雨の重馬場。函館2歳S出走馬のここが気になる2023 | ウマブロbyアミュレット

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思いつくままに……

昨日の正午時点の馬場状態は芝・ダート共に良だったのに、朝になったらいきなり重・不良だった函館競馬場。

雨が上がったとして(上がるのか?)、上がったとして馬場はどれくらい乾くのか?

函館2歳Sが重馬場で行われたのは2007年で、勝ったのは6番人気のハートオブクーン。前走ラベンダー賞を12番人気で勝利した北海道競馬の馬だった。騎乗していたのは武幸四郎騎手。2着に藤岡佑介騎手騎乗の11番人気ジョイフルスマイル(ノーザンF生産馬で矢作厩舎)。

勝ったハートオブクィーンは道中2番手だったが、2着のジョイフルスマイルは大外を、3着のイイデケンシンは内ラチ沿いを後方から伸びてきた馬だった。のだけど、この2頭は前走前で競馬をして勝ち上がった馬なので、まさか後方からのレースになるとはというレースだったりした。ちなみにハートオブクィーンは父がジョリーズヘイローで、ジョイフルスマイルは母父がジョリーズヘイローだった。

6-11-2番人気で決まって大波乱だったのだが、本日も重馬場のままなら、やっぱり大波乱の決着もあるのか?

 

昨年は稍重で行われ、ブトンドール-クリダーム-オマツリオトコで決まって、4-3-8番人気。

鮫島克駿騎手-武豊騎手-横山武史騎手で3人とも継続騎乗。

前走は函館芝1200m-函館芝1200m-函館ダート1000mの新馬戦で勝利してきた馬で、4-2-1番人気だった。

2021年は、ナムラリコリス-カイカノキセキ-グランデで決まって、3-2-10番人気。

泉谷騎手-鮫島克駿騎手-坂井騎手で継続-継続-乗り替わり。

前走は函館芝1200mの未勝利戦を勝利-札幌芝1000mの新馬戦を勝利-阪神芝1600mの新馬戦で5着、1-3-5番人気。

2020年は、リンゴアメ-ルーチェドーロ-ラヴケリーで決まって、10-4-3番人気。

丹内騎手-横山武史騎手-団野騎手で継続-継続-継続。

前走は函館芝1000m-函館ダート1000m-函館芝1200mの新馬戦で

1-1-1番人気。

 

過去10年で1番人気馬が勝ったのは、2017年のカシアス、2015年のブランボヌールと2013年のクリスマスの3頭で、馬券圏内に入れなかった年も複数回。

2017年のカシアスの2着馬は12番人気のウインジェルベーラで3着は4番人気のアリア。

ブランボヌール-メジャータイフーンの1-3番人気で決まった2015年だって3着は10番人気のヒルダだし。

ここは2-3着に3-4番人気馬が入っているので、1列目に1番人気、2列目に2〜4番人気で3着に10番人気以下を並べるなんていう3連複で引っ掛けることはできるけど、

クリスマスが勝った2013年の2-3着は9-8番人気のプラチナティアラ-トーセンシルエットだったりしますし。

しかも順番は違うのだが、レヴァンテライオン-モンドキャンノの2-1番人気で決着した2016年にしたって3着は13番人気のタイムトリップですからね。

人気薄が絡むのは当たり前というか、ハナから平穏な決着は期待できずってことですが、新馬戦を勝って2戦目の馬がほとんどなだけに、当然といえば当然?

 

ということで、出走各馬の気になるところを……。

 

1番スカイキャンバス……ファインニードル×アポロフィオリーナ/スニッツェル、母の半妹にアポロアリーナ。収得賞金は400万円。武井厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1000mの新馬戦で1.7倍の1番人気に応えて1着。

ゲートをスッと出て先頭にたつと、道中力強さを感じさせる走りでそのまま先頭でゴールした。

横山武史騎手のレース後コメントは「想像以上に強かったです。調教から真面目で走ると思っていましたが、先頭に立つとフワフワしたり覚える事は多くあります。突かれたぶん頑張りましたし、まだまだ上を目指せると思います、楽しみです」というもの。

いかにも短距離馬という感じの馬だし、距離延長といっても1200mなら問題はなさそう。内をロスなく走れる枠もラッキー。

前走が6月10日なので別に平気なのかもしれないけど、一度美浦に帰って再度函館入りってのは、やっぱりお疲れさんって感じもちょっぴりするけど、この枠でまさかの大出遅れとかなければ、フツーに上位に来そうではある。

横山武史騎手の継続騎乗。

 

2番ロータスワンド……ロードカナロア×ルシュクル/サクラバクシンオー、半姉にブランボヌール、ピンクガーベラ、半兄にエントシャイデン、ビアンフェ、母の半弟にダコール。収得賞金は400万円。中竹厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200mの新馬戦で2番人気1着。

大外11番枠からスタートを決めるとすーっと内に入っていって先頭に立ち、そのまま先頭でゴールした。

騎乗した藤岡佑介騎手のレース後コメントは「期待されている馬に乗せてもらい良い結果を出せることが出来ました。枠入りの悪い馬がいてゲートの中で待たされた馬が多い中、この馬は大外枠で待たされることがないという幸運も持ち合わせて、良いスタートが切れました。この馬の兄にも乗ったことがあり似ている部分があり、乗っていた経験がいきました」というもの。

その兄というのは、2019年にこのレースを勝利したビアンフェを指していることは間違いないと思われるが、この時は1番枠からゲートの出はイマイチだったもののすぐに先頭に立ち、そのまま押し切ったレース。ビアンフェは函館2歳Sが3戦目だったこともあってか4番人気での勝利だった。ビアンフェの新馬戦は2番枠からスタートイマイチな上に直後に内の馬に前に入られて直線で抜け出すも外から伸びてきたオータムレッドにクビ差の2着。2戦目は13爆枠からすーっと内に行って先頭に立ち、ヴェスターヴァルトにハナ差迫られるも1番人気応えて勝利。

この外からすーっと内に入って先頭に立ちってのが、ロータスワンドの新馬戦に重なるレースぶり。そして函館2歳Sはビアンフェは1番枠、ロータスワンドは2番枠ということで、兄の軌跡(ってのは大げさね)を辿るような、むしろこれって辿らされている? とか思ってしまうような……JRAとしては函館2歳Sを3兄弟制覇(姉・兄・妹ですけどね)して欲しいと思ってる?? ただ姉のブランボヌールは厩舎は中竹厩舎で同じだけど、岩田康誠騎手だし、逃げて勝ったわけでもなかったりする。

藤岡佑介騎手の継続騎乗。

昨年は10番人気ゴキゲンサンで4着。ま、その前は1番人気のポメランチェで7着だったりもするんだけど、ビアンフェ1着の前の年はカルリーノで3番人気3着とレース相性は悪くなさそう?

ビアンフェは逃げられなかった時は馬券圏外だったので、この馬も逃げられなかった時はキケンかもと考えると、内のスカイキャンパスの出方がどうにも気になるが? あと気になるって言えば、馬名がね、パッと見、ロータスランドの妹か何かかと思っちゃったわよってトコですね。そこは全く関係ないんですけどね。

 

3番チークタイム……キンシャサノキセキ×ウスベニノキミ/エイシンフラッシュ、母の半姉にスティルウォーター、母の母はソリッドプラチナム。収得賞金は400万円。鈴木孝志厩舎。

ここは2戦目で、前走は阪神芝1200mの新馬戦で4番人気1着。

ゲートを出ると気合いで出して行って2番手でレースを進め、直線に入るところで先頭に立ち、その後も気合をつけながら先頭をキープして1着でゴール。

騎乗した和田竜二騎手のレース後コメントは「跳びが大きな馬なので、前半だけこなせればと思いました。2番手につけられましたし、自分のタイミングで動けました。まだフワフワしているので、手応えほど抜け出せませんでした。でも、しっかり走ってくれました。乗り味がいい馬です。お母さんに似ています。距離は延ばしても良さそうです」というもの。

お母さんに似ていますというのは、どこがどう似ているのか不明ながら、母ウスベニノキミは阪神芝1600mの新馬戦で4番人気2着で初勝利は京都芝2000m。その母ソリッドプラチナムも2戦目に中京芝1800mを勝ち上がった馬。チークタイムは父がキンシャサノキセキなので、1200mでデビューということになったのかもしれないが、道中の感じからすると確かに忙しそうで、距離伸びても良さそうに思ったりする。

和田竜二騎手の継続騎乗。

今週函館で騎乗するのは、この馬のため? それとも函館記念のイクスプロージョン?? おそらくどちらも人気はそんなになさそうだが、北海道で乗ってるイメージがほとんど無い騎手だけに、わざわざ乗りに行くのは力が入っているのか、それともたまたまか?

なんて書いてたら本日1Rのゴードンテソーロで1番枠から逃げ切って勝利しましたね。

 

4番タヤスロンドン……シャンハイボビー×ラフメイカー/スズカマンボ、母の半兄にマイネルイェーガー、シルクドラグーン。収得賞金は400万円。岩戸厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200m(稍重)で1.7倍の1番人気に応えて勝利。5頭立てなんですけどね。

道中は3頭ほぼ横並びの一番外でレースを進めて直線で抜け出して勝利。

騎乗した丹内騎手のレース後コメントは「メンバーに恵まれたところはあると思います。1頭にならない方が真面目に走ります。ゲートの駐立を練習します」というものだった。

丹内騎手の継続騎乗。

母ラフメイカーはJRAで勝ち上がれずに大井で2勝2着2回3着5回の成績。だからと言ってこの馬もダートの方がとまではわからないが?

丹内騎手は2020年のこのレースを10番人気のリンゴアメで勝利。

函館で買わないでどこで買うという騎手ではありますが?

 

5番ナスティウェザー……パイロ×レッドフェザー/ディープスカイ、半姉にスカーレットスカイ、半兄にウェザーコック、母の半兄にノウレッジ、半妹にブランクチェック。ゴドルフィン。収得賞金は400万円。征弘厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館ダート1000m(重)の新馬戦で3番人気1着。6頭立てですが。

ゲートの中で右見たり左見たりしていたものの、スパッと出て先頭に立ち4馬身差で勝利した。佐々木騎手はゲートを出すの上手ですよね。

騎乗した佐々木騎手のレース後コメントは「昨日ゲートを出して確認しましたし、行く馬がいないなら行こうと思っていました。自分のリズムでうまく逃げられました。抜けてからずっとフワフワしていたので、気を抜かせないように走らせました。よく頑張ってくれました。余力がありましたし、距離は延びても大丈夫でしょう」というもの。

佐々木騎手から富田騎手に乗り替わり初騎乗。

53キロから55キロに斤量増、ダートから芝、1000mから1200mに距離延長、今回テン乗りとどこから見ても前走よりもプラス要素は感じられないのだが。父パイロで母父ディープスカイなら将来的にはやっぱりダートなのだろうが、パイロ産駒は2-3歳時は芝でも走るイメージはあるし、ディープスカイは何と言ってもNHKマイルC馬にしてダービー馬だし、その父アグネスタキオンは皐月賞馬なんですけどね。

そんなこんなで、函館は雨。馬場渋ればの期待!?

 

6番バスターコール……ルーラーシップ×デグラーティア/フジキセキ、半兄にドミナートゥス、母の半弟にボールライトニング。ノーザンF生産馬。収得賞金は400万円。厩舎。

ここは2戦目で、前走は東京芝1400(稍重)の新馬戦で1.7倍の1番人気の応えて勝利。

9頭立ての大外枠からじわじわと先頭に立って、直線は内と外から詰め寄られるもクビ、クビ差でしのいで勝ち切った。2着ピックアチェリーはその後出走してないが、3着ジュントネフは2戦目の中京芝1400mで勝ち上がった。

騎乗したレーン騎手のレース後コメントは「外枠でしたから、ポジションを取るまでにエネルギーを使いました。位置を取ってからはリズム良く運べましたし、最後までファイトしてくれました」というもの。

新馬戦はレーン騎手だったが、今回はルメール騎手に乗り替わり初騎乗。

母のデグラーティアは恵比寿興業株式会社那須野牧場生産(母は米国産場)の栃木産馬。2006年のセレクトセール(当歳)で800万円でノーザンFに買われて、サンデーRで募集された時には1口30万円/40口ですって。近年のセレクトセールはノーザンF生産の良血馬をお金持ちの馬主さんが文字通り金にモノを言わせて落札しまくるイメージですが、まぁいろんな意味できちっと商売に結びつけてきたノーザンFさんはさすがでございますね。デグラーティアは小倉2歳Sを3番人気で勝利して宮本博厩舎に初重賞勝利をもたらした馬でもありますね。

東京の新馬戦を勝ち負けした馬が函館替わりのはプラスかどうかはなんとも言えないけど、それでも1400mでの勝利だったということを考えればしぶとさの生きるレースになれば勝機ありというところか?

 

7番クールベイビー……アルアイン×クールユリア/ケイムホーム、半兄にゼンカイテン、クールムーア。収得賞金は400万円。矢野厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200mの新馬戦で2番人気1着。

6頭立ての1番枠からスッと出て、ピラクリーダの後ろ、3番手でレースを進め、直線で並んで走る前の2頭の外に出してメイショウマサユメとの競合いを制してクビ差で勝利した。

ちなみにメイショウマサユメは次走セントキルダのハナ差2着。

騎乗した佐々木騎手のレース後コメントは「ゲートを出てハナに行こうと思っていましたが、物見をして馬が怯んでしまいました。そこから巻き返せる脚は良かったですし、馬が強かったです」というもの。

佐々木騎手の継続騎乗。函館リーディングに加えて、重賞初勝利もしちゃったりして? でもって父アルアインにとっても産駒の重賞初勝利となるか??

新馬戦は少頭数だったし、斤量も2キロ増えるし、騎手の勢いは一番かもしれないが、そんなにうまく行くだろうか?

 

8番カレンナオトメ……カレンブラックヒル×オルレアンノオトメ/チーフベアハート、母の半弟にスノードラゴン。収得賞金は0円。小野厩舎。

ここは2戦目で、前走は福島芝1200m(稍重)の新馬戦で1番人気(といっても4.4倍だが)3着。

ゲートの中で落ち着きがなく、出たところで外の馬と接触して内に追いやられるような感じもあって後方から、4コーナーで外を回って直線は大外を伸びてはきたのだが右ムチを入れたら外に行ってしまうような格好になり、最後はそのままでゴール。つまり追って追ってでも届きませんでしたってことではなかったりする。

勝ったのは10番人気のシリウスコルトでこの馬は道中カレンナオトメの前にいて、直線で隙間をついて伸びてきた分、走った距離が違いすぎるかもとは思えるし、2着馬はさらに距離ロスなく逃げていた馬だったりはする。

騎乗した杉浦騎手のレース後コメント「前の馬が外に張ってしまい、だいぶ外を回らされる形になりました。それでも最後は伸びてくれました。一番強い競馬をしてくれましたが、申し訳ない競馬になってしまいました」というのもある意味納得ではある。

だからというわけでもないだろうが、杉原騎手から黛騎手に乗り替わり初騎乗。

前走福島だし、未勝利馬だし、そんなこと言うのは失礼ながらミルFの馬だし……人気にはならない条件満載だろうと思われるけど、黛騎手といえば、ローカルでは結構前に行って残すイメージのある騎手だけに、スッと前に出していってうまくレースを進めてくれれば、善戦も可能な気もするが?

ちなみに母オルレアンノオトメは1番人気どころか3番人気より上の人気になったことはなく、1-2-3-2-1着時は6-7-10-7-12-5番人気。

母父チーフベアハートの祖母Myrtiewood Lassはミスタープロスペクターの半妹だし、母の母ダイナカプリのいとこにはサッカーボーイ、ゴールデンサッシュがいたりする。

それがなんなのかと言われれば、別になんでもないどころか、函館芝1200mでプラスかどうかも不明ではあるが、なんか夢があるなとか底力はあるかもねと思ったりする。

いかにも穴馬っぽい穴馬なのだが、現在15番(びり)人気。それでも単勝57倍ってのは意外に売れてる?

 

9番ナナオ……ロードカナロア×バイザディンプル/オルフェーヴル、母の半姉にトウシンヴィーナス。収得賞金は400万円。小栗厩舎。

ここは3戦目で、前走は函館芝1200m(牝馬限定)の未勝利戦で1番人気1着。

隣の馬がゲート内でうるさかったものの、そんなことは気にする様子もなくスッとゲートを出て2番手。4コーナーで逃げたメイショウバンリの外から並びかけて先頭に立つとそのままゴールして人気に応えた。

新馬戦は同コースで5番人気2着。勝ち馬はコルルディ。

道中4-5番手(3列め)でレースを進め、直線でじわじわ伸びてコルルディにクビまで迫っての2着だった。

この時のコメントは「直線で前の馬がいなくなるとフワッとしそうだったので、肩ムチを入れて修正しました。もう少しでしたが、悪くない走りだったと思います」というもの。

新馬戦から佐々木騎手が手綱を取っていたが、今回は西村淳也騎手に乗り替わり初騎乗。

いくら佐々木騎手に勢いがあるとはいえ、西村騎手であれば前目でうまく競馬をするだろうし、本来であれば勝ち負け期待してもいいとは思う馬。なんだけど、小さな馬の斤量増と重馬場ってのはやっぱり嬉しくはないよね?

 

10番アガシ……エピファネイア×メリートーン/クロフネ、母の半妹にロフティフレーズ。収得賞金は400万円。庄野厩舎。

ここは3戦目で、前走は函館芝1200mの未勝利戦で2番人気1着。

騎乗した武豊騎手のレース後コメントは「ゲートで隣に馬がいなくて、スタートしたあと内によれていました。道中のコントロールが難しかったですが、走りそのものは良い馬です」のコメント通り、1番枠だったが外を見ながら内に行くようなスタートで後方から。外に出されて、道中外を上がって3-4コーナーで前に行き、先頭を走っていたセントキルダの外に並んでゴール前でかわして1/2差で勝利。セントキルダは次走3戦目に勝ち上がった。3着リルフロストは明日の函館1Rに出走予定。

新馬戦は函館ダート1000mで2番人気4着。勝ったのはゼルトダムール。

道中5-6番手の外目を走り、直線は大外を伸びたような伸びないような走りで4着。

この時のコメントは「馬っ気が強く、寂しがって、走ることに集中できませんでした」というものだった。

新馬戦から武豊騎手の継続騎乗。

3戦目で変わるのかどうかわからないが、チークピーシーズをつけてはいるのだが、集中して走ってるようにはあまり見えないというかレースぶりが荒削りすぎる。今回も結局外に出してどこまでという競馬になるのだろうか?

ということで、落ち着いて走れるかどうかが気になるところ。

新馬戦から武豊騎手の継続騎乗。

 

11番コルルディ……ダノンシャンティ×ハイヨーシルバー/クロフネ、母の半兄にゲイリースノーマン。収得賞金は400万円。高柳大輔厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200mの新馬戦で4番人気1着。

先頭に立ってレースを進めて押し切るレースで、やっぱり新馬戦は鮫島克駿騎手を買っとけってことよねと思わせられた。

鮫島騎手のレース後コメントは「(調教の)ゲートの段階から仕上がりは良さそうで、一頭でもしっかりした走りをしてくれていました。(今日は)ハナへ行って、物見をしていました。最後まで遊びながらでした」というもの。ちなみに鮫島騎手はこのレースの勝利でJRA通算400勝を達成。

鮫島克駿騎手の継続騎乗で、昨年のブトンドールに続いて連覇なるかが気になるところだが、すんなり逃げられるか、逃げなかったらどうなるのかってことで(?)、現在14番(ブービー)人気。

コロンとした体型で緩さもあったし、ムチ入れられるたびに尻尾を降ってたし、前走本気で走ってませんけどってことなら(だからと言って今回必死で走るかどうかはわからないけど)ここまで人気を落とさなくてもという気はするけど、どうなんですかね?

 

12番レガテアドール……サトノクラウン×レグルドール/アドマイヤマックス、母の全兄にコスモドーム、半弟にヴァンダービルト。収得賞金は400万円。吉田厩舎。

ここは3戦目で、前走は函館芝1200m(稍重)の未勝利戦で6番人気1着。

6番枠からじわっと内に行って内ラチ添いでドランクマンの2番手(全体としては4番手)。3コーナーで、ゲートを出て外に行ってしまったエコロブレスが外から上がってきて先頭に立ち、ドランクマンはその外に行ったが、この馬は変わらず内ラチ沿いを走って、直線で内をすくって先頭に立って1着でゴールした。

騎乗した斎藤騎手のレース後コメントは「トレセンにいた頃から僕のなかでは、函館2歳ステークスに行きたいと思わせる馬でした。前走は体に余裕があり、枠も枠でしたから厳しい競馬になりました。今日は前走で1000mを使ったことで、追走が楽でした。期待通りの走りでした」というもの。

新馬戦は同じく函館芝1200m(稍重)で3番人気6着。勝ち馬はスカイキャンパス。

11頭立ての10番枠から中団の外目を走ってそのままという競馬だった。

新馬戦から斎藤騎手の継続騎乗。

前走はうまく内に潜り込んだというのもあるが、新馬戦とは別馬のようなレースぶりだった。今回はこの枠からどういう競馬をするのか?

 

13番ベルパッション……ダノンレジェンド×メイショウトモシビ/ハーツクライ、半兄にイコサン。収得賞金は400万円。厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200mの新馬戦で1番人気1着。

ゲートの出は速くなかったがじわじわと前に行き、6頭固まった先頭集団の最後方でレースを進め、直線で前が開くとグイグイ伸びて勝利した。

騎乗した松田騎手のレース後コメントは「能力があるのはわかっていたので、どういう勝ち方をするかでした。ゲートが速くないのと、内にモタれるところがあり、そのあたりがこれからの課題です。クリアしていってほしいですね」というもの。

半兄のイコサンは函館芝1200mでデビューして1番人気で2-1着、続く札幌芝1500mのクローバー賞も1番人気2着だった。ただあちらはビッグアーサー産駒。

母メイショウトモシビは未勝利馬だが、母の母メイショウヤワラはダートで4勝。芝のレースは走ったことがない。父のダノンレジェンドもダートの短距離馬で、産駒成績は圧倒的にダートが良い。それでもこの馬はダートの方が良さそうとも思えないし、跳ぶというか跳ねるように走る感じに見えるので、良馬場の方が良かったのではないかなぁと思うところだけが気になるところ。

松田騎手の継続騎乗。

 

14番ルージュレベッカ……キズナ×シックスイス/Luhuk、母のいとこにウィキウィキ(その仔にウリウリ、マカヒキ)、トパンガ、ハギノタイクーン。収得賞金は400万円。厩舎。

ここは2戦目で、前走は函館芝1200m(稍重)の新馬戦で1.5倍の1番人気に応えて勝利。

6頭立てで逃げ切り勝ち。

騎乗した横山和生騎手のレース後コメントは「こちらでは実質2本しか追い切っていない状況だったんですけどね。メンバーにも恵まれましたが、馬の能力と厩舎の努力がないと出ない結果ですからね。まだ粗削りで、いろいろなことを覚えていければと思います」というもの。

全体的にはスマートだが、お腹がぽってり気味という姿だったし、相手に恵まれたところはあるとは思うけど、上積みも大きそうかと?

母はアルゼンチン産馬でフォーティナイナー、シーキングザゴールドに南米のサンデーサイレンス・サザンヘイロー の血を持っているし、父がキズナなら、やっぱりキレキレのイメージはないけれど、重馬場を物ともせずにスピードで押し切るってことはないともいえなそう?

横山和生騎手の継続騎乗。

外からぐーんと上がっていって、そのままぁって展開はないですかね?

 

15番ゼルトザムール……ヘニーヒューズ×ロザリウム/キングカメハメハ、いとこにスタニングローズ、母の全兄にローズキングダム、半妹にゲーテローズ。母はノーザンF生産馬。収得賞金は400万円。加用厩舎

ここは2戦目で、前走は函館ダート1000mで1番人気1着。

1番枠から道中は4番手を進み、4コーナーで外目に出されて直線で先頭に立って勝利した。

騎乗した浜中騎手のコメントは「気の小さいところがあり、スタートから用心して進んでいかなかったのですが、3コーナー過ぎにエンジンがかかり、外に出してからは調教通りいい脚を使ってくれました。いい勝ち方でした。メンタル面が良くなってくればさらにやれそうです」というもの。

ヘニーヒューズ産駒には、ファルコンSを9番人気で1着したヘニーハウンドとか、朝日杯FSを4番人気で1着したアジアエクスプレスとか、ニュージランドTを4番人気で1着したワイドファラオがいる。とはいえヘニーハウンドもワイドファラオも新馬戦から芝を走って実績があったし、アジアエクスプレスはそもそも強い馬ってことですが。初芝で函館芝1200mを勝った馬にはロフティピークがいるが、母のロフティエイムはサンデー産駒で福島牝馬Sの勝ち馬ですね。

ゼルトザームの母の母はローズバドだし、芝でも走れそうだから参戦してきたんだろうし、ダート馬だったとしても 重馬場なら何とかなるだろうってことはあるでしょうか??

浜中騎手の継続騎乗。浜中騎手は重賞で穴を狙うなら内枠のイメージなのだが、真ん中よりは思い切って外枠の方が良いイメージだったりする。この馬も見た目はパワフルだけど、パドックではスタッフさんに引っ張られるように歩いてたもんなぁと思い返したりするので、もしかして大外枠はラッキー?

 

そんなこんなで、すっかり遅くなってしまった上に、天気は雨で馬場は重だし、函館は朝から微妙に荒れてるなと思っていたら、3R、4Rと大荒れじゃないですか。

荒れ荒れムードが続くのか、それとも一転して人気馬で決まるのか?

まぁ何がきてもおかしくないんじゃねってとこに賭けて、

13番ベルパッションか14番ルージュレベッカかどっちから行こうか散々迷って……えっと

13番ベルパッションから、内から6番バスターコール、8番カレンナオトメ、9番ナナオ、11番コルルディ、12番レガテアドール、14番ルージュレベッカへ馬連とワイド。

同じく14番ルージュレベッカから6番バスターコール、8番カレンナオトメ、9番ナナオ、11番コルルディ、12番レガテアドール、13番ベルパッションへ馬連とワイド。

13番ベルパッションを1列目

2列目に14番ルージュレベッカ、6番バスターコール、2番ロータスワンド、9番ナナオ

3列目に+5番ナスティウェザー(なんだかんだでパイロ)、8番カレンナオトメ、11番コルルディに3番チークタイム(やっぱり内枠の和田騎手は買っておきたい)と全く人気のない馬を並べての3連複。

9番カレンナオトメと11番コルルディは複勝、

14番ルージュレベッカは単勝と複勝を買っておきたい。

馬場状態とパドックは要注意で、ここは荒れるの期待で薄く手広く行くのが得策かと……。

 

雨も止まないし、前に行く馬の方が有利っぽいし、極悪馬場になったら意外に人気通りで決まっちゃうかもしれないけど、ダート馬的底力のありそうな仔と、前走から変わり身がありそうな仔に期待したいけど、どうでしょうか?

 

ということで、長い割には特に中身が濃い訳でもないブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

 

※レース後コメントは、ラジオNIKKEI/競馬ニュースからの引用です。