毎年フルゲート16頭での戦いになるためか、重賞なのにレース経験の少ない馬が多いからか、波乱度の高いフェアリーS。
昨年はプリモシーン-スカーレットカラー-レッドベルローズで決まって2-6-7番人気
2017年はライジングシーズン-アエロリット-モリトシラユリで決まって10-1-7番人気
2016年はビービーバーレル*-ダイワドレッサー-ダイワダッチェスで決まって3-10-7番人気
2017年はノットフォーマル-ローデッド-テンダリーヴォイスで決まって11-8-3番だし
2016年は1番人気のオメガハートロックが勝利したものの、2着に10番人気のニシノアカツキ、3着に4番人気のリラヴァティが入った。
ちなみに1600mで行われるようになった過去10年で、1番人気が勝ったのは
2016年のオメガハートロック、2011年のダンスファンタジア、2009年のジェルミナルの3頭。
2着は10番人気、7番人気、4番人気で、あれ2016年は上位人気で決まったのかと思ったら、3着に10番人気のグッデーコパが逃げ粘って3連複は25,990円でした。
直近の東京で負けていても、中山で好走歴のある馬には要注意。グッデーコパも新馬戦の中山1600mを勝っていたし、2017年の勝ち馬ライジングリーズンも前走アルテミスSで13着だったが2走前の新馬戦は中山芝1600mで勝利していた。
出走していれば人気になったであろう、タニノミッション、コントラチェック、ルガールカルムなどが抽選で除外となったが……今年も荒れるか!?
ということで出走各馬の気になるところを……。
1番フィリアプーラ……ハービンジャー×SS、半兄にアルフレード。ノーザンF生産馬。キャロットF。
ここは3戦目で
前走は中山芝1600mの未勝利戦で1番人気1着。
東京芝1800mの新馬戦は、前走中山芝2000mの500万下で1番人気を裏切ったラストヌードルからクビ、ハナ差の3着だった。
津村騎手-アヴドゥラ騎手で今回は丸山騎手に乗り替わり初騎乗。
新馬戦も未勝利戦も多頭数での競馬で、後方から直線は外を回って突き抜けるスタイルなのだが、最内枠からの競馬でロスなくスムーズに外から伸びてこれるかが問題か?
2番アゴベイ……ハーツクライ×ストームキャット、半姉にハーロンベイ。
ここは3戦目で
前走はつわぶき賞(中京芝1400m)で5番人気2着。
新馬戦は東京芝1400mで1番人気1着。
福永騎手-黛騎手で今回は北村宏司騎手に乗り替わり初騎乗。
距離延長で1600mは初、中山も初。
しぶとく伸びてくるイメージはあるのだが、中山で突き抜けるまでのイメージは持てない。
3番エフティイーリス……ルーラーシップ×フジキセキ、全姉にエフフティアテナ、半兄にエフティスパークル。ノーザンF生産馬。
ここは3戦目で
前走は東京芝1800mの未勝利戦で1番人気1着。
内ラチ沿いを走って、直線でやや外目に出し残り200mすぎて抜け出して勝利した。
新馬戦は東京芝1400mで4番人気2着。
道中4番手くらいから直線で外に出されて、すぐ外のレノーアと併せて伸びたがクビ差で2着だった。
母エフティマイアも兄も姉も騎乗している蛯名騎手の継続騎乗。
ちなみに母は1200mで行われていた最後の年、2007年のフェアリーSで7番人気5着。桜花賞、オークスを15-13番人気で2着になるとは、この時は全く想像もしていなかった。
1400mでも1800mでも苦しくなりそうな坂のところで、きっちり走っている感じで、東京よりは中山の方が向きそうなイメージもある。
勝ちきれるかそうかは微妙な感じだし、人気にもなっているが、蛯名騎手に期待ってところかも。
4番スカイシアター……ヴィクトワールピサ×マインシャフト、半兄にロードプレステージ。
ここは2戦目で
前走は中山芝1600mの新馬戦で8番人気1着。
馬群が一団となって進むレースの内ラチ沿いの2番手でレースを進め、直線でやや外目に出して前の馬をかわして1着でゴール。
ゴール前は大接戦だったが、2-3着馬が11-10番人気で大荒れの一戦だった。
石川騎手から横山武史騎手に乗り替わり初騎乗。
ロスなく回ってきたし、時計も全然足りないが競馬は上手なイメージの馬。
この枠だし、先頭に立ってレースを進める可能性もあるかと思うが、どこまでやれるか?
5番サンタンデール……ローズキングダム×キングヘイロー、半姉にピクニックソング。
ここは3戦目で
前走は黒松賞(中山芝1200m)で10番人気5着。
道中は勝ったホウオウカトリーヌの後ろにいたが直線で外に出されて伸びるも5着だった。
新馬戦は福島芝1200mで6番人気1着。
差のない2番手でレースを進めて、ずーっと同じようなペースで走って勝利した印象。
新馬戦から木幡巧也騎手の継続騎乗。
ホウオウカトリーヌの方が強いかなとも思うし、将来的にはどうかとも思うのだが、展開次第では穴っぽい馬でこういう馬で穴を開けそうな騎手でもあるなと思える。
15番人気で馬券になったらすごいけど。
6番レーヴドカナロア……ロードカナロア×ハイエストオナー、半姉にレーヴディソール、半兄にアプレザンレーヴ、レーヴミストラル。ノーザンF生産馬。
ここは3戦目で
前走はファンタジーSで2番人気8着(ブービー)。
新馬戦は札幌芝1500mで2番人気1着。
1400mよりは1600mの方が良さそうだし、レーヴディソールの半妹だし、走られてもそうだったかと思うしかないが、現状ここでいきなり巻き返しとかするかなぁって気持ち。
ブロンデル騎手ってのも……日本の競馬に慣れてくればさすがの騎乗も見せてくれるだろうけど?
7番ウィンターリリー……スウェプトオーヴァーボード×ゼンノロブロイ、母の半兄にケンブリッジレーザ。
ここは5戦目で
前走はクリスマスローズSで4番人気7着。
新馬戦から1-4-1-7着と1回おきに勝っているが、1200-1200-1400-1200mで1600mは初。
2走前はくるみ賞(東京芝1400m)で、いつもスタートがイマイチな馬が唯一逃げ切っての勝利だった。
今回は菱田騎手に乗り替わり初騎乗。
ゲートの出と距離延長が課題か!?
8番ホウオウカトリーヌ……マツリダゴッホ×ヘンリーザナヴィゲーター。
ここは6戦目で
前走は黒松賞で1.7倍の1番人気に応えて勝利。
新馬戦から4-1-2-2-1着の成績だが、うち1200mで2勝2着1回、1400mで4-2着。1200mはすべて中山での成績で、1400mが新潟と東京でのもの。
新馬戦から大野騎手の継続騎乗。
見た目が短距離馬には思えないんだよなぁってこともあるし、ある程度前目で競馬して最後のひと伸びがあっても良さそうなレースぶりで。
2勝馬ってこともあるのか、こちらは5番人気ですが。
9番プリミエラムール……ダンカーク×マイネルラヴ、半兄ベバスカーン、半姉ラユロット。
ここは3戦目で
前走は東京芝1400mの未勝利戦で3番人気1着。
新馬戦は東京芝1600m(稍重)で8番人気3着。
距離短縮が良かったかどうかは別にして、母がユメノオーラということなら、1400mの方が良さそうだよなぁと思ってしまうのだが?
10番セントセシリア……ハービンジャー×アグネスタキオン。
ここは6戦目で
前走は千両賞で12番人気で7着。
コンパクトな馬で、痩せすぎとかそういう風には見えないのだが、さすがに中山1600mで飛んでくるようにも思えない。
2走前から中谷騎手の継続騎乗。
いろんな条件に使われていて、ここも勝ちに来たという感じもしないし?
11番アクアミラビリス……ヴィクトワールピサ×アナバー、半姉にクイーンズリング。社台F生産馬。社台RH。
ここは2戦目で
前走は東京芝1600mの新馬戦で1番人気1着。
ゲートの出は早くなかったがすーっと前に出て行って2番手につけ、直線で抜け出して勝利した。
このレースの何がすごいっていうか気になるっていうかは、2着に先頭でレースを進めた2番人気のスイートセントが残ったのだが、この馬に騎乗していたルメール騎手は直線でアクアミラビリスに交わされた後、振り返って後続を確かめ特に追わなかったこと。アクアミラビリスも追われずに1着だったのだが、交わされた時点で負けましたってルメール騎手が思ったってどゆことってか、後続が迫ってきてたらきっちり2着を確保する競馬をしただろうけど、今日はここまでって感じに見えるんですね。
1戦1勝馬で中山は初の不安はあるが、半姉のクイーンズリングと同じ厩舎で、姉は中山芝1600mで2戦目の菜の花賞も勝利しているし、今回も初戦に続いて鞍上はM.デムーロ騎手だし、人気になりそうだった馬たちが除外されてってことで、1番人気も仕方なしということでしょうか?
12番チビラーサン……ケープブランコ×アグネスタキオン。
ここは3戦目で
前走は東京芝1400mの未勝利戦で1番人気1着。
よいしょって感じでゲートを出て後方から、直線は馬の隙間を通って徐々に外に出して抜け出して勝利した。
新馬戦も東京芝1400mで5番人気2着。
好位からの競馬で直線で抜け出して先頭に立つも、内から伸びてきたシトラスノキセキに交わされてハナ差で2着だった。
前走は出遅れたとはいえ、距離伸びても良さそうに思われるレースぶりだった。
中山は未知だが、母サウンドオブハートは芙蓉S、ターコイズSで中山芝1600mは2戦2勝。
前走から田辺騎手の継続騎乗。
レースも上手そうで、案外中山が合うかもしれないという気もする1頭ではある。
13番グレイスアン……ディープブリランテ×ファルブラヴ、半姉にユアスイスイ、いとこにアドマイヤムーン。ノーザンF生産馬。
ここは2戦目で
前走は東京芝1600mの新馬戦で1番人気1着。
隣の馬がゲートで立ち上がったりしていたが、そんなことは全く気にせずすっと出て2番手からの競馬。直線は内ラチ沿いをたんたんと走って1着でゴール。
ちゃんと走ればさらに強そうというのは、ちょっとワナっぽいが、そういう印象。
でっかい馬で力のいる馬場も良さそうな印象で、この枠からすんなり良い位置を取れそうなのも良さそう。4番人気が妥当かどうかはなんともわからないが、終わってみればフツーに強かったっていう感じもしそうな馬。
戸崎騎手の継続騎乗。ここは頑張りどころじゃないですかね?
14番レディードリー……キンシャサノキセキ×イベントオブジイヤー、半兄にトーセンセカイオー。
ここは7戦目で
前走はベゴニア賞で7番人気5着。
キレそうな馬ではあるのだが、アルテミスSの時はなんだかすごく発汗が目立ったし、ベゴニア賞の時はなんだかすごくせかせかとパドックを歩いていたしってことで、気持ちの問題が大きそう。
結果的に東京芝1400mがベストかもしれないが、パドックでゆったり歩いていたら大穴をねらってみたいかも。
柴田善臣騎手に乗り替わり初騎乗。調教にも乗ってるし、一発あったらおもしろいなって感じですが。
15番メイプルガーデン……ペルシャザール×カコイーシーズ。
ここは4戦目で
前走は中山ダート1800mで5番人気1着。
新馬戦から3戦ダートを走って、2-8-1着。
母は北海道競馬出身で難関に移籍後、川崎、船橋、大井で1勝、関東オークスの2着馬。
芝が走れないことはないかもしれないが、いきなり馬券になるとは?
16番アマーティ……ルーラーシップ×フレンチデピュティ、半姉にアズレージョ。ノーザンF生産馬。
ここは3戦目で
前走はサウジアラビアRCで4番人気3着。
グランアレグリアにはあっさり交わされ、最後はドゴールにも交わされてしまったが、このメンバーなら前目で競馬をして押し切れないか?
三浦騎手の継続騎乗。
骨折休み明けはちょっと気になるが。
ということで、中山で勝っているのは
1番フィリアプーラ、4番スカイシアター、距離は違うが8番ホウオウカトリーヌの3頭。
中山実績はないが強そうなのは
11番アクアミラビリス、12番チビラーサン、13番グレイスアン、16番アマーティ、3番エフティイーリス
穴っぽいのは
5番サンタンデール、14番レディドリー
1番フィリアプーラがもう少し外枠なら……
いっそのこと8番ホウオウカトリーヌからにしようかとも思ったが……。
上記馬を組み合わせて買いたいがパドック次第なんだけど、とりあえず
11番アクアミラビリス、12番チビラーサン、13番グレイスアンそれぞれから上記馬に馬連、馬単、ワイド。
3連複は11番アクアミラビリスを1列目
2列目に12番チビラーサン、13番グレイスアン、16番アマーティ、3番エフティイーリス
3列目に1番フィリアプーラ、8番ホウオウカトリーヌの中山実績馬と、5番サンタンデール、14番レディドリーの超穴馬で。
13番グレイスアンから行こうから思ったけど、どうも戸崎騎手が信用できましぇぇ〜ん。
ということなのですが、どうでしょうか?