ノーザンFが3勝、社台Fが1勝だった6月16日の新馬戦 | ウマブロbyアミュレット

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稍重でも重でも結局ノーザンFの人気馬は強いのねということでいいのでしょうか!?

 

◆函館でもレーン騎手!?

函館5R、芝1200m(Aコース)。稍重。

1着・オータムレッド……ワールドエース×ジャイアンツコーズウェイ、母のいとこにベストアプローチ。ノーザンF生産馬。

レーン騎手、手塚厩舎。

2着・ビアンフェ……キズナ×サクラバクシンオー、半姉にブランボヌール、半兄にエントシャイデン。

藤岡佑介騎手、中竹厩舎。

3着・ヴァクストゥーム……プリサイスエンド×エルコンドルパサー、半兄にナムラボーナス、母の半弟にアサクサキングス。

坂井騎手、吉田厩舎。

勝ち時計は1分10秒9。前後半の3ハロンは35秒7-35秒2。

10頭立てで、2-1-4番人気での決着。

 

勝ったオータムレッドは、枠なりに出て3頭ずつ並んだ2列目の真ん中からの競馬。4コーナーで外に出して追われて伸び、ゴール前で内から伸びて来たビアンフェと並び、クビ差で勝利した。

ワールドエースの初年度産駒で、同産駒は3頭デビューして初勝利。

セレクトセール出身で、ここのメンバーの中では一番高い馬でもあるので、いろんな意味で勝ててよかったねと言う感じ。

レーン騎手は初の函館で、人気馬ばかりとはいえ6頭に騎乗して3勝2着1回3着1回と6着という成績。

JRAでの短期免許が先週までなので、その後南関の短期免許を取得して帝王賞のオメガパフュームに騎乗するというのには正直びっくりしたが……だって大井ですからね、当初M.デムーロ騎手がルヴァンスレーヴに騎乗予定だったからと思われるが、和田騎手じゃダメなのか、なんなら内田騎手とかいっそのこと南関の……という訳にはいかんのか?

今回だけのピンチヒッター感はめちゃくちゃあるが、短期免許を取得させてまでレーン騎手にする必要はあるのだろうか。

7月25日までの免許らしいが、初めから6月27日以降の騎乗予定は無さそうだったんだから、その日1日限りの超短期免許で良いじゃんって訳にはもちろんいかないんだろうけど、この件に関わる全ての人たちに対して、なんだかなぁ…って気がするのです。

それでも今回の初来日で、チャンスのある馬に多く乗っていたとはいえあれだけの結果を残されてはねぇ……福島に船橋の馬を遠征させてラジオNIKKEI賞に騎乗させるとか荒技を使ってきたらどうしようかと思ったけど、さすがにそこまではできないよね。

2着に1番人気のビアンフェで、こちらは道中2列目の最内にいて

ヴァクストゥームが抜け出したかと思ったところをすかさず内から並びかけて交わしたが、外から伸びたオータムレッドにクビ差負けだった。

ブランボヌール、エントシャイデン、アフランシールに続いての新馬勝ちとはならなかったが、そういう体型なのかもしれないがデカいしコロンとしてややのっぺりした感じだし、前の馬から離れて歩いていて歩も狭かったので、もしかしたら初戦は危ないのではないかと思って見ていたら、あらやっぱり強そうねという結果だった。

なんとなくだけど、キズナの産駒はコロンとした馬が多い気がするが……気のせい?

次走は2戦目でゲートをスパッと出ればやはり有力と思うものの、おそらく皆そう思うだろうということで、人気になるだろうし?

3着にヴァクストゥームで、ゲートをすっと出て前に並んだ3頭の真ん中での競馬。コーナーでは内のインノバドールに先頭を譲ることもあったが、直線に入って抜け出しかけたところで内からと外からに交わされてしまった。

パドックでもスイスイ歩いていて悪くなかったし、減量騎手(と言っても1キロ差だけど)で、勝っておきたかったかなという気はするが。

3番人気インノバドールは8着。ここんちの兄姉は、ディアセルヴィスは新馬勝ちしたが、マツリダゴッホ産駒のディアゴッホ、ディアバビアナ、カルリーノは惜しい競馬を続けながら4-13-2戦目での勝ち上がり。全て高橋裕厩舎の管理馬。

そう考えると初戦で8着ってのは、ちょっとなぁって感じもあるが、1枠1番で飛び出していったのが結果的に良くなかったかというところもあるように思われる。

 

◆人気も割れていたが結果も荒れて、人気薄牝馬のワン・ツー。

阪神5R、芝1600m(Aコース)。稍重。

1着・エールヴィオレ……タートルボウル×スペシャルウィーク、半兄にアサクサアンデス、いとこにゴージャスランチ。社台F生産馬。

浜中騎手、武英智厩舎。

2着・ベッラヴォルタ……ヴィクトワールピサ×ミスターグリーリー、半兄にタンサンドール。

中井騎手、加用厩舎。

3着・チェルヴィーノ……リアルインパクト×ウォーエンブレム、半兄にサトノグラン。ノーザンF生産馬。キャロットF。

松山騎手、音無厩舎。

勝ち時計は1分37秒7。前後半の3ハロンは36秒6-36秒5。

11頭立てで、7-10-2番人気での決着。

 

勝ったエールヴィオレは、パドックで立ち上がるなど煩い仕草を見せていたし、レースでもちょっと危なっかしい感じがあった。が、浜中騎手が上手く内に入れて直線で前に馬がいない状態になると、力強く伸びて勝利した。

キレるというよりはしぶとく伸びるというタイプのように思えるが、落ち着いて走れるかが最大のポイントかも?

2着のベッラヴォルタは、ゲートから飛び出すと先頭に立って直線でも頑張っていたが、坂をぐいぐい上がってきたエールヴィオレに交わされて2着となった。

ヴィクトワールピサ産駒で、コースも馬場も悪くなかっただろうし、タンサンドールはなかなか勝てなかったが新馬戦から馬券にはなっていたし、人気は無かったが走られてみればという感じ。これで次走一気に人気になるともあまり思えないが、逃げられそうなメンバーならってことだろうか?

3着には直線で大外を伸びてきたチェルヴィーノ。この馬は力強そうに見えたし、この馬場も悪くなかったイメージ。

1番人気ウインカムトゥルーは8着。パドックはゆったり歩いていて悪くはなかったが、ちょっと細いように見えた。

全体的に細い馬が多いなと思ったので、次走はどの馬もパドック注意の変わり身注意って感じでしょうか!?

 

◆1番人気に応えて余裕の勝利。

東京5R、芝1600m(Dコース)。重。

1着・サクセション……キングカメハメハ×ディクタット、全兄にクルーガー。ノーザンF生産馬。キャロットF。

福永騎手、国枝厩舎。

2着・グレイトホーン……アルデバランⅡ×エンパイアメーカー、半姉にブランボヌール、全兄にイッツクール。JRAブリーズアップセール出身。

藤田菜七子騎手、根本厩舎。

3着・ゴールデンエポック……ダイワメジャー×マキャヴェリアン、半兄にタガノシャルドネ、母の母の半兄にマークオブディスティンクション。DJF生産馬。ゴドルフィン。

北村友一騎手、栗田厩舎。

勝ち時計は1分36秒4。前後半の3ハロンは35秒7-35秒2。

12頭立てで、1-4-2番人気での決着。

※フィロロッソが競走除外だが、これは装鞍所で左前肢跛行を発症したため。

 

勝ったサクセッションは、スタートを決めたゴールデンエポックの外からハナを奪ったグレイトホーン、そこに並びかけるように前に行ったセツメンノトビウオの後ろ、4番手からのレース。4コーナーで外目に出されるとグレートホーンに迫って行ききっちりと交わして1着でゴールした。

パドックではややチョコチョコとした歩きも、形の良い馬でトモにもボリュームがあり1番人気になるよなって馬だった。

全兄のクルーガーはダートでデビューして2-1着した後、芝のエリカ賞を走って2着。記憶間違いでなければ、ダートでデビューしたのは脚元の関係で、もともと芝でってことだったんじゃないかと思うのだが、サクセッションも兄と同じく大型で重馬場も問題なさそうな感じだった。

毛色は芦毛でまだ濃いグレーだが、そこは兄とは違うけど、順調なら今後も楽しみというところでしょうか。

2着のグレイトホーンはゲートの出自体はそれほどでもなかったが51キロの藤田騎手を背にすぃ〜と外から先頭に出て頑張っていたが、最後はサクセッションにあっさりと交わされてしまった。まぁ相手が悪かったかも。

3着のゴールデンエポックは、ポンと勢い良くゲートを出たが控えて3番手からの競馬。内をロスなく回って、直線は空いていた内から伸びてグレイトホーンに並びかけるかと思ったところで並べずに後退した印象もある3着だった。

ダイワメジャー産駒だが、その割には胴が細長い印象で、いかにもダイワメジャーですという感じではなかった。

1/2差4着に7番人気のセツメンノトビウオで、先行して粘った形。パドックでもスタスタぐいぐい歩いていたが、ちょっと細いというか薄い感じのグレーの芦毛馬。もしかしてブンブンブラウの馬主さんかと思って調べたら、そうだった。水曜どうでしょうは未だに再放送されてたりするし、たまぁ〜につい見てしまうこともあるが、出演者が若いよと思うと同時に自分も若かったというか年取ったなぁ……と現実に引き戻されるのであまりありがたくなかったりする。で、こういう名前の馬を見ると、なんかまたつい再放送を見たくなったりして、見ればやっぱり面白かったりするのだけど、あの頃は皆さすがに若いなぁ……って、う〜む。

そういう意味では2歳の夏に北海道でデビューした頃のアドマイヤムーンが、なんだかとても可愛い感じの馬だなぁと思ってたのに、ある時気がついたらいつの間にかイカついおっさん馬になってて驚いたというかショックだったみたいな……違うか。

ということで、このレースは結果的に前にいた馬たちでの決着だった。

 

◆リアルインパクト産駒、初勝利。

東京6R、芝1400m(Dコース)。重。

1着・トライフォーリアル……リアルインパクト×クロフネ、半姉にレッドレグナント、いとこにステファノス、母の母はゴールドティアラ。ノーザンF生産馬。シルクR。

三浦騎手、萩原厩舎。

2着・ルドラクシャ……ベーカバド×ビロングトゥーミー、半兄にテイエムバリバリ、母のいとこにドルバコ。

岩部騎手、松山厩舎。

3着・ロードファビュラス……スマートファルコン×エンドスウィープ、半兄にマイネルデアデビル。

津村騎手、岩戸厩舎。

勝ち時計は1分24秒4。前後半の3ハロンは35秒7-35秒2。

13頭立てで、1-8-5番人気での決着。

 

勝ったトライフォーリアルは道中5番手でレースを進め、直線に向くところで外目に進路を取りじわじわと伸び、内目を走っていたルドラクシャとはちょっと離れた外から交わして1着でゴール。

父リアルインパクトと同じ東京芝1400mの新馬戦で1番人気で勝利、また同産駒初の新馬勝ちとなった。

パドックをぐいぐい歩いていたが、大型馬だけにまだまだ

変わり身がありそうな印象でもあった。

2着のルドラクシャはスタート後内の馬にちょっと寄られたがその後スーッと前に行き、逃げたネイチャークイーンを内に見る様な形の2番手。直線に入って並びかけ先頭に立ったが、外からトライフォーリアルに交わされた。

コンパクトで細いなという感じの牝馬なので、最後は伸びなかったが、並走していたネイチャークイーンを競り落として気が抜けたのか、距離が長かったのかはよくわからない感じ。

3着はロードファビュラスで、内ラチ沿いの3番手で外のすぐ前にトライフォーリアルがいる位置。直線に入っても内を走っていたが、残り200m辺りで進路を外に向け、ルドラクシャとトライフォーリアルの間から抜けだけそうで追いつけなかった。

ややカタめで脚は細いのだがドスドスした歩きにも見えた。

2番人気エンジェルサークルは5着。ゲートの中でやや落ち着きがない様だったしスタートして割合早くに気合をつけられていたが、馬にあまりやる気がなかったのだろうか。直線は外目に出されたがぐっと伸びてくる様な感じは無かった。なんだかまだ可愛い仔馬みたいな感じの馬だなぁと思ったりもした。

3番人気プライモーディアルは10着。ゲートをちょっと斜めに出たものの道中は内ラチ沿いの2番手で全体としては4番手。直線に向いてやや外目に進路をとったが、なんだか全然進んでいかない感じだった。

パドックではちょっとのっぺりした感じもあったし、うるさい様子も見せていた(後半は落ち着いていたようではあったが)。

いとこにディーマジェスティ、タワーオブロンドンのいる血統で、半兄のヒーリングマインドも勝ち上がったのは5戦目だし、この1戦でどうとかはわからない。

力強さもあり良さそうに見えた9番シュルルヴァンは、ゲートの中で脚を広げて突っ張っているような姿勢で出遅れて最後方からの競馬。ゲートをまともに出ればの期待ということでしょうか。

 

ということで、ちょっと時間が経ってしまいましたが先々週の新馬戦の振り返りでした。