以前は人気薄馬も普通に馬券になっていた印象も、近年は夏の2歳重賞戦で結果を出してきた馬たちによる闘いとなり、比較的カタいというか上位人気での決着が多い。
だからと言って人気順に決まるということでもないのが競馬の面白いところ。
2014年は11番(ブービー)人気のセカンドテーブルが逃げ切って驚いたが、この馬のその後を考えると前で競馬しないとダメだよねぇ〜って馬で、前走の小倉2歳Sは後ろから行ったのが敗因だったかと思わされた。
なので前走力を出せなかった馬の変身には要注意?
ということで出走各馬の気になるところを。
1番アポロニケ……アポロキングダム×コジーン、半姉にサンレイジャスパー、半兄にサンレイレーザー。
ここは3戦目で、前走は中山芝1200mのカンナSで6番人気11着。
大外枠からずっと外めを走って結果的に後方ママというレースだった。
すっきりとしたスマートな馬体で、まだこれからの馬という気がするのだが。
津村騎手に乗り替わり初騎乗。
新馬戦のように前目で競馬を進めたいだろうが、最内枠がプラスとなるか?
2番マイネルグリット……スクリーンヒーロー×ロージズインメイ。
BRF生産馬。ラフィアン。
ここは4戦目で、前走は小倉2歳Sで3番人気1着。
ゲートは外に向かって出るような格好で出たが、道中は1番人気カイルアコナの後ろでレースを進め、4コーナで同馬の外に並びかけた。直線では先に抜け出したトリプルエースに最後クビ差で先着して勝利した。
ちなみにマイネルグリッドは和田騎手からの乗り替わりで国分優作騎手が初騎乗だったが、前走まで騎乗していた和田騎手がこの時騎乗していたのはトリプルエースで、新馬戦に続いての継続騎乗だった。和田騎手にとってはとっても悔しい2着ではないかと思われたが、国分優作騎手はオーミアリス以来となる小倉2歳S勝ちとなった。あーそういえば特に関係ないけど、オーミアリスが勝った時の小倉2歳Sで6番人気7着だったのがセカンドテーブルだったりする。前走小倉2歳S組は今回他にはいないけどね。
新馬戦は中京芝1600mで、2戦目は小倉芝1200mのフェニックス賞だったが馬場は重-良-重で、距離と馬場が同じ条件で走ったことはないけれど、3連勝。
母の母は小倉2歳S勝ちのコスモヴァレンチで、母のマイネショコラーデは函館2歳Sで1番人気2着だった馬だが、競走馬時代に1度だけ走った北九州短距離Sで函館2歳S以来の馬券圏内(6番人気で2着)に入り、その後は馬券圏内には入らなかった。
まぁつまりなんだかんだ言っても、小倉芝1200mでは買いの血統なのかもね。
前走のパドックではややうるさいところも見せていたが、イメージ的には細身だしグイグイ歩いてる感じも無いので、バリバリの短距離馬っていう風には思えない。
むしろ1400mは良いかもしれないとも思うのだが、国分優作騎手は東京で騎乗するのは久しぶり……っていうか東京で勝ったことあったっけと思って調べたら、2014年のオーロCをダノンプログラマーで13番人気で1着してました。あぁこの年はオーミアリスで小倉2歳Sを勝った年の11月で競馬も同じように直線伸びてきての差し切り勝ち。それが唯一の東京での勝利ってことで、やや変則的ではあるけれど今回もってことはあるだろうか?
そういえば国分騎手はもともと国枝厩舎の所属だったんだよなぁ、なんかヘタにリーディング上位厩舎に入ったりすると意外と大変なのかもなと当時は思ったりしたんだった……関係ないけどね。
3番グレイトホーン……アルデバランⅡ×エンパイアメーカー。
ここは4戦目で、前走は中山芝1600mの未勝利戦で3番人気で1着。
ゲートの中で右見て左見てやや出遅れ気味に出たが中団の前目という位置でレースを進め、直線に入るところで前を射程圏に入れて直線で抜け出した。関係ないけど、1番人気2着だったブンロートのダート替わりはないのだろうか。
新馬、2戦目は重馬場で、東京芝1600mと中山芝1800mを走って2-5着。
距離短縮自体は悪くないかもしれないが、新馬戦から前走まで51キロで走っていたところ、今回いきなりの55キロ。まぁ別に小さな馬でもないので斤量増はそれほど問題ないかもしれないが。
藤田菜七子騎手の継続騎乗。新潟リーディングはおめでたいことではあるし、やっぱり数を乗っているだけあって(というと悪く聞こえるかもしれないが、実践を多くこなすのは上手くなるには必要でしょ)上手くなってきていると思うし、コパノキッキングでGⅠを獲るかという騎手に対してやや失礼かとも思うけど、現状はまだ冷静に見れば馬券を買うなら午前中のレースで前に行ける馬という気がして仕方がない。
ただこの馬の前走は上手く乗っていたと思うし、今回は頭数も少ないし、もちろん馬も悪くはないのだが、勢いだけでGⅡを勝ち負けできるかな?
4番タイセイビジョン……タートルボウル×スペシャルウィーク。ノーザンF生産馬。
ここは3戦目で、前走は函館2歳Sで2番人気2着。
力強さは感じられたがスマートな印象の馬だし、1200mがベストとも思えなかったが。
レースは後方で内ラチ沿いを走っていたが、直線に入って残り200mあたりから進路を求めて外へと出しなから馬の間を割って伸びて来た。
新馬戦は阪神芝1400mでの勝利で、距離が戻るわけだし、前走を見ればスムーズなら逆転可能ってことで、現在1番人気。
もちろんルメール騎手人気もあると思うけど。
でもってスムーズに走れれば当然有力って感じ?
5番ヴァルナ……エピファネイア×ダンスインザダーク。
ここは3戦目で、前走は東京芝1600mの未勝利戦で2番人気1着。
スーッと先頭に立ち、危なげなく逃げ切って楽勝だった。
新馬戦は新潟芝1800mで、2番手から直線で先頭に立つもフラフラ走って伸びきれずというレースだった。
新馬戦は距離も長かったようだが若さも感じられるレース。
前走は逃げて楽勝だったがペースが遅く、相手も微妙だった。
ってことで判断が難しい馬。
でスミヨン騎手ってのはいかにも罠っぽいし……スミヨン騎手でなければもっと人気がなかったかもしれないが、ダート風味を感じさせる馬で1400mは合いそうだなと思っているので、騎手が違っても買いたかった馬ではある。ってなんか変な言い方だな。
川又騎手、福永騎手ときて、スミヨン騎手に乗り替わり初騎乗。
6番セイラブミー……ヨハネスブルグ×ダイワメジャー。
ここは4戦目で、前走は札幌芝1200mの未勝利戦で1番人気1着。逃げ切り勝ちだった。
2戦目は勝ったアメージングサンに逃げ切られてしまったが、おそらく逃げてどこまでというタイプのようなので、ここでも逃げるのだろうと思われる。
母カハラビスティーも短距離の逃げ・先行馬で父がヨハネスブルグでと考えれば、距離が伸びていいかは微妙。
三浦騎手に乗り替わりで、過去騎乗時は4番人気2着。
三浦騎手はこのレースとの相性は悪くないイメージはあるが、このメンバーで馬券になるのはどうだろうか?
7番カイトレッド……ゴールドヘイロー×ジャングルポケット。
前走は京都芝1400mのりんどう賞で9番人気5着。
4ヶ月の休み明けで、初の関西ではあったが、後方からのレースで直線で外に出されて伸びたといえば伸びたけどという5着。ではあるけれど、クビ、クビ、3/4、クビ差。
今日は直線勝負にかけますと初めから決めてるみたいなレースだった。
でもって新馬戦は東京芝1400mで2番手から抜け出しての勝利。
丸山騎手、北村友一騎手ときて柴田大知騎手に乗り替わり初騎乗。
柴田騎手といえば、半兄のナイママの主戦騎手だったりはするけれど馬券圏内は一度もないぞという成績で。
今回どういうレースをするのかイマイチ想像がつかないが、キレそうなイメージはあるので、うまくハマればというところか?
8番ビアンフェ……キズナ×サクラバクシンオー。
ここは4戦目で、前走は函館2歳Sで4番人気1着。ゲートの出は良くなかったものの結果的には逃げ切って勝利。
力強さはあったが、ちょっとゆるい感じもあり歩も狭いしなってところで4番人気だったのだと思われるが、半姉のブランボヌールに続いて函館2歳Sを勝利した。
ディープインパクト産駒の半兄エントシャイデンとはタイプが違うのかもしれないが、同馬は京王杯2歳Sで3番人気7着だったりする。でもって母ルシュクルと同じ芦毛馬。
ビアンフェはブランボヌールと同じ鹿毛馬で、ブランボヌールはファンタジーS、阪神JFで3着。この時期なら能力があればってことですね。っていうよりも、距離伸びたらいきなりダメという感じはしない。しないけど、夏を越してどれだけ成長してるだろうかってことが気にはなる。
9番カップッチョ……ジョーカプチーノ×ウィニングチケット。
ここは7戦目で、前走は東京芝1600mのサウジアラビアRCで9番人気7着。
人気ほどの差はないようにも思うけど、馬券になるようにも思えない。
10番グランチェイサー……ダイワメジャー×シルヴァーホーク。
ここは3戦目で、前走は新潟2歳Sで10番人気16着。
前走はノーカウントでいーんじゃないですかって競馬だったし、だからと言って今回一変するかはなんともいえないし、正直なところピンかパーって感じで期待したいと思っていたが、あら案外人気なのね。昨日はもっと人気がなかったような気がするけど……。皆考えることは一緒なのかなぁ。
新潟2歳Sでは兄に続けとはならなかったけど、ニシノラッシュは京王杯2歳Sでも2着。でもっていとこのデグラーティアは小倉2歳Sの勝ち馬でその半弟のダイワメジャー産駒ボールライトニングは京王杯2歳Sの1着馬。
ここで再び兄にもいとこにも続けないかもしれないが、新潟2歳Sでも期待はあったので、ここで変身して欲しいの期待はある。
ということで、2番マイネルグリット、4番タイセイビジョン、5番ヴァルナの3頭BOXで3連複と3連単でいーんじゃないかと思ったりもするのだが。
穴は7番カイトレッドと10番のグランチェイサー。
ってことで馬券は
2番マイネルグリット、4番タイセイビジョン、5番ヴァルナの3頭BOXで3連複と3連単。
7番カイトレッドと10番のグランチェイサーから上記3頭へ馬連、ワイド、3連複で。
安全策(?)としては、
4番タイセイビジョンから、上記馬+3番グレイトホーン、8番ビアンフェへの馬単とか
オッズ的には
5番ヴァルナから同じく馬単とか。
あとはパドックを見て考えたいが。
ルメール騎手とスミヨン騎手のワン・ツーはないかも?
ルメール騎手はスミヨン騎手にやっぱり負けたくなさそうだしなとか……色々思うところはあるが、最近2着馬が抜けるんだよなってことを踏まえると8番ビアンフェを買っといたほうが良いのか迷います。
京都11RファンタジーSは荒れそうな雰囲気がプンプンするが。同じ1400mということで、京王杯2歳Sにも登録していた
12番マジックキャッスル、11番ヒルノマリブ、8番モズアーントモー、13番ペコリーノロマーノはやっぱり気になったりするけれど、ここは14番クリアサウンドに期待。
あとはまともに走れば6番レシステンシア、1番枠がちょっと嫌だが、ベッラヴォルタも気になるし、前走は思った以上に頑張った4番エレナアヴァンティも距離短縮でもう一踏ん張りできないか。
ということで、ここは
14番クリアサウンドから上記馬へ馬連とワイド。
2列目に12番マジックキャッスル、11番ヒルノマリブ、13番ペコリーノロマーノ、6番レシステンシア
3列目に+8番モズアーントモー、ベッラヴォルタ、4番エレナアヴァンティの3連複。
12番マジックキャッスルは1400mは良さそうだが、外回りってのはどうなのか?
11番ヒルノマリブ、13番ペコリーノロマーノ、6番レシステンシア、ベッラヴォルタ、エレナアヴァンティに人気薄のM.デムーロ騎手騎乗の2番ラヴォアドゥースのBOXで夢馬券でも買ってみようかと思ったり。
東京も京都もカタく収まらないような気がするのだが、そういう時はやっぱりカタいのかと思ったり。
考えすぎて、こんな時間になっちゃいました。
どうでしょうか?