白根三山(2022,7,22~25)後編 | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

翌日は5時30分に小屋を出ました。

小屋を出てすぐに急な登りです。あっという間に農鳥小屋が小さくなりました。塩見岳が見えてきました。仙丈ケ岳から塩見岳へ延びる尾根を仙塩尾根と言います。あまりにも長い尾根なので「バカ尾根」の異名がありますが、去年白根三山をご一緒したYIさんがこれを見て歩いてみたくなられたのでした。今年お連れしたY子さんも同じように感じられたようです。3000mの稜線は辛いですが、所々で見られる高山植物に励まされます。写真はタカネツメクサ(白)とイワギキョウ(紫)西農鳥岳到着です。真ん中の尖った山は北岳。その左が間ノ岳。北岳の右奥に見えているのは八ヶ岳です。急な斜面を降ります。途中で「クックッ」と声がしたので見てみるといました。ライチョウの親子です。しばらく皆さんで見ていました。

登り返して農鳥岳です。これで白根三山達成です。ここでお昼にしました。富士山を見ながらのランチは心地よい風も吹いていて至福のひとときでした。

ここからしばらくは花を楽しみながらゆったり歩けるところです。ハクサンイチゲミネズオウ下降点が見えてきました。見えている山は広河内岳下降点です。ここで3000mの空中散歩とはおさらばです。ひたすら下ります。急なうえに岩や滑りやすい箇所があったりして気が抜けません。途中で見つけたハリブキ。赤い実が鮮やかでした。渡渉もあります。大門沢小屋には順調に13時ごろ到着しました(写真は翌朝撮ったので明かりがついています)。なんと2階のフロアを私たちの貸し切りにしてくださいました。みなさん好きな寝床を選び、荷物は空いているスペースで思いっきり広げることが出来ました。ハンガーも使い放題、嬉しかったです。最後の打ち上げ。明日は下山です。時間はたっぷりありましたので、次の酒に行くことになりました。小屋オリジナルのパウチに入ったワイン。ラベルに「白峰三山縦走記念」と入っていました。夕食です。メインがサバからチキンのトマト煮に変わりました。美味しかったです。

翌朝も富士山がバッチリでした。しかしさすが山の天気です。10分後には…笠雲がかかっていました。

この日は出発してすぐに核心部がやってきます。この怖い橋を渡ったあとも怖い場所が何度も出てきます。細い道のトラバースもあります。再び怖い橋です。緑が鮮やかで美しかったです。立派な吊橋が出てくるとこのコースも終盤です。下山後は奈良田温泉で汗を流し、お昼ごはんを食べました。お客さんが頼んだベーコンステーキ丼私は山菜そばにしました。 

 

4日間お天気に恵まれ素晴らしいツアーになりました。このルートで過去2回、お客様を案内していますが、3000mということもありいつも天気が良くなかったのです。こんなに良いのは初めてでした。参加されたY子さんは北岳に登りたいと思っていらしたのですが、いろいろな理由からそれが実現せずにいました。今回やっと、5年目にして念願を果たされたのでした。それできっと山の神様が微笑んでくれたのでしょう。

行程も順調で楽しいツアーとなり、ご参加者皆様に感謝です。

                            ・・・完