上位人気馬に明暗!? 6月15日の新馬戦 | ウマブロbyアミュレット

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函館開催も開始となった土曜日に、大量の出走除外が発生するというハプニング。

必ずしも強い馬や人気上位馬が勝つわけではないのが競馬ではありますが、出走していれば人気になっていただろう馬がいる場合は特に、なんとなくモヤっとした気分になってしまいます。

そんな土曜日の新馬戦を振り返り。

 

◆3頭除外で大混戦!?

函館5R、芝1000m(Aコース)。良。

1着・ブルーパピヨン……マツリダゴッホ×ヘクタープロテクター、半兄にブルーシューズ。

丹内騎手、田島厩舎。

2着・アーマーバローズ……カレンブラックヒル×クリプティックラスカル。

四位騎手、上村厩舎。

3着・アポロセイラン……アポロキングダム×スペシャルウィーク、母のいとこにミリオンベル。

勝浦騎手、中舘厩舎。

勝ち時計は58秒1。

9頭立てで、6-3-2番人気での決着。

※コパノフィーリング(宮厩舎)、ダンツクォーレ(山内厩舎)、レッドヴェイパー(安田隆行厩舎)の3頭が除外。

 

勝ったブルーパピヨンは、ゲートをスッと出て逃げたアドラブルリリーの外2番手でレースを進め、直線で抜け出して勝利した。

マツリダゴッホ産駒は早い時期から走るイメージだし、母ブルーピアスも短距離で逃げてという馬だったので、函館芝1000mの新馬戦は良いイメージの馬でもあった。

2着はアーマーバローズで、ゲートの出は悪くなかったが、周りが速かったので4番手になり、すかさず外へと出された。コーナーで外を回ったということはあるかもしれないが、スムーズに競馬をして直線で2着に上がった。

力強さはあるが、ちょっとプリプリとした馬体でまだ緩いところもあるように思えたし、今回はうまく競馬を進めての2着と思える。

3着のアポロセイランは、外枠から内に入れて内ラチ沿いの2番手から。直線は前に横並びの馬を見る2列目という形だったが、ブルーパピヨンが抜け出して前が開いたところをうまく抜け出してアーマーバローズからは1/2差。

2着馬から6着馬までは0.3秒差に収まっており、1/2-ハナ-1/2、1/2差。

アポロの馬に勝浦騎手で函館の新馬戦なら買っておきたい馬だよねって感じ。

時計的には昨年、一昨年より遅い決着も、HTB杯も遅いしなぁ。

出走していれば上位人気確実だった馬たちが除外で、出ていればどうだったかと考えるのは無駄なことだが……。

結果的に函館の新馬戦で勝ち負けしそうな騎手が馬券になった印象のレースだった。

 

◆世代初のダート勝ち馬は単勝1.8倍のキャロットF馬。

阪神5R、ダート1200m。重。

1着・ジェネティクス……サウスヴィグラス×サクラバクシンオー、母のいとこにユビキタス。キャロットF。

川田騎手、西村厩舎。

2着・アウトウッズ……ノヴェリスト×フジキセキ、半姉にフォレブルート、母の半妹にレッドヴェイパー。ノーザンF生産馬。

福永騎手、浅見厩舎。

3着・フルデプスリーダー……へニーフューズ×ジャングルポケット、半姉にヴァフラーム、コンダクトレス、サピアウォーフ、母の半兄にアドマイヤムーン。母はノーザンF生産馬。

松山騎手、斎藤誠厩舎。

勝ち時計は1分13秒0、前後半の3ハロンは36秒3-36秒7。

12頭立てで、1-3-2番人気での決着。

 

勝ったジェネティクスはスタートを決めて先頭に立ちそのまま逃げ切り勝ち。

デカイしぐいぐい歩いていたし、いかにも人気になりそうな馬が人気に応えて勝ったというところ。

今回は迷わず逃げたのも良かったのだろうと思われる。

西村厩舎はタイセイビジョン、ルーチェデラヴィタに続いて3頭目の新馬勝ちとなった。

2着のアウトウッズはさらにデカくて力強さを感じさせる馬だった。

ゲートをスーッと出てジェネティクスの外2番目につけたシェーブルドールの後ろでレースを進めたが、4コーナーで外に出して伸び、先に動いて2番手を走っていたフルデプスリーダーを交わして2着でゴールした。

3着のフルデプスリーダーはアウトウッズの外にいたが3-4コーナーで早めに動いて前に行ったがジェネティクスには追いつけず、アウトウッズに交わされての3着。

ちょっと気になったのは8番人気で8着のネクサスアルカナムで、パドックでもとぼとぼというかちょっとギクシャクした感じで歩いていたが、ダート1200mって感じじゃないような気がして……母はアドマイヤセプターの全妹でドゥラメンテの全姉だがダートを走っていたからダートデビューなのだろうか? もっと良くなりそうな感じはナンバー1ってのは変な言い方になるが、なんかそんな感じだった。

先行したが直線で一杯になってしまったシェーブルドールは9着だったが、パドックでもちょっとチャカチャカしていて、別に行きたくないけど行っちゃって終了みたいな感じもするので、次走落ち着いていればという感じでしょうか?

ここは競走除外馬はいなかったが関東馬が5頭出走していて、新馬戦からわざわざ関西に輸送してくるなんて、やっぱりダートの新馬戦は数が少ないし出るだけで大変よねと思いましたね。

 

◆人気薄3頭で決まるも、勝ったのはノーザンF生産馬。

東京5R、ダート1400m。不良。

1着・ヴィンカマヨール……ゴールドアリュール×ベルナルディーニ、いとこにエーシンゴールド、母の半兄にタピット。ノーザンF生産馬。シルクR。

石橋脩騎手、田島厩舎。

2着・エストラード……トーセンブライト×フジキセキ、母の半弟にナンヨーマーズ、母の母のいとこにクラフトマンシップ、クラフトワーク、ルナースフィアでその仔にメイショウトウコンがいたりする(すんごく遠いけど)。母は白老F生産馬。

江田照騎手、武市厩舎。

3着・フジヤマテソーロ……エスケンデレヤ×ジェニュイン。

大野騎手、畠山厩舎。

勝ち時計は1分27秒2、前後半の3ハロンは36秒3-37秒6。

15頭立てで、10-6-9番人気での決着。

※アキノスマート(田中剛厩舎)が除外。

 

勝ったヴィンカマヨールはゲートの出もイマイチだったが最後方からの競馬。すぐに外めに進路をとり、3-4コーナーも外を回っって直線は大外を伸びて来て勝利した。

父はゴールドアリュールで東京は走るし、母の半兄はタールタンのイメージが大だが東京ダート1400mを良く走る産駒の父でもあるタピットだし、母の父の父はA.P.インディーでボールドルーラー系はこれまた東京ダート1400mで特に雨馬場なら買っておきたいイメージで、東京ダート1400mの爆走血統だった。

おまけにノーザンF生産馬のシルクR馬でもあった。でも兄姉がJRAで勝ち上がってないしってこともあるのかなってことで10番人気だった。

この日田島厩舎は函館の新馬戦に続いて新馬戦で2勝。

2着のエストラードはトーセンブライト産駒で、同馬は東京ダート1400mで新馬勝ち。ちなみに東京ダート1400mの成績は、1-2-3-3-1-7-6-9番人気で1-3-1-2-7-1-4-5着なので、そんな後ろからじゃ届くわけありませんだった欅Sで1番人気を裏切って7着だったレース以外は人気よりも好走していると言って良いコースだったりする。

レースは大外枠から中団につけて直線に向くところでは前に馬がいない状態でスムーズに伸びたが、外から来たヴィンカマヨールに交わされてしまった。

着差的には惜しいとも言えないが、実際のところは惜しいレースだったと思う。

3着のフジヤマテソーロは、エスケンデレヤ産駒で初の馬券圏内を確保。

エスケンデレヤ自身の母父はシアトルスルーで、そんなことを言ってしまえば全ての馬が結局繋がってしまうんでないかということをおいといて、ヴィンカマヨールの母の父の父と同じ。

まだ数頭しかデビューしてないからなんとも言えないんだけど、臀部が真っ直ぐな仔ばっかりな気がするので、今後もそこに注目してしまいそうです。

母父ジェニュインは渋った馬場の中山芝1600mとかは良く走るようなイメージだったのですが、もうすっかりダート種牡馬(というかBMS)なんですかね。ちなみに母の父の父がボールドルーラーですね。

レースは後方から内ラチ沿いをロスなく進み、直線ではすぐ内にいたアベックフォルスが外へ外へと動くのに連れて外へ外へと出て行って、前に馬のいない外まで行って真っ直ぐ前に走って3着い上がった。

まだちょっとゆるいかなという風にも見えたし、ロスなく回って来たとは言え直線はかなりの横移動だし、今回はなんとなく相手なりに走ったって印象だったりするが。

1番人気サトノアレックスは4着。父ヘニーヒューズで母ミラクルレジェンドの社台F生産馬。

母は芝デビューでダート替わりの4戦目で勝利、兄も姉も新馬戦は勝っていない。ってことで、次走に期待でしょうか。どちらにしても1400mって馬でもないと思うし?

それにしても、このレースは抽選で8頭が出走できず。で競走除外が1頭。

ちなみに次回のダート新馬戦は、6月29日福島6Rの1150m、7月6日函館6Rの1000m、7月7日福島1Rに1150mの未勝利戦、7月14日1Rに1000mの未勝利戦、7月21日福島5Rの1150mで新馬戦、7月27日新潟2Rで1200mの未勝利戦、7月28日に札幌6Rでようやくというかなんと言うか1700mの新馬戦。で7月は終わり。

芝はいろんな距離で毎週レースがあるのに、ダートは本当に出走するだけでも大変ですね。