リニア・鉄道館のN700系を見てきました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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名古屋にあるリニア・鉄道館では2019年7月17日からN700系を展示しています。

現在の東海道・山陽新幹線の主力車両ですが、早くも博物館入りしていることになります。

 

この車両は2005年3月に『Z0編成』量産先行試作車(N700系9000番台)として製造されました。

2007年7月に量産車が登場して以降も量産化改造されず、試験車としての活躍を続けます。

2013年に改良型N700Aが登場し、同等の性能を有する改造が施され『X0編成』(N700系2000番台)となりました。

2018年にN700S確認試験車が登場し、同年2月に引退しました。

走行距離は130万キロ、地球一周を4万キロとすると32周以上している計算となります。

 

 

展示されているのは16両編成中3両で、1号車(783-9001)、8号車(775-9001)、14号車(786-9201)で見学はもちろん車内での飲食も可能です。

 

元々ここにあった117系は1両が屋内へ移設され、残る2両は展示を終了しています。

玉突き式に屋内にあったクロ381形(クロ381-11)は展示を終了しています。

 

屋外展示のため屋内から外へ出ることになります。

 

客用ドアは開放されていて、手動で開けることとなります。

なかなか新幹線のドアに触る機会が無いので新線です。

 

まずは普通席。

車内は見慣れまくっているN700系です。

 

ブラインドは下げられていますが、直射日光が当たらないように保護するためだと考えられます。

それでも少しモケットが色褪せています。

 

背面テーブルは広告の類が一切貼られていないのでさっぱりしています。

大きな違いとしては窓側にコンセントがありません。

2005年では主流ではなかったことやそもそも試験車両という性質のためだと思います。

 

エアコンは家庭用のものが使われています。

整備が大変なのでこういった展示車両ではよくあることです。

 

グリーン車。

こちらも見慣れたN700系のグリーン車です。

 

登場当時はオーディオサービスが行われていた時代なので操作パネルがあります。

現在のN700系はここが同色のパネルで隠されていて、N700Aはパネルの影も形もありません。

 

オーディオサービスとは何かという方へ…1985年に100系新幹線の登場と共に始まったサービスの1つです。

飛行機によく乗られている方だと普通席にも設置されていたので見たことがあると思います。

持参したイヤホンをパネルに挿して、チャンネルを選択し、無料で聴くことができました。

なお、有料ではありますがイヤホンは車内販売で売られていました。

JR東海とJR西日本でチャンネル内容が若干異なっていたりFMなのでラジオがあれば普通車でも聴くことが出来たりと面白いサービスでしたが、携帯音楽プレーヤー(←これも古い単語の模様)の発達によって2013年3月に廃止されています。

 

こちらにもコンセントがありません。

合わせてパネルにもコンセントが使用できるのか確認できるランプが付いていません。

 

普段はあんまり出来ない向かい合わせもし放題です(笑)

 

よくよく触ってみると内蔵テーブルも軽くて薄くて、ちょっと違います。

ちなみに奥に見えるのは館内放送のスピーカーです。

 

背面に案内も広告も無いのでスッキリしています。

 

車端部にはコンセントの設定があったようです(現在は使用停止)

 

もちろん、家庭用エアコンが設置されています。

 

量産車と仕様が細かく異なっていて、実は探せばもっと違うんじゃないかと思うほどで面白かったです。

 

展示車としてだけではなく、飲食可能な休憩所としても機能しています。

グリーン車でのんびりお弁当を食べて休むのもいつも出来ることじゃないので良い機会だと思います。