
今日は水子供養に若い二人がご来寺、ご供養ではご一緒に経を読み、我が子を想い、静かに手を合わせ祈る姿に、小さな命が教えてくれた「慈悲」の心を感じました。
日蓮聖人は、親の恩についてこのように説かれました。
「慈父(じふ)をば天に譬え、悲母(ひも)を大地に譬えたり」
父の深い愛情は、すべてを包み込む「天」のように。
母の慈しみは、すべての命を育む「大地」のように。
この「慈」と「悲」を合わせて「慈悲(じひ)」と呼びます。
「慈」とは、楽を与えること。
「悲」とは、苦しみを取り去ること。
今日のご供養は、我が子の苦しみを取り除き、安らかな世界へといけるよう、一心に祈られた供養でした。
この世に生を受けることは叶わなかったとしても、二人は立派な「父」であり「母」として、我が子へ注がれた「慈悲」です。
今回、我が子から教えられたのは、命の尊さと、誰かを想い、手を合わせる心の尊さです。
その流した涙と、優しい祈りの心こそが、二人のこれからの人生を豊かにし、いつかまた出会う新たな命や、周りの方々への優しさへと繋がっていくはずです。

