キハ183系と聞くと
こちらのスラントノーズが未だに強いです。
現在は引退済で静態保存車があります。
現在は北斗・サロベツに使用されていた183系が僅かに残っていて、細々とオホーツク・大雪に使用されています。
1980年に函館~函館間の特急『おおぞら』として登場し、道内各地で活躍してきましたが、老朽化に伴い現在は札幌~札幌間の『オホーツク』での定期運用と臨時特急『大雪』が残るのみです。
石北本線は高速化工事が行われていないことから性能的に国鉄型で十分なのでしょう。
道内の色々なキハ183系を集めた結果、私が乗った編成は4両全てのレイアウトが異なるという面白いことになっていました。
指定席として充当されていたのは最もグレードが低い座席という悲しい現象が発生していました。
真ん中に肘掛けもなく、シートピッチも940mmのままとなっています。
その昔は簡易リクライニングシートでバッタンシートもあったようなので、フリーストップなだけまだマシなのでしょうか…。
指定・自由が半々の車両ではお馴染みのグレードアップ座席でした。
指定席のグレードアップ用の座席ですが、もはや関係ないようですね…。
ここもシートピッチは940mmで窓割りが合っています。
丸々1両が自由席となっている車両では座席こそ普通ですが、窓側にコンセントが2口装備されています。
この車両だけはシートピッチが1040mmに広げられており、窓割りが合わない座席も発生しているもののかなり広いです。
最新型ですらコンセントが無いJR北海道なのに窓側にコンセントがあるわ広いわで最もグレードが高いです。
窓が合わないと言っても自由席なので場所を選べるし、そもそも私が乗った時間だと外は真っ暗なのであまり関係なかったです。
コンセントの形状が完全に一般家庭やオフィスでも見かけるタイプが鉄道車両にあって少しシュールですが、6時間もかかる列車なのでこういった設備は非常にありがたいです。
どれだけの利用実績があるのか分からないのですが、売店の名残…ではなく車販準備室です。
登場した当初は函館から網走や釧路など10時間以上の列車も当たり前のように運行されていたことから供食設備をどうするのかということで登場したのがこの売店形式の車販準備室です。
最近は地元の特産品を車内販売を行う際、使っているようです。
順番待ち用なのか跳ね上げ式の座席があるのですが、これだけ見るとかつての寝台列車のようです。
オホーツクは札幌発も網走発も早朝に1本、夕方に1本でたったの2往復、旭川発着の特急大雪は臨時列車となっているため運転していたりしていなかったりと…いくら鉄道利用が少ないとは言え、本数少すぎませんか…。
輸送量が違うとは言え、札幌~網走間の高速バス『ドリーミントオホーツク号』は8往復+夜行1往復なので利便性はそちらの方が高いです。
経営が厳しいのは分かりますがもう少しやる気を出して欲しいなと思います。
夜中に札幌駅では宗谷とオホーツクが並びます。
キハ183系はJR化後の特急車両と比べるとものすごい加速力は遅いです。
石北本線は線形も良くないしそこそこ揺れますが、どっしりかつゆったりと走っている感じでした。
車両の老朽化というよりも路線として本当に存続するのかも怪しい路線になっているので、乗りたいと思う方はすごく遠いですが早めに動いたほうがいいかもしれません。