた
旅の多種多様なので、お得に旅を楽しみましょう。