遷化 | 九十九里浜  智弘院ブログ

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修行体験の出来るお寺です。

法華経の福徳をいただく。
物心両面が豊かになる。

お寺はいつも開いています。
いつでもお待ちしております。


我々日蓮宗の総本山は山梨県にある身延山久遠寺です。
昨日、久遠寺の第92世法主様が遷化され、98歳でありました。

鎌倉時代、疫病や天災が相次ぐ末法の世、「法華経」をもってすべての人々を救おうとした日蓮聖人は、三度にわたり幕府に諫言(かんげん)を行いましたが、いずれも受け入れられることはありませんでした。

当時、身延山は甲斐の国波木井(はきい)郷を治める地頭の南部実長(さねなが)公の領地で、信者であった実長の招きにより、1274年に入山しました。

これ以来足かけ9年の永きにわたり法華経の読誦と門弟たちの教導に終始し、1281(弘安4)年11月には旧庵を廃して本格的な堂宇を建築し、自ら「身延山妙法華院久遠寺」と命名されました。

翌1282(弘安5)年10月13日、武蔵の国池上にてその61年の生涯を閉じられ、「いずくにて死に候とも墓をば身延の沢にせさせ候べく候」という聖人のご遺言のとおり、そのご遺骨は身延山に奉ぜられ、祀られました。

聖人のご入滅以来実に700有余年、法灯は連綿と絶えることなく、聖人の廟墓は歴代住職によって守護され、総本山として門下の厚い信仰を集め、広く日蓮聖人を仰ぐ人々の心の聖地とされています。