昨年はトラストが1番人気で2着だったが
当然のことながら、基本的にはJRA所属馬が人気になるので
地方馬が上位に入選すれば荒れるというレース。
少頭数ならカタいイメージだが、今年は11頭とビミョウ。
道営馬の食い込みはあるのか?
それとも人気のJRA馬で決まるのか?
先週のコスモス賞は、2、3着馬が道営馬だったが、今回は?
ということで、出走各馬の気になるところを……。
1番タケショウパイロ……パイロ×ダンスインザダーク、半姉にタケショウベスト。
ここは5戦目で
前走はブリーダーズゴールドジュニアカップで9番人気8着。
初めての1600mで、2番枠だったこともあり果敢に逃げたが失速してのもの。
その前の3戦は1200m戦を走っていて、
新馬戦は重馬場で2番手から直線で突き放す強い勝ち方だった。
栄冠賞は12着で、3戦目は4着。
半姉がタケショウベストだし、芝はこなせないことはないこもしれないが、距離は1200mの方がいいかも?
新馬勝ちの後、2戦目から佐々木国明騎手に乗り替わりで
12-4-8着。
昨年のコスモス賞は、クロスウインドで11番人気8着
2015年にはタービランスで9番人気12着
2012年はアウトジェネラルで4番人気6着だったりもする。
2番ヴーディーズピアス……ヨハネスブルグ×デインヒル。
ここは3戦目で
前走は札幌芝1200mの未勝利戦で2番人気1着。
新馬戦は福島芝1200mで2番人気4着。
大外枠だったので終始外外を回されたのが厳しかった。
前走も大外枠だったが6頭立てで、すっと3番手の位置に付け
断然人気のエムケーフローラルを内に見るカタチ。
直線で交わしてあっさり勝ってみせた。
終わった後ではなんとでも言えるが、パドックではこの馬が一番よく見えた。
エムケーフローラルは半兄ツーエムマイスター、半姉プリモガナドールが距離は違えど札幌で好走していることもあってか、また新馬戦は中京芝1600mで逃げて3着だったことから距離短縮でとの思いもあったかというところだが
小柄で短距離をガーッと行くには体が薄いなって感じだった。
ヴーディーズピアスは、新馬戦同様2人引きでやや煩いようにも見えたが、力強さを感じさせられた。
ヨハネスブルグ産駒といえば、ネロだったりホウライアキコだったりで短距離のイメージも強いのだが、母父が中長距離を走ってた馬なら距離伸びてもなイメージもある。
まぁ今の時期、距離適性より能力ってことだろうし、見た目的には短距離馬って風でもなさそう。
モレイラ騎手騎乗で、嫌でも人気しそうなところが
馬券的にはどうだろうか?
3番リープフラウミルヒ……ステイゴールド×クロフネ、母の半弟にフェイトフルウォー、母は白老F生産馬。BRF生産馬。ラフィアン。
ここは4戦目で
前走は札幌芝1800mの未勝利戦で2番人気1着。
新馬戦は東京芝1600mで外枠だったがすっと先頭に立ち、道中はギリギリ馬場が良く見えるところを走り
直線は外から伸びてきたホーリーレジェンドトの競り合いに
クビ差で負けて2着。
2戦目は福島芝1200mで、逃げたビリーバーを内に見ながら2番手を進んだが、相手にしぶとくもうひと伸びされて1/2馬身差で2着。
前走は距離延長して、先頭でレースを進め
1番人気のディバインブリーズがしぶとく伸びてきたのを1/2馬身しのいで1着。
新馬戦のパドックでは周回する内に、なんだかやる気というか元気が無くなってきたようにも見えたが、いざレースが始まると、すっと先頭に出て行ったので騙されたような気持ちになったが、パドックからやる気全開ってタイプではないのだろう。
400キロちょっとの小柄な馬なので、パドックでは体力を温存してるのか??
1600m、1200m、1800mと走って今回は1500m。
東京、福島、札幌で、今回は同じく札幌。
デビューして2ヶ月で、これだけ違う条件を走ってるというのは、まさか同じ条件だと飽きちゃうのよねぇ〜ってことでもないだろうが……?
前走に続いて丹内騎手で、逃げますか?
4番ダブルシャープ……ベーカバド×アグネスタキオン、いとこにグランディオーソ、スズカプレスト。母の半兄にメジロブライト、メジロベイリー。
ここは4戦目で
前走はブリーダーズゴールドジュニアカップ(ダート1600m)で3番人気2着。
新馬戦は1200mで前に行った2頭で決まったレースで、
最後は伸びてきたが1/2、1/2馬身差で3着まで。
1700mに距離延長した2戦目で
スタートはやっぱりゆっくりだったが向こう正面で徐々に前へと押し上げて、4コーナーで前の3頭に外から並ぶと
直線に入って抜け出して突き放して1着でゴール。
2着にはミスマンマミーアが直線で伸びてくるも4馬身差をつけた。で、ミスマンマミーアは先日のコスモス賞で速い上がりを使ってステルヴィオのクビ差2着だったのだが、
この未勝利戦ではダブルシャープが上がり1位で、ミスマンマミーアが2位。
前走のブリーダーズゴールドジュニアカップは
4コーナーで外を上がって前に行き、サザンヴィグラスに勝負を挑んで競り合うも、最後は突き放されての2着だった。
ということでまとめると、
スタートはあまり速くないのだが
徐々に押し上げて4コーナーから直線に向くところで前を射程圏に入れて直線で突き放すという強い競馬で未勝利戦を勝ち、2着馬がコスモス賞で2着。
前走は相手はサザンヴィグラスということで、早めに動いて勝ちに行っての2着。
と考えれば、この馬は強いと思うし
芝をこなせれば、前に行ける馬か速い上がりを使える馬が穴なので、注意は必要か?
石川騎手は、先週エルムSでオヤコダカに騎乗して7番人気8着。
2016年のコスモス賞はブラックプールで7番人気4着。
ミスマンマミーアが2着だったしってことなら、罠っぽくも感じるが、人気になりそうもないしね。
5番ストロングキック……ストロングリターン×タニノギムレット、母の母の全姉にピースオブワールド、ピサノバーキン。
ここは6戦目で
前走はブリーダーズゴールドジュニアカップで4番人気6着。
新馬戦はイシマツと同じレースで、前の3頭を見ながら4コーナーで外から並びかけ、直線で抜け出して突き放した。
とっても力強い走りの馬という印象で、
2戦目は不良馬場で3番人気でヤマノファイトの5着。
3戦目の栄冠賞は馬群が大きな塊で進んだ最後方からの競馬で(正確には1頭離れて後方の馬がいたが)
4コーナーから直線で外に出して伸びてくるも、さすがに届かないという感じの4着だった。
1700mに距離延長しての一戦は、5頭立ての最後方から外を上がっていき4コーナーで先頭に並んで直線で抜け出した。
前走は4コーナーで結構外を回ってるし、フラフラ走って伸びそうで伸びない感じで前とは離れてしまってのゴールだったりするのだが……。
石川騎手が新馬から騎乗していたが、前走は伊藤騎手に乗り替わり、石川騎手は前走騎乗していたダブルシャープに騎乗ということで、今回は阿部騎手に乗り替わり初騎乗。
阿部騎手はヤマノファイトではコスモス賞も函館2歳Sも見せ場はなかったが、STV賞ではマユキで14番人気5着。
後方から外を伸びてくる競馬で、この馬もそういう感じになるのかも?
芝がこなせれば、ちょっと面白そうな馬に思える。
6番キョウエイルフィー……ルーラーシップ×デヒア。
ここは3戦目で
前走は函館芝1200mで5番人気1着。
新馬戦は函館芝1800mで3番人気3着。
先頭でレースを進め、すぐ外にカレンシリエージョが
いつでも抜けますっていうようにピタッとくっついての2番手。直線に向いた時には外にカレンシリエージョ、その外クリノクーリングの3頭がほぼ横並びだったが、2頭にあっさり置き去りにされ
3着といえども1.6秒差。
で、前走は距離短縮で逃げ切り勝ち。
新馬戦の時もそれほど太くは見えなかったが
-16キロで、絞れたというかちょっと絞れすぎたかという感じも、特に細すぎというほどには見えず。
サッサッと歩く馬で、現状は行ってどこまでのワンペースっぽく思えるので、距離短縮は悪くなかったのだろう。
1800m、1200mで今回は1500m。
坂井騎手の継続騎乗で今回は1キロ増の54キロでの出走となる。
大きな馬だけに、斤量はそれほど関係ないようにも思うが。
その内と言うか、いずれはダートを走っていそうな気も。
7番ユニバーサルライト……ロジユニヴァース×シニスターミニスター、母の半弟にスレッジハンマー。
ここは2戦目で
前走はダート1200mの新馬戦で1.9倍の断然人気で1着。
先頭に立つとそのまま逃げ切って8馬身差。
ものすごく力強い走りの馬で、万が一ここで勝つようなことがあれば、ロジユニヴァース産駒のJRAでの初勝利になったりするかも。
初芝で距離が伸びてどうかというところだが、
コスモス賞でハッピーグリンで3着だった田中淳司厩舎で、
昨年はコスモス賞はエイシンクローバーで3着で
クローバー賞はタイセイプロスパーが7番人気4着、イーグルパスが8番人気7着
2015年はコスモス賞は3頭出しで8、9、11着だったが
クローバー賞はリッジマンが13番人気で2着、プレイザゲームが8番人気7着。
1戦1勝馬を連れてくるのだから、それなりに期待はあるのだろうが……?
前走に続いて阪野騎手の騎乗。
阪野騎手は過去クローバー賞では2014年のオヤコダカで6番人気10着。
JRAでの成績は道営時代のサダムリスペクトですずらん賞の4着、ノボリクリーンの函館芝1200m(500万下)で4着があるが、現在のところ馬券圏内は無し。
今度こそ??
8番イシマツ……スウェプトオーヴァーボード×タバスコキャット、半姉にシーギリヤガール。
ここは5戦目で
前走は門別ダート1200mで逃げてゴール前でしぶとく2着馬を振り切って勝利。
新馬戦から1200mを走り、2-1-4-1着。
新馬戦は逃げてストロングキックに突き放されての2着。
半姉シーギリヤガールはすずらん賞の1着馬だが、栄冠賞も1着だった馬。
いろいろ考えると、芝で走れなくはないだろうが
門別で一緒に走った馬を逆転できるとも
距離伸びて良さそうとも、考えにくいが。
阿部騎手が新馬戦から騎乗していたが、今回は桑村騎手に乗り替わり初騎乗。
桑村騎手は道営時代のタイニーダンサーやリンダリンダの主戦ですね。
最近のJRAでは函館で行われたマリーンSで13番人気のスズカリバーに騎乗して先行して3着、芝1200mの3歳未勝利戦でオニチャンで先行して10番人気4着ってのもあるけど
今回も先行してどこまでって感じ?
日曜日は3R、6R、12Rでも騎乗予定あり。
9番シンキングタイム……ヴァーミリアン×ティンバーカントリー、半姉にジギースンナー。
ここは3戦目で
前走は門別ダート1700mで6番人気5着。
新馬戦は1000mで、スタートはそれほど良くなかったものの2番手から直線で差し切り勝ち。
からの距離延長だった前走は、ペースが上がった時についていけなくなったかという感じでブービーだった。
田中淳司厩舎2頭出しで人気の無い方。
前走はここを目標に距離延長してみましたってことでも無いとは思うのだが?
山本咲希到騎手が新馬から継続騎乗だが、JRAでの騎乗は初。
10番タワーオブロンドン……レイヴンズパス×ダラカニ、いとこにディーマジェスティ、母の半姉にエルノヴァ。
ここは2戦目で
前走は札幌芝1500mの新馬戦で2番人気1着。
パドックではぐっぐっと力強さを感じさせる歩きだった。
大きな馬だが、のっぺりした感じは無くほどよく気合ものっていて良い感じだった。
レースは外枠からすーっと先頭に立ちそのまま1着でゴール。
あっさり勝ってしまったのだが、当然2戦目の上積みもあるだろうし,
ここでもレースぶりに注目。
にしても、ロンドン塔ってのは、変わった名前ですね……あんまり幸せそうな感じがしないので、そんなことは関係ないですって走りを見せて欲しいかも。
11番デルマキセキ……スキャットダディ×ナイトシフト。
ここは3戦目で
前走は函館2歳Sで8番人気4着。
新馬戦は函館芝1200mで1番人気1着。
このレースは1〜4着馬がゴール前で横一戦となり
ハナ、ハナ、ハナ差で勝利したが
このレースで次走以降勝ち上がったのは7着ヤマノグラップルが横山武史騎手に乗り替わり51キロで逃げ切ったのみ。
前走は好位の内から直線でやや外目に出されたが
カシアスからアタマ、3/4、クビ差で
しぶといと言えばしぶといのだがというレースだった。
距離伸びて良いようにはあまり見えない馬だが
逃げる馬の後ろにくっついて行って
しぶとさが生きるレースになれば?
ということで、キャリアの浅い馬たちの戦いなので難しいが
ここは人気でも10番タワーオブロンドンに期待。
2番ヴーディーズピアス、3番リープフラウミルヒ、11番デルマキセキを相手に
4番ダブルシャープ、5番ストロングキックが後ろから突っ込んでくることを祈りながらレースを見たいと思います。
ということで、馬連と3連複。
ちなみに特別登録のあった以下3頭ですが
ここに出走してどうかということはおいといて……
クリノモリゾ……ストロングリターン×タヤスツヨシ。
ここは4戦目で
前走は新潟芝1000mの直千競馬で11番人気9着。
新馬戦は東京芝1600mで13番人気10着も、前で頑張っていた。
2戦目は福島芝1200mで6番人気9着。
見た目的には短距離馬ってようにも思えないので、1500mになるのは良さそうか。
……って書いてたのに、本日札幌2R(芝1200m)に出走して、8番人気6着。距離伸ばして欲しいんだけど……。
ソングオブローラン……ダノンシャンティ×ホーリング。
ここは4戦目で
前走はコスモス賞(札幌芝1800m)で6番人気7着。
新馬、2戦目は函館芝1800mを走って6番人気4着、2番人気2着。
でっかい馬で、見た目的には長い距離が良さそうなのかと思うけど、短い距離の方が良いんじゃないかとも思えるレースぶりで、1500mでどんなレースをするのか?
……って書いたら札幌1R(芝1800m)で6番人気8着のビリ。1回距離短縮してみて欲しいんだけど……。
パスポート……パイロ×ウイニングチケット、半兄にダイイチターミナル。
ここは4戦目で
前走は札幌ダート1000mで4番人気6着。
新馬戦は福島芝1200mで1番人気3着、2戦目は函館芝1200mで8番人気11着。
……この馬は2Rに出走して、6番人気で6着でした。
ってことで、2歳馬だけにパドックは要注意で
良さそうだったら、4番ダブルシャープと5番ストロングキックの単・複も買ってみようかと思うけど、どうでしょうか?