Fさんの続き⑦LAST
猫カフェとは違って小さなソファに、横並び。
近い近い
お酒を2〜3杯しか飲まなかったはずなのに、事前の意気込みもあってか良い感じに酔ってしまっている私。
結論から申しますと、空回りの失態を犯しました…。
テレビを観ながらちょこちょこと会話。
Fさん「あの…Chieさんは、僕のことをいいなと思ってくれているんですか？」
私「はいっ」
Fさん「僕…19歳から恋愛をしていないから、どう進めていったらいいのか分からなくて…」
なるほど
5回もデートして動きがないわけだ。
このあたりから、多分私は加速していきました。
ちょうどこの時期、新しい派遣先で上手くいかず行き詰まっており…結婚への焦りが露呈しました。
まだ付き合ってもいないのに、すぐにでもこのお家に住みたいだの何だの…言っちゃいました
会話途中に腕をぽんっとボディタッチをしてみたりもしたのですが、「ペシペシしないで！ドキドキするから」と言われてしまい、まだ関係性も成り立っていないことからその先へグイグイと行けず手が止まる…。
終電近くなり駅まで送ってもらう途中、次の日取りを提案したのですが「また手帳みて連絡しますね！」とは仰っていたものの、その日が近づいてもその件については触れられない。
LINEは私から頑張って送っていたのでやり取りはできていましたが…次の約束について再び尋ねると、丁重にお断りされました。
『僕、恋愛となるとどうしても時間がかかってしまって、Chieさんが思い描いているように早くに結婚とか、すぐに一緒に住むみたいなスピードに合わせることが難しくて…
なので、今回はご縁がなかったと思っています。
せっかくの貴重なお休みの時間、僕に付き合ってもらうのも申し訳ないので、またお暇が合えば美味しいお食事に行きましょう』
THE END
ちなみに書き忘れていましたが、1回目のデートをしてから数日後、私がアプリ退会することを伝えたときに一緒に退会して下さったんですよ…。
とても誠実で、キュンとしたんです。
お互いのペース…これもまた運命の人だったら合っていたのでしょう。
5回もお会いして、3ヶ月近く頻繁にやり取りをしていたお相手と終わってしまったのはダメージが大きく、じーんと…涙が流れ出ました。
でも…そこで気が付きました。
今日で、40歳まで残りちょうど10ヶ月じゃん
泣いている場合ではない
その日の夜に早速、新しいアプリを始めることにしたのでした