※ネタバレ注意!
子宮頸がんワクチンの副反応による記憶障害を患った少女が誘拐される。
現場には「ハーメルンの笛吹き男」のイラストが書かれたカードが残されていた。
犯人からの要求はなくその目的がわからないままだったが、被害少女の母親は娘の闘病の記録をブログで公表しており、今は子宮頸がんワクチンの副反応に苦しむ人たちが行なう、ワクチン接種を進める団体ー厚生労働省や製薬会社、産婦人科協会に対する抗議運動の旗振り役のようになっていた。
犯人はその運動をやめさせようとする勢力なのか?
と思われた矢先に、今度は産婦人科協会の娘が誘拐される。
現場には同じく「ハーメルンの笛吹き男」のイラストカードが残されていた…。
子宮頸がんワクチン接種絡みの事件だと断定されるが、それにしてもなぜ被害者・加害者両方の関係者が誘拐されるのか?
そんな中、子宮頸がんワクチンの副反応に苦しむ少女たちが政治家や役人に現状を訴える集会の場で、その少女たち5人が同時に誘拐される。
そしてついに犯人からの要求が届く。
要求額は前代未聞の70億円
しかも、少女たちの家庭ではなく製薬会社や産婦人科協会に対してのものだった。
これ以上ワクチンの副反応禍騒ぎを大きくしたくない両団体は身代金を拠出するが、犯人逮捕の好機である受け渡しで警察は後手後手に回ってしまい、身代金は犯人の手に渡ってしまう。
人質の安否は?
そして、犯人は誰か?
刑事犬飼隼人シリーズは、第1作目も医療系だったから、このシリーズはこの路線で行くのかしら?
ワクチンの副反応は奇しくも新型コロナワクチンでもちょっと騒がれてますかね?
まぁ、ワクチンなんて言ってみれば毒性を低くした擬似ウィルスを注入して、免疫機能に戦闘訓練をさせるようなものですからね。
一時的に発熱や筋肉痛、倦怠感などが出るのは当然といえば当然なのかもしれません。
ただ、それが恒常的な運動機能の低下だとか記憶障害にまでなってしまうのでは本末転倒ですよね。
ワクチンによって救われた命もあるのかもしれませんが、それをもって副反応被害の免罪符にはならないでしょ。
本来ならば、健康被害の声が上がった時点で徹底的に調べるべきなのでしょうが、政官民の癒着構造はなくなりませんよね。
だからと言って、こんな狂言誘拐を仕掛けるのもどうかとは思いますが。
あ、ネタバレしちゃった!
犯人はなんとなくわかります。
動機的にも技術的にも合致しますからね。
そして、真犯人も…最後に残された人質がその人だっていう時点で、多分そうなんだろうなぁって。
さ、次は「ドクター・デスの遺産」ですな。
おまけ
日菜ちゃんの後任はプレッシャーだと思いますが、無理せず頑張ってもらいたいものです。
そして…
エール編成も400%になったから、ここならが本番ですぞ。