本来でしたらこの回は、駿河小山駅から遊女の滝を経て足柄峠に至るはずでした。しかし昨年の台風でトレイルはあちこち通行止めになってしまいいまだ復旧していないため、足柄駅を経て虎御前古道を歩き足柄峠に至るルートに変えました。その道すらほんの一か月前くらいに復旧したばかりです。
スタートは前回のゴール、ふじみセンターです。
敷地内には山の方向が書かれています。
私たちが今まで歩いてきた山も、なかなか見えない富士山も…。
足柄駅までは車道歩きです。東名高速道路が見えてきました。
右側には御殿場線が走っています。
踏切を渡り東名高速道路を見上げながら歩きます。
足柄駅のそばには竹之下古戦場跡の石碑が立っています。
ここは足利尊氏と、後醍醐天皇の命を受けた新田義貞が戦った場所です。新田義貞の敗戦となり、建武政権が崩壊するきっかけとなりました。
そして足柄駅です。
ここの駅舎がすごいのです。まるで北欧の建物のようでした。それもその筈で設計は隈研吾氏とのことでした。
表からの写真を撮り忘れてしまいましたので、上の写真は下見に行ったときのものです。
雨でしたので、駅の休憩所を使わせていただきました。まだ木の香りがプンプンしていました。
足柄駅で休憩後はいよいよ虎御前古道に向かいます。
住宅街から林道に入って30分弱で銚子が渕に到着します。
その昔、祝言の最中におならをしてしまい、それを笑われたことを苦にした女性が銚子を抱いたまま身投げしたのだそうです。村人がねんごろに弔ってからは良縁を望む男女が訪れる場所になったそうです。
しばらく林道を歩きます。
雨のせいか、やたらとサワガニを見かけました。
虎御前古道入り口です。
まっすぐ行く足柄古道のほうが峠に近いのですが、そちらも通行止めです。
ところどころにある台風の傷跡を見ながらの登りです。
途中にある虎御前石に立ち寄りました。
女性はここに座り、富士山のほうを向いて願い事を祈れば叶うのだそうですよ。
ここから一登りで車道に出ます。そして15分ほどで足柄城址のある峠です。
今回はいつもとちょっと趣の違うトレイル歩きとなりました。
来月はいよいよ最終回です。最後くらいちゃんと富士山が見たいものです。