エンブラエルはボーイング、エアバスに次ぐ世界3番目のシェアを誇るブラジルの航空機製造会社です。
ブラジルが3位というのは意外ですが、三菱航空機が中心として開発しているMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の最大のライバルでもあります。
エンブラエル190は日本航空(JAL)のグループ会社であり、国内線の3割を運行するジェイエア(J-AIR)が所有し、全長36.2m、全幅28.7m、ダブルバブル構造と呼ばれる丸を2つ重ねた胴体形状により機内空間が広いのが特徴です。
2016年5月より就航し、座席数は95、クラスJを15席、普通席を80席の2クラスを設定しています。
機内Wi-Fi対応機材ですが、オリジナル無料動画を見れるもののメールやSNSには接続できません。
私の住む仙台では伊丹や福岡、新千歳線などJAL便の主力機材になっています。
J-AIRは伊丹空港を起点として、地方路線を運行しているので意外と羽田では見かける機会は少ないです。
A320に比べると機首が鋭角で、見た目はカッコイイです。
翼の先端にウィングレット、ジェットエンジンは翼の下に装着されているので、ビジネスジェットとは言え、窓から見える光景は大型機をそれほど変わらないので不安感は少ないと思います。
クラスJは1+2配置、シートピッチは約970mmとなっています。
レッグレストとリクライニングをボタンで操作することで動かせますがちょっと硬いです。
肘掛け収納式のテーブルと小さなカクテルテーブルのようなものが展開できます。
座席は本革張りで、結構肉厚なので掛け心地が良いです。
肘掛け部分は硬めの素材(プラスチック?)でイマイチです。
大型機材のクラスJとは若干仕様が異なりますが、特徴的なのは1人席が設定されていることです。
真っ先に売れていることが多く(限定5席)、プラス1,000円で高いコスパを実現しています。
普通席は2+2で、シートピッチは約790mmほどになっています。
新幹線と比べると狭く、観光バスと同等になりますが、黒基調で高級感があります。
座席はクラスJと同じく本革張りで、コンセントも設置されています。
テーブルは背面テーブルがあり、足元の部分がえぐられているので膝周りを少しでも広げようと工夫されています。
ほんの少しだけリクライニングしますが、別に倒すほどではありません。
かなり薄い座席ですが、革張りでそこそこ柔らかく、飛行時間は1時間くらいなので、耐えられるかなと言ったところです(笑)
もちろんドリンクサービスがあります。
コーヒーやスカイタイム、コンソメスープなどが用意されています。
クラスJでは限定ドリンクもありますが、お菓子のサービスはありません。
たまーにキャンディのサービスもあるようですが、7回ほど搭乗して遭遇したことがありません。
天気が良ければ富士山が見えます。
手作りのルートマップ(両面刷り)が配布されていました。
危うくシートポケットに置いていきそうになりました(苦笑)
J-AIRの機材はモニターが非装着なのでマップがかなり役に立ちます。
J-AIRは将来的に国産MRJの導入を決定しています。
それらが本格導入されるまで地方でのJALの翼はこのエンブラエルが活躍していくと思います。