地獄の釜 | 九十九里浜  智弘院ブログ

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修行体験の出来るお寺です。

法華経の福徳をいただく。
物心両面が豊かになる。

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いつでもお待ちしております。


釜蓋朔日(かまぶたついたち)

7月1日は地獄の釜の蓋が開く日でもあり、釜蓋朔日と呼ばれています。 

今日がお盆の始まりとなり、ご先祖様のお迎えの準備です。 
道具を出して確認したり、お墓へ出かけ雑草を刈ったりしてお掃除します。 
 そして棚幡(たなばた)、7日に精霊棚を作ります。 

七夕たなばたと読むのは、七日の夕刻から、精霊棚に笹や幡などを安置することから、そう呼ばれました。 

 迎え火は13日の夕刻、家の門口の燈籠に火を入れて、その下で乾かしたマコモを燃やし迎え火(むかえび)をして、ご先祖様は精霊棚に飾った胡瓜の馬に乗ってさっそうと帰って来ます。 

 14日、15日とゆっくり我が家にご馳走をいただきながら滞在、故人の思い出話をしながら過ごす2日間ですね。 

 また、菩提寺へ出向き、盂蘭盆会の法要があったり、お坊様の棚経も行われます。

送り火は16日、ご先祖様は、あちらの世界へお帰りに。 

今度は、太った茄子の牛にまたがって、惜しむようにゆっくりゆっくりと帰ってゆきます。 

 迎え火同様に門口で火を焚いて送り火(おくりび)をして、盆踊りが16日の晩に行われるのという訳です。 

浴衣の老若男女が輪になって踊り、ご先祖様が苦しみから逃れる嬉しさを表しています。 

ご先祖様の魂を弔って灯籠やお盆の供え物を海や川に流す精霊流しは、さらにあけて17日ごろ。 
 
人が逝き、それを弔う日本の風習、無くならないで欲しいです。