東京芝1600m・3歳GⅢでクラシック戦線に進むには賞金を持ってない馬にとっては勝っておきたいレース。
賞金を持っている馬にとっては桜花賞までのひと叩きとはいえ、恥ずかしいレースはしたくないところ。
昨年は1番人気マウレアが5着になり、テトラドラクマ-フィニフティ-アルーシャの3-5-7番人気で決まったクイーンC。
2017年は1番人気のアドマイヤミヤビが勝利して、2着にアエロリット、3着にフローレスマジックで4着にレーヌミノルで1-2着馬はのちにオークス3着-NHKマイルC1着となり、4着馬は桜花賞馬となった。
2016年はメジャーエンブレム-フロンテアクイーン-ロッテンマイヤーで決まって、1-7-6番人気。
2015年はキャットコイン-ミッキークイーン-ロカで2-3-1番人気での決着で、ミッキークイーンは2番人気だったんだなと思ったり。
なんだかんだで活躍馬を多数輩出しているレースなだけに、今年も楽しみですね。
以前どんな馬が馬券になっているかと調べた時に書いたことは下記。
基本的にはあまり荒れない。
逃げた馬は残れないことが多いが、ある程度前で競馬をできる方が有利。
阪神JF組は、人気よりも着順を重視。
新馬から人気だった馬で、着順を落としてきている馬はここで人気でも巻き返さない可能性も?
前走フェアリーS組上位馬、馬券にはならなくても速い上がりを使って上位に来ていた馬には要注意。
東京実績はあった方が良いが、後ろからだけの競馬だと厳しい印象。
外国人騎手が強い。ルメール騎手はこの3年で2勝3着1回、2006年にはコイウタでも勝利していて、1番人気では3戦3勝。ただM.デムーロ騎手は1度も馬券になっていない。
改めて書くほどではないけど、当然ながらノーザンF生産馬が強い。
ということで出走各馬の気になるところを……。
1番マドラスチェック……マリブムーン×ミスターグリーリー。収得賞金は400万円。
ここは3戦目で
前走は赤松賞(東京芝1600m・500万下)で9番人気2着。
ゲートをスパッと出たものの外から並んできたジョディーに先頭をゆずり、その後ろ、すぐ外にレディマクベスと2頭並んで2番手。4コーナーでレディマクベスはジョディーに外から並んでいって、直線に入ると2頭が競り合うその後ろにいたが、残り200mを過ぎたあたりでジョディーがレディマクベスを引き離しにかかるとほぼ同時にレディマクベスを外から交わしてジョディーに迫り、ハナ差及ばずの2着だった。
新馬戦は東京芝1600mで3番人気で1着。
ゲートを勢い良く飛び出して逃げ切り勝ち。最後は内からクリッパークラスにクビ差まで詰め寄られたが抜かれそうな感じはしなかった。
500キロ超えのデカくて力強い馬で、2着のクリッパークラスは430キロとコンパクトなだけに、パトロールビデオを見ると同じ2歳馬なのだろうかと思うくらいに遠近法が働いて余計に追いつけなさそうに見えるのかもしれないが……。
新馬戦はその日アレゼンチン共和国杯に乗りに来ていた北村友一騎手だったが、前走は大野騎手で今回も大野騎手の継続騎乗。
前走はジョディーの後ろからのレースだったが、今回はどうする?
2番レッドベルディエス……ディープインパクト×アンブライドルズソング、全姉にレッドベルローズ。ノーザンF生産馬。東京RH。収得賞金は400万円。
ここは3戦目で
前走は東京芝1600mの未勝利戦で1.1倍の負けるわけねぇだろうってオッズで勝利。レースも中団の外(内から馬4頭分くらい)をずっと回って徐々に前に進出し直線でもスムーズに加速して後続を突き放して勝利した。
新馬戦も同じ東京芝1600mで2番人気で2着も勝ったのはレディマクベスで3/4差。
外目の枠からすーっと前に出て行ってイメージとしては3列目の外あたりからレースを進め、4コーナーで前に上がって直線に向いた時には先頭に4頭並んだ一番外という位置。直線で抜け出したが外からレディマクベスが並んできて競り合いになって2着。
3着馬には1.1秒の差をつけたのだしオドノヒュー騎手からルメール騎手に乗り替わりってことなら、次走の単勝オッズが1.1倍ってのも納得か。
今回はブロンデル騎手に乗り替わり初騎乗。
馬は強いと思うので、スムーズに前に行けばと思うのだが、言っちゃ悪いがブロンデル騎手ってのはどうなのか。それほど人気の馬にも乗ってないのでなんとも言えないし、逆に言えばブロンデル騎手だから人気にならないとも言えるけど、どうせ外国人騎手なら確実に前に行ってくれそうなミナリク騎手の方がこの馬には良かったかも?
ゲートの中でいつも脚を広げて立ってるけどなぜか出遅れるってほどではないのがちょっと不思議な感じの馬。
前2走はすんなり外を回る競馬をしていたので、少頭数だからそれほど気にすることではないと思うけど、馬群の中での競馬になったらというのは多少気になる。
仮にルメール騎手ならもっと人気になっていると思うので、6番人気ってのはお買い得ですよね。
3番ミリオンドリームズ……フランケル×エーピーインディ、半姉にラローデ。収得賞金は400万円。
ここは2戦目で
前走は札幌芝1800m(稍重)で1.7倍の1番人気に応えて勝利。
中団からレースを進めて4コーナーで外から徐々に前との差を詰めて直線で逃げて先頭で粘っていたマコトジュズマルを交わして1着でゴール。マコトジュズマルはポベーダテソーロに最後クビ差交わされて3着だったが5戦目に未勝利を勝ち上がり。この新馬戦から次走以降勝ち上がったのは、同馬のみだったりする。
今回は新馬戦以来6ヶ月ぶりの出走となる。グランアレグリア、シェーングランツ、コントラチェック、スイープセレリタス、レディマクベスなどが在籍している藤沢厩舎にとってはなかなか順番が回ってこないのだろうかと思うのだが、順番が回らないのはノーザンF生産馬じゃないからではないですよね。この馬は2011年のクイーンCを2番人気で勝利したホエールキャプチャと同じ千代田牧場生産馬。
藤沢和雄厩舎でルメール騎手騎乗であれば、当然人気になりそうだが、休み明けの1戦1勝馬が3番人気ってのはちょっとおっかない。
新馬戦の時からでっかい馬でキレというよりはパワーって感じで東京の1600mを最後にパワフルに伸びてくるってイメージは合うといえば合いそうだが。
4番ジョディー……ダイワメジャー×モンズン、半姉にレーツェル、母の母の半兄にシーキングザベスト。ノーザンF生産馬。収得賞金は900万円。
ここは6戦目で
前走は阪神JFで11番人気16着。
逃げられなかった時点で仕方なしの結果かも。
新馬戦から全て1600mを走り、2-3-2-5-11番人気で1-4-4-1-16着。
2勝したのは共に東京(新馬・赤松賞)で武藤騎手が騎乗してゆったり逃げて逃げ切り勝ち。つまり東京芝1600m、武藤騎手では2戦2勝。
2-3戦目は新潟2歳Sとサフラン賞でどちらも稍重馬場でどちらも逃げずに4着。
今回は武藤騎手に乗り替わりで、再び逃げるか?
5番アークヴィグラス……サウスヴィグラス×フジキセキ、いとこにタガノエトワール、母の母の半兄はローゼンカバリーで、その母はダイナフェアリーだったりする。収得賞金は3250万円。
ここは9戦目で
前走は東京2歳優駿牝馬競走で、1.7倍の1番人気に応えて勝利で現在5連勝中。
レースは逃げたスティールティアラの後ろ、ラチ沿いの2番手で全体としては4-5番手の位置から直線で内から先頭に躍り出て1着。2-3着馬は後方から脚を伸ばした馬で逃げたスティールティアラは最後に力尽きて4着だった。
NARの2歳最優秀牝馬が初芝でどんな走りを見せるかなのだが……。
母の母は社台F生産馬で芝を走って2勝2着2回でスイートピーSの2着馬だが、母キセキノショウリは川崎競馬で8戦して1勝2着2回の成績。
さすがにサウスヴィグラス産駒が初芝でクイーンCで馬券になったら驚くしかない。
6番ビーチサンバ……クロフネ×SS、全兄にフサイチリシャール、半姉にライラプス、マラムデール、インヘリットデール、いとこにクロノロジストでその仔にクロノジェネシス。収得賞金は1000万円。
ここは4戦目で
前走は阪神JFで4番人気3着。
イメージとしては4頭ずつ並んだ3列目の外から2頭目といった位置でレースを進め、直線に入ったところでは横に大きく広がった2列目の外目でダノンファンタジーの内。そこから外の2頭にすっと離されるような感じもあったがしぶとく伸びて3着。一瞬のキレはやっぱりディープ産駒の方が上かと、ダノンファンタジーの加速を見て思わされた。
2走前はアルテミスSで5番人気2着。
ゲートはイマイチだったが進路を外に切り替えて中団の横に3頭並んだ一番外でレースを進め、直線に向くところで前にいた馬たちと横並びになり抜け出して先頭に立ったものの外から伸びてきたシェーングランツに交わされて1/2差2着。
新馬戦は阪神芝1600m(稍重)で1番人気1着。
阪神-東京-阪神と1600mを走って、今回は東京。
ルメール騎手-藤岡康太騎手-福永騎手で、今回は福永騎手の継続騎乗。
本日は佐賀記念に騎乗予定だったが、やっぱり桜花賞に向けてのレースだし、こっちに乗るよねってことでも、ここは負けられない?
阪神JFでは同斤量だったクロノジェネシスとは今回1キロ軽いが、単純に斤量差があるから即逆転といくだろうか??
7番カレンブーケドール……ディープインパクト×スキャットダディ。社台F生産馬。収得賞金は400万円。
ここは4戦目で
前走は中山芝1600mの未勝利戦で1.8倍の1番人気に応えて勝利。
すっとゲートを出て前に3頭がほぼ並んでのその後ろでレースを進め直線に入ってシングフォーユーが抜け出しにかかったところで外から並びかけ2頭の競り合いになったが坂でデカイ方が馬力があるとでもいうように力強い走りを見せて、結果クビ差で勝利した。
ただ2走前は1.7倍の1番人気に支持された東京芝1800mで3着だった。勝ったのはクラサーヴィツァで、先週のゆりかもめ賞で5着だった。
レースは3頭ずつ横並びで進む3列目の真ん中で直線に入っても抜け出せずに前が開くとぐぐっと伸びて3着までは来たものの、先に抜け出した2頭には及ばなかった。最後の最後にしか脚を使っていないので力負けとは言えないが……。
新馬戦は東京芝1600mで3番人気2着。
グラウシュトラールが逃げて、その後ろに3頭ずつ並んだ3列目の外でレースを進めて直線は外目をぐいぐい伸びてきたものの、先に抜け出したダノンキングリーにアタマ差及ばずの2着だった。
北村宏司騎手で2戦して、前走はマーフィー騎手だったが、今回は戸崎騎手に乗り替わり初騎乗。
ちなみに新馬戦でダノンキングリーに騎乗していたのは戸崎騎手。
もう一つ前で流れに乗れればという2戦からの前走の勝利だったので、イメージとしては新馬戦のダノンキングリーのような位置でレースをできればいいんじゃないのかなと思ったりもする。
パワフルなイメージの馬なので、1800mよりは1600mの方が良さそうに思えるがどうだろうか。
8番マジックリアリズム……ディープインパクト×シンボリクリスエス、半兄にソーグリッタリング。社台F生産馬。社台RH。収得賞金は400万円。
ここは4戦目で
前走は東京芝1600mの未勝利戦で1.1倍のどう考えても負けようがないってことですよねってオッズだったがクビ差で勝利。
外枠だったがすぐに内に入れて中団で3頭並んだ真ん中からのレース。直線で抜け出しを図り、内ぴったりサピアウォーフと競り合いながら進み2頭で後続を離し、クビ差で勝利。
クビ差だが前に出られそうにはなかった。
ちなみにサピアウォーフは次走、逃げてレッドベルディエスの2着。こっちは0.4秒差。
新馬戦から3戦1番人気で2-2-1着。
新馬戦から連続で上がり最速。
新馬戦は福島芝1800mで石橋脩騎手だったが、その後は2戦続けて東京芝1600mをモレイラ騎手を背に走り、今回はミナリク騎手に乗り替わり初騎乗。
モレイラ騎手でやっと勝ったという感じにも見えるので、今回は人気ガタ落ちの8番人気だが、ミナリク騎手騎乗で、いつもより少し前目での競馬ができればというところ。
モレイラ騎手はゲートを出ると内に向かって位置を取りに行って中団からとなっていたが、そのまま真っ直ぐ出て行ったらもう少し前目で競馬ができるんじゃないかと素人考えしてみたり……。
9番クロノジェネシス……バゴ×クロフネ、半姉にナオミノユメ、ハピネスダンサー、ノームコア、母の母の全姉がフサイチエアデールで母のいとこにライラプス、フサイチリシャール、ビーチサンバ。ノーザンF生産馬。サンデーR。収得賞金は2500万円。
ここは4戦目で前走は阪神JFで2番人気2着。
スタートですぐ外のタニノミッションがいきなり内に向かって出てきて前に入られる格好になったこともあり、ほぼ最後方からの競馬になった。でもって4コーナーで外を回ってというときにすぐ内にダノンファンタジーがきて、なんだかさらに外に追いやられるような格好で直線に向くことになった。
直線はダノンファンタジーと並んで伸びてきたけれど、とても前向きな感じでぐいぐいまっすぐ伸びてくるダノンファンタジーに対して、なんだか走りづらそうな感じに見えたが、結果は1/2先着を許した。ただ内から伸びてきたビーチサンバにはクビ差先着の2着。
いろいろ上手くいかなかったけど、よく頑張りましたという感じか。
2走前はアイビーS(東京芝1800m)で3番人気1着。
1番枠から枠なりに内ラチ沿いでレースを進め、直線でやや外目に出して抜け出して勝利した。
10頭立ての少頭数で直線はバラける展開になったこともあり、スムーズな競馬だった。
新馬戦は小倉芝1800m(稍重)で1番人気1着。
前に3頭横並びで、その後ろの内ラチ沿いでレースを進め、4コーナーから直線に向くところでエンジン点火、ぐいぐいっとやや外目に出して前にいたマルカノーベルを射程圏内におさめ直線で交わして勝利した。
新馬戦から北村友一騎手の継続騎乗。
初めて背負う55キロはアークヴィグラスと並んでのトップハンデ。
この馬も決して大きな馬でもないし、それはあまり嬉しい材料ではないだろう。
メンバー的に勝ち負けしてもとは思える戦績なのだが、なんだか1600mよりも1800mの方がいいってこともあるのかもという気もするのと左回りの方が良いかもしれないってことでそこはプラマイ0と言えるのか、でもって収得賞金を2500万円も持ってるので勝たなくてもとはいうものの……北村友一騎手は昨日1-2Rで1番人気馬をきっちり勝たせたがその後は人気馬飛ばしまくりでしたから、ここはきっちり勝ち負けしないとマズいのではあるまいか?
北村友一騎手は半姉のナオミノユメでは追い込んで届かず、あぁもぉ〜って競馬がよくあったが、というか個人的に印象に残っているが(というのは馬券を買っていたから)、さすがにここはきっちり差し切って頂きたいと思っている。
馬券はここは勝っておきたいだろう6番ビーチサンバから。
相手は2番レッドベルディエス、7番カレンブーケドール、8番マジックリアリズム、9番クロノジェネシスへ馬連と馬単
で。
3連複は
この4頭+1番マドラスチェックへと
2列目に2番レッドベルディエス、7番カレンブーケドール、8番マジックリアリズム、9番クロノジェネシスの4頭
3列目に+申し訳ないがアークヴィグラス以外で。
はっきり言って、それほど差のないメンバーだと思うのでペースや展開次第ではどう転んでもおかしくなさそう。
オッズ的には6番ビーチサンバと9番クロノジェネシスの2頭軸にしないと辛いかもしれないが、この2頭で決まる気がなんだかあまりしなかったりもする。
あとは9番クロノジェネシスからの馬単で
1番マドラスチェック、2番レッドベルディエス、6番ビーチサンバ、7番カレンブーケドール、8番マジックリアリズムへ裏・表で。
マドラスチェックが行くのか、ジョディーがやっぱり逃げるのか、あるいはレッドベルディエスが逃げちゃったりして?
スローで決め手勝負ならやっぱりクロノジェネシスかと思うけど、馬券的にはマジックリアリズムに頑張って欲しいと思っているのだが、どうでしょうか?