天皇賞(秋)は、断然1番人気のアーモンドアイが想像以上の強さを見せつけて勝利した。
ルメール騎手のスイッチオンでグイーンと突き抜ける様は、なんというか本当に馬なのだろうかと、なんか別の乗り物なのではないかとさえ思える凄さ。
あの躊躇の無さはリミッターの無い、倒れるまで加速し続けるかのような、もはや命を削って走っているかのようにさえ感じられた。
アーモンドアイは本当に凄まじい。
そのアーモンドアイを負かすならと期待したサートゥルナーリアとスミヨン騎手。ゲートの出はイマイチもすかさず内に進路をとってコーナーで上手くアーモンドアイの前に入り込むエゲツなさに、スミヨンやっぱスゲェ〜と思わされました。
強い馬で勝ちに行くレースのやり方で最後に力尽きたのは、やっぱり底力の差が出たというか、スミヨン騎手の言うように道中力んでいた分の差というか、現時点での実力以上のレースを求められてしまったということになるのでしょうか。
強い古馬ならあそこでもう一踏ん張りできたかもしれないが、もう一段階スピードを上げられるかと言われれば? でもってアーモンドアイを競り落とせたかというのは??
まぁそこはやっぱり3歳馬ということで、あのレースで最後に力尽きたのは、サートゥルナーリアもある意味普通の強い馬だったということかもしれません。
なんだかねアーモンドアイは馬というよりも新型ウマという別の生き物なんじゃないかと思ってしまいます。
名牝と言われた今までの馬たちとは全く違う、どちらが上とかそういうことではなく、彼女たちとは比べてはいけない生き物。
今までのレースではそこまでは思わなかったけど、昨日の走りはキョウソウバとして進化してたんじゃないかな。
あれで8割の出来って……あー恐ろしい。
変な意味じゃないけれど、これからも無事に競走生活を続けて欲しいと思います。
いいものを見せて戴いた、そんな2019年天皇賞(秋)でした。